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四国河川ニュース

《四国河川ニュース《6/27(土)〜 7/10(金)》660

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2015.7.13発行】

 

 

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.295

安全・安心の実現による住みよいまちづくり」 美波町長 影 治 信 良

○「効果の見える治水事業」 徳島県 奥河内 急傾斜地崩壊対策事業 南部総合県民局 県土整備部副部長 花 田 務

 

○今週のニュース

○「那賀川水系水質汚濁防止連絡協議会」の開催 (那賀川水系、那賀川河川事務所)

○「那賀川河川一斉清掃」の開催 (那賀川水系、那賀川河川事務所)

○「平成27年度 物部川水防工法講習会」を開催 (物部川水系 高知河川国道事務所)

○「嶺南あじさい観賞会(柳瀬ダム)」を開催! (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.295

 

1.「安全・安心の実現による住みよいまちづくり」 美波町長 影 治 信

○美波町は、平成18331日に日和佐町と由岐町が合併して誕生した総面積140.82km2のまちです。徳島県の南東部、県南海岸の中央部に位置し、町域の大部分を山地で占められています。また、海岸部は、風光明媚なリアス式海岸でアカウミガメの産卵地である大浜海岸等を有し、室戸阿南海岸国定公園の中心部に位置している自然豊かなまちであります。

○美波町では、近いうちに発生が懸念される南海トラフ巨大地震・津波への備えとして、避難路、避難場所等の整備を急務として取り組んでおります。

○沿岸集落においては、津波到達時間が極めて短い状況を踏まえ、役場庁舎等に津波避難階段の併設また、高台等の安全な場所への避難を可能とするため、徳島県のご配慮により町内の急傾斜地崩壊危険区域において、急傾斜地崩壊対策事業(交付金事業)や南海地震対策緊急事業(県単砂防事業)により、施設管理を兼ねた津波避難階段が各所(12箇所の内10箇所完成)で完成しております。

○また、砂防事業による工事用道路や高規格道路法面を避難路や避難場所として活用する等、地域住民の不安解消が図られているところです。

○このように避難路及び一時避難場所の確保と合わせ、認定こども園等公共施設の移設や二次避難場所となる防災公園の整備等、事前復興まちづくり事業として高台整備構想の検討も進めているところです。

○今後とも、地域住民の安全・安心に資する災害に強いまちづくりを推進してまいります。

 

 

2.「効果の見える治水事業」 徳島県 奥河内 急傾斜地崩壊対策事業 南部総合県民局 県土整備部副部長 花 田 務

 

<概 要>

○当該箇所は,「四国の右下」の県南に位置する海部郡美波町奥河内にあり,海部灘に面した津波襲来地であります。

○がけ下の中央部には,防災拠点となる美波町役場や避難場所となる日和佐小学校があり,さらには美波町コミュニティホールが隣接するなど,美波町の中心地となっております。

○徳島県では急傾斜地崩壊対策事業によるがけ崩れ対策に併せて,地域防災計画において緊急避難所に指定されている高台への避難路を整備しております。また,本箇所においては,高齢者や児童に配慮した手摺の設置を行うこととしております。

○美波町においては,都市防災推進事業により1400人の住民を津波から避難させるため避難路,避難場所の整備を行っており,津波避難困難地域の解消に努めております。

○南部総合県民局では,今後とも「死者ゼロを目指して」海と山が近い地域特性を生かし,がけ崩れ対策に合わせた津波避難場所の整備を進めて参ります。

 

<事業内容>

・事業期間  平成24年度〜平成27年度

・整備内容      工 L=192m

      法 枠 工 A=350m2        

                  

今週のニュース

    

1.「那賀川水系水質汚濁防止連絡協議会」の開催 (那賀川水系、那賀川河川事務所)

 

○那賀川水系の河川の水質汚濁防止対策の樹立及び緊急時の連絡体制等について関係行政間相互の情報連絡及び調整を図るため「那賀川水系水質汚濁防止連絡協議会 幹事会」を7月2日(木)に那賀川河川事務所で開催しました。

