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四国河川ニュース

11/15(土)〜11/28()646

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2014.12.1発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.281

○「効果の見える治水事業」愛媛県 河川等情報システム改修事業 『水害から住民の生命・財産を守るソフト対策』 土木部河川港湾局 河川課長 参川 好記

 

○今週のニュース

○「山本邦一氏(水防専門家・防災エキスパート)が国土交通大臣より水防功労者表彰」を受賞 (河川部 河川管理課)

○「吉野川水系ミズベリング徳島会議 〜未来創造型アイデア会議〜」を開催  (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

○「銅山川において第7回社会実験(弾力的管理試験)」を実施 (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)

○「第18回吉野川上下流交流大会」を開催  (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.281

 

1.「効果の見える治水事業」愛媛県 河川等情報システム改修事業 『水害から住民の生命・財産を守るソフト対策』 土木部河川港湾局 河川課長 参川 好記

                   

○近年、記録的な集中豪雨が全国各地で頻発し、甚大な水害や土砂災害が発生しており、本県においても、時間50mm以上の降雨回数は30年前に比べ約2倍となっているなど、年々、水害の発生リスクが高まっています。このような中、住民の生命・財産を守るため、「河川改修や、河川施設の長寿命化対策などのハード整備」と「市町村や住民への河川情報の提供などのソフト対策」を両輪として、総合的な治水対策に取り組んでいるところです。

 

○本県が実施するソフト対策の一つである「河川等情報システム改修事業」では、これまでの降雨量、河川水位、ダム諸量及び土砂災害警戒情報などの提供に加えて