四国河川ニュース《11/9(土)〜11 /15(金)》No.65


1.四国地方整備局渇水対策本部を設置
 〜石手川ダムに続き吉野川水系銅山川でも取水制限に〜
                        (吉野川水系、重信川水系)

○重信川水系石手川ダムでは梅雨時期に少雨であったことより6月下旬より取水制限を実施し、9月上旬より上水道の水圧調整が実施されております。
○吉野川水系銅山川地域では雨量観測を実施して以降10月としては最低の月間雨量を観測しました。
○11月に入っても少雨傾向が続き14日0時現在の降雨量は、重信川水系の石手川ダム上流で平年値に比べ約29.3%、銅山川地域で平年値に比べ約37.5%しかなく、
  今後も少雨傾向が続けば、四国地方で水補給が厳しくなることが予想されます。
○このような事態に対処するため、国土交通省四国地方整備局は、11月15日9時に「四国地方整備局渇水対策本部」(本部長:四国地方整備局長 西田壽起)を
  設置することとなりました。
●現在の四国地方整備局管内の取水制限状況について
  石手川ダム(重信川水系石手川)10月6日午後0時 5次取水制限開始
  銅山川ダム群(吉野川水系銅山川)11月15日午前0時 1次取水制限開始
○四国地方整備局渇水対策本部設置期間中の四国地方の渇水情報については
   http://www.river.or.jp/shikoku/index.html で情報提供を行います。(但し、土日はシステム上更新していません)
○四国地方整備局渇水対策本部といたしましても、今後一層の節水を呼びかけるものであり、住民の皆様への節水のご協力をお願いいたします。

2.「親子で吉野川上流を学ぼう」
                  (吉野川水系 徳島県・高知県)

○四国山地砂防工事事務所と吉野川ダム統合管理事務所は、両事務所が行なっている砂防事業及びダム管理について、事務所が所在する池田町及び井川町の家庭で
  茶の間の話題になることを目的に、両町の親子26名を招いて、平成14年11月10日(日曜日)に「親子で吉野川上流を学ぼう」を開催しました。
○この日は、前日の荒れ模様の天気が一転して快晴となり、朝8時30分に砂防工事事務所に集合し、オリエンテーリングの後、現地調査に出発しました。
○現地調査では、南小川(高知県大豊町)の砂防及び地すべり工事、早明浦ダムのダム湖及び監査廊の見学をした後、
  れいほくNPO主催の「れいほく交流ふれあいフェアー」に参加しました。
  子供たちは、元気に好奇心旺盛で四六時中現地を走り回り、また熱心にいろいろな質問を熱心し、お父さん、お母さんは笑顔で子供たちの様子を眺めていました。
○アンケートでは、事務所の役割や砂防・ダムの効果が分かり、家族でまた違った会話ができ非常に良い企画であると好評でした。
  来年度は、さらに高い評価が得られるよう工夫したく考えております。

3.土木史「吉野川治水史新考」連載始まる。
                      (吉野川水系 徳島県)

○月刊「建設」11月号(社団法人全日本建設技術協会発行)から、澤田健吉氏(徳島大学名誉教授)による「吉野川治水史新考」が
  11月号より4月号までの6回シリーズで連載されます。
○内容は、吉野川改修史で欠かすことができない「八ケ村訴訟事件」、「西覚円堤破堤」、「井上堤予算否決」、「第一期直轄改修」や
  支派川である「宮川内谷川改修」、「今切川・旧吉野川潮止堰建設」からなり、治水・利水事業の歴史的経緯について触れられます。
○大いに参考になると思いますので、是非一読してみてください。

4.世界子ども水フォーラムin四国
 〜水陸両用バス試乗体験会及び石手川ダム見学会等を開催 
                     (愛媛県、香川県、高知県、徳島県)

○平成15年3月に京都・滋賀・大阪を結んで開催される「第3回世界水フォーラム」のPRのため、水陸両用バス試乗体験会を11月12日松山市を皮切りに
  高松市(13日)高知市(14日)、徳島市(15日)で、また池田町及び三好町(16、17日)では学習会を開催しました。
○初日の松山市では、松山市立八坂小学校の5,6年生27名の児童が、総合学習の時間に、自然環境(水の大切さ、水の汚れなど)について学習するため参加されました。
○水陸両用バスを見た子どもたちは、「かっこいい!」や「大っきい!」などと驚いている様子。バスは、窓のないオ−プンカー状態なので、少し肌寒い感じでしたが、
  いつも乗っている車とは違う見晴らしのよさでした。また、石手川ダムにも立ち寄り、普段は見ることのできないダムの内部まで見学することで、
  ダムの役割や水について考えるきっかけになればと思います。

5.防災心得十箇条シリーズ 〜 もっと多くの人に伝えたい〜 
  『ボランティア活動支援のための心得十箇条』

○高知県西南部豪雨災害を体験された方々にお寄せ頂いたご意見・ご感想をもとに作成した防災心得十箇条シリーズの今回は
  「ボランティア活動支援のための心得十箇条」を紹介します。   
   『ボランティア活動支援のための心得十箇条』
   1.あらかじめボランティア支援体制を整えておくこと
   2,行動マニュアルをつくっておくこと
   3.各人ができることをしていただくこと
   4.ベースキャンプに情報を集め、指示すること
   5.ベースキャンプには地元コーディネーターを置くこと
   6.ベースキャンプと現場をつなぐ案内人を確保すること
   7.泥よけのためスコップ、土のう袋、手押し車を備えること
   8.ボランティアの方の健康に気を配ること
   9.「ご苦労さま」の一言を忘れぬこと
   10.毎日一日を振り返り適切な判断を行うこと


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    また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

    ■連絡先■
      四国地方整備局 河川部 防災対策官 松尾裕治
      〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(松尾)
      FAX 087-851-8474(河川計画課)

四国地方整備局 ホームページURL(河川)
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