○本幹事会は、流域内の国、県、市町の行政関係者が参加し、水質事故が発生したときの行政間の連絡体制、拡散防止対策、住民等への周知方法などの確認のため年1回開催しています。

○昨年に1度、那賀川水系で船舶の沈没による油流出事故が発生しましたが、初動の拡散防止対策及び関係機関等への情報連絡が図られたため被害発生には至りませんでした。今年度も、行政間の連絡体制をスムーズに行い、水質事故による被害防止を図っていきます。

 

2.「那賀川河川一斉清掃」の開催 (那賀川水系、那賀川河川事務所)

 

○那賀川河川事務所は、7月5日(日)に「7月の河川愛護月間」の行事の一環として那賀川、桑野川の河川一斉清掃を実施しました。

○当日は、あいにくの雨のため参加者は少なかったものの、地域住民や市民団体など6団体の約200名の参加により軽トラック4台(約10m3)のゴミを収集しました。例年に比べ、少ない参加者ではありましたが、参加者は雨にも負けず熱心に河川のごみを集め、ゴミの分別も実施頂きました。

○当日の天候が良ければ、地域住民など34団体、約2千人の参加予定でしたが、梅雨前線に伴う雨のため、河川一斉清掃への参加中止や別日での開催となった団体もありました。

○那賀川、桑野川では、一昔前に比べゴミの量は少なくはなりましたが、ペットボトル、空き缶などのゴミは依然多く投棄されています。那賀川河川事務所では、地域住民等の力を借りながら、「ゴミを捨てない」「川を汚さない」「ふるさとの川を大切にする」といった意識、モラルを高め、よりよい河川環境づくりを行っていきます。

 

3.「平成27年度 物部川水防工法講習会」を開催 (物部川水系 高知河川国道事務所)

 

○6月28日(日) 高知県南国市物部地先の物部川右岸3k/2付近河川敷において物部川流域関係市の各水防団、高知県、関係市(南国市、香南市、香美市)、防災エキスパート、事務所の水防担当職員74名の参加により水防工法講習会を開催しました。

○防災エキスパート及び職員による技術指導のもと、3班に分かれ基礎技術(ロープワーク、土のう製作)、積み土のう工、木流し工、月の輪工を実施しました。防災意識が高まっていることもあり、各参加者は真剣に訓練に取り組んでいました。

○工法講習会終了後、県、市職員、水防団幹部との意見交換会を高知河川国道事務所 物部川出張所において開催し、「水防団のサラリーマン化により平日の団員が不足している」、「非常時のために、国土交通省管理の水防倉庫の資機材を確認させてもらいたい」等の意見が出されました。

○高知河川国道事務所では、水防団の水防技術の習得、指導者の育成及び防災意識の向上を目的とし、出水期前に物部川と仁淀川を毎年交互に水防工法講習会を実施していますが、今後も継続して開催して行きたいと考えています。

 

4.「嶺南あじさい観賞会(柳瀬ダム)」を開催! (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)

 

○6月28日()に、四国中央市富郷町にある下長瀬あじさい公園(柳瀬ダム金砂湖)において、第18回嶺南あじさい観賞会(主催:嶺南あじさい会)が開催されました。

○このお祭りは、銅山川流域のダム水源地域と、分水先の川之江地区、三島地区等との交流を図るとともに、嶺南地域の活性化の一助として毎年実施されているものです。

○当日は、昨年度に引き続き、2年連続で好天に恵まれたこともあり、汗ばむような日差しの中、観賞会には約4,000人の方々が来場され、大変な盛況となりました。

○国道319号の法皇トンネルから別子山方面へ、沿線15kmに亘る「あじさいロード」として約3万株が植えられており、会員の方が手入れを行ってきたあじさいが、現在見頃を迎えています。

○来年も、6月の最後の日曜日に開催を予定していますので、是非ご来場頂ければと思います。

○当事務所では、今後も引き続き水源地域の活性化に関しまして、関係機関と連携し積極的な支援を行ってまいります。

 

 

 

 

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