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四国河川ニュース

10/17(土)〜 10/30(金)》668

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2015.11.2発行】

                                           

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.303

○「将来にわたって住み続けたい町」の実現に向かって  徳島県 つるぎ町長 兼 西 茂

○「効果の見える治水事業」 徳島県 土砂災害から命を守るソフト対策への取り組み 県土整備部 砂防防災課長 大 和 章 人

 

○今週のニュース

○「たかたび砂防公園の清掃を住民等約90人が実施!」 (吉野川水系 四国山地砂防事務所)

○「第20回蛍湖まつり」を開催 (渡川水系 中筋川総合開発工事事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.303

 

1.「将来にわたって住み続けたい町」の実現に向かって  徳島県 つるぎ町長 兼 西 茂

 

<概 要>

○つるぎ町は、徳島県の西部、吉野川のほぼ中流域南岸に位置し、林野が全面積194.8平方キロメートルのおよそ8割を占めています。特に、町南部においては、町名の由来となっている四国第2の霊峰剣山をはじめとした山々が連なり、厳しい生活環境の一因となっています。温暖多雨で生活のしやすい気候ですが、昭和50年と51年に襲来した台風では災害救助法の適用を受けるような災害を経験しました。

○また、平成26年12月には、南国四国の地でありながら、季節外れの湿った大雪の影響により山間部で倒木が相次ぎ、自衛隊の派遣を要請し対応にあたりました。地形的な特徴から、町の歴史は災害との闘いの歴史であると言っても過言ではありません。幸いにも、津波の心配はない地域ですが、台風による水害や土砂災害、地震にともなう山腹崩壊による集落の孤立化対策が喫緊の課題となっています。

○町では、“自助・共助・公助”の精神から自主防災組織の育成に重点を置いています。また、防災教育にも力を注いでいます。毎年6月の土砂災害防止月間には、山間部の地域持ち回りで防災訓練を実施しています。中学校の少年少女消防クラブでは、地域の方々とともに活動を展開しています。

○今後も、行政としての災害対応機能を強化するとともに、町のキャッチフレーズである「将来にわたって住み続けたい町〜生きがいのある暮らしと活力ある地域づくり〜」の実践に努めてまいります。

 

2.「効果の見える治水事業」 徳島県 土砂災害から命を守るソフト対策への取り組み 県土整備部 砂防防災課長 大 和 章 人

 

○今年も土砂災害警戒情報が県下に複数回発表されるなど、近年、記録的豪雨が毎年のように観測され、土砂災害の危険性が非常に高まっております。

○本県は、山地が県土の約80%を占め、急峻で平坦地が少なく、土砂災害危険箇所が約1万3, 000箇所(全国第19位)あります。

○平成18年から土砂災害警戒区域の指定を進めており、平成27年9月末時点で、3,317箇所、その内、土砂災害特別警戒区域が3,054箇所となっております。

○昨年8月に広島市で発生した土砂災害を受け、基礎調査を加速的に進める必要があるとし、国が示す5年間目標を3年前倒しの平成28年度の完了を目指し、日々取り組んでおります。

○本県におけるソフト対策充実への取り組みとして、今年1月の改正土砂法を受け、県のホームページに「土砂災害警戒区域等マップ〜土砂災害から命を守るために〜」を開設至しました。これは土砂災害警戒区域等の危険箇所をグーグルマップ等の地図と警戒区域図を重ね合わせることで、簡単な操作で、視覚的にもわかりやすく、住民の皆様に自宅周辺が土砂災害の危険箇所なのかを確認いただくことで、土砂災害に対する意識の向上を図るように努めております。

○また、従前からの取り組みとしては、21世紀型の予算スタイルとして、予算措置を伴わない「ゼロ予算事業」などからなる「とくしま“トクトク”事業」を展開し、防災出前講座やパネル展を実施するなど防災意識の向上を図るとともに、土砂災害防止月間の際には、土砂災害防止に関する絵画・作文の優秀作品を各所で展示し、啓発活動に努めております。

○今後とも、土砂災害から「助かる命を助ける」という減災の視点で、より一層の啓発活動に努めるとともに、ハード対策にも積極的に取り組み、ハード・ソフト一体となった土砂災害対策を推進し、「安全安心・強靱とくしま」の実現に取り組んでまいります。

 

                         

今週のニュース

    

1.「たかたび砂防公園の清掃を住民等約90人が実施!」 (吉野川水系 四国山地砂防事務所

 

○10月23日、「たかたび砂防公園」と「落合床固工周辺」、「落合忠霊塔」の清掃作業を行いました。

○今回の清掃活動は、南小川南岸地区・北岸地域防災推進協議会が主催し近隣住民の方々と大豊町役場、四国山地砂防事務所、大豊安全協議会(砂防工事を行っている施工業者)の総勢約90名が参加しました。

○作業は、河川内に繁茂した背丈位の草や斜面の草等を、各自持参した草刈り機や鎌を手に悪戦苦闘しながら行いました。

○この清掃活動は、たかたび砂防公園整備が行われた翌年の平成9年から行われており、今年で19年目となります。

○年2回実施(前回は6月12日)のこの清掃活動は地域の方々の恒例行事となっており、砂防設備を大切にしていただいている気持ちを感じます。

○今後も、地域のみなさまに愛される砂防設備の整備を推進し、地域の安全安心の向上をはかっていきたいと思います。

 

2.「第20回蛍湖まつり」を開催 (渡川水系 中筋川総合開発工事事務所)

 

○10月25日(日)、中筋川ダム(蛍湖)にて「第20回蛍湖まつり」が開催されました。「蛍湖まつり」は、地域の活性化や連携を図るとともに、ダム事業の理解を得ることを目的として、平成8年から行われ、今回で20回目の開催となりました。

○特設ステージでは、幡多舞人のよさこい&ダンスパフォーマンスから始まり、地元東中学校の生徒によるブラスバンド演奏、今年初参加のクーハイ・イリマのフラダンスやご当地アイドルSSD38の歌とダンス、そしてシンガーソングライターの堀内佳さん歌のステージなど、会場を熱く盛り上げてくれました。

○大人から子供まで大人気のダム見学では、ダムの堤体内をイルミネーションで装飾し、幻想的な空間を演出しました。ダム見学者数は810人を数え、1日の見学者数としては過去最高となりました。

○国土交通省のダムPRブースでは、セメントによる“中筋川ダムミニュチュア模型”づくりが体験できるコーナーを設置しました。多くの子ども達に、ものづくりの楽しさを体験してもらいました。

○中筋川ダム周辺の生き物(鳥・魚・昆虫)、植物などの紹介や自衛隊、警察署、消防署、NTT、四国電力などの環境・防災に関する学習・体験ブースはどこも大変な賑わいでした。

○当日は爽やかな秋晴れの下、約2,400人の皆様にご来場いただきました。開催にあたっては、地元自治体(宿毛市、三原村、四万十市)、商工会議所、地元婦人会などたくさんの方のご協力のもと、無事に開催することができました。

○これからもたくさんの方に、中筋川ダムに親しみを持って訪れていただけるよう、地域と連携したダム管理に努めていきたいと思います。

 

 

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