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四国河川ニュース

《1/17 (土）～1/30(金)》650号

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【2015.2.2発行】

○四国・水こぼれ話談話室Vol．２８５

○「効果の見える治水事業」愛媛県　新開(しんがい)海岸津波・高潮危機管理対策緊急事業　『新開海岸―津波・高潮につよい海岸づくり』中予地方局建設部長　坂本次男

○今週のニュース

○「石井町防災訓練にてロープワーク講習会」を実施　（吉野川水系　徳島河川国道事務所）

○「重信川の伐採木を無償提供」～資源の有効利用・コスト縮減を図ります～　（重信川水系　松山河川国道事務所）

四国・水こぼれ話談話室Vol．２８５

１．「効果の見える治水事業」愛媛県　新開(しんがい)海岸津波・高潮危機管理対策緊急事業　『新開海岸―津波・高潮につよい海岸づくり』中予地方局建設部長　坂本次男

○新開海岸は、近隣に海水浴で賑わう「波妻（はずま）の鼻」と呼ばれる景勝地や、瀬戸内海の多島美を横目に見ながら潮風を感じてサイクリングができる「愛媛マルゴト自転車道」の松山・今治コース、またその沿線には複合運動

施設も隣接する交流拠点「道の駅風和里（ふわり）」等が立地しており、一年を通じてスポーツやレジャー等で多くの県民が当海岸エリアを訪れています。

○このため、当海岸では、これまでも沿岸域の保全のため、高潮・波浪対策等として護岸・離岸堤等の順次整備を行うとともに、海岸利用の促進への配慮として開口部を設けていました。

○しかしながら、背後地には人家が連担しており、更にはＪＲ予讃線や幹線道路である国道１９６号が走っているため、東南海・南海地震に伴う津波や台風による高潮・波浪等の発生時には、背後地に甚大な被害が発生する恐れがあり　　　　　　　

ます。特に護岸背後地が海岸堤防より低い位置にも人家等が建っているため、地元の住民からは陸閘整備の強い要望が寄せられていました。

○このような背景から、平成２４年度からの津波・高潮危機管理対策事業により開口部における陸閘設置に着手し、平成２７年１月現在、現地工事がほぼ完成しました。

○これにより、背後地における安全性の向上と海岸利用者の利便性確保の両立を図ることができました。

今週のニュース

１．「石井町防災訓練にてロープワーク講習会」を実施　（吉野川水系　徳島河川国道事務所）

○1月17日（土）、大規模な地震の発生を想定した防災訓練が石井町の主催により石井中学校で開催され、徳島河川国道事務所は訓練項目の一つである防災時に必要なロープワーク体験の講師として参加しました。

○訓練は地域の方々や行政のほか、自衛隊、消防団、自主防災組織等約１，０００人が参加する大規模なものであり、我々の担当するロープワーク体験のほかにも各種防災体験のコーナーが数多くもうけられていました。

○今回のテーマは、「防災に役立つロープワーク」とし、本結びやふな結びといった基本の結び方のほか、避難誘導に役立つ髪くくし及び連続止め結びと、命綱を結ぶ時に使うもやい結びの2種類の結び方について講習を行いました。

実技指導には防災に関する専門知識を有する四国地方防災エキスパートも参加し、体験する方々の間近で実演しながら、それぞれの結び方について指導しました。

○この取り組みを機に、住民の方々の防災への関心が高まり、万一の事態に訓練の経験が活かされれば良いと思っています。

２．「重信川の伐採木を無償提供」～資源の有効利用・コスト縮減を図ります～　（重信川水系　松山河川国道事務所）

○松山河川国道事務所では、重信川で繁茂した樹木のうち、河川管理施設の支障となる恐れのあるもの、洪水時の流下阻害になる恐れのあるもの、河川巡視の視認性が確保できなくなる恐れのあるものなどを状況に応じて伐採を行っ

ています。なお、伐採する場合は事前に環境の専門家の方に相談するなど可能なかぎり環境にも配慮しています。

○それら伐採木の処分費を抑えるため、平成１７年度から地域住民で自家消費される方を対象に無償提供を行っております。

○今年度は１月２３日（金）から１週間の期間を設けて無償提供を実施しましたが、多くの方が来られ、伐採木は約150m3ありましたが、開始約１時間半でほぼなくなりました。

○地元の方から好評で、今後も一定量以上伐採木が発生した場合は引き続き無償提供を実施していきます。

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■連絡先■ 　四国地方整備局　河川部河川管理課　洪水予測専門官　　岡林　福好

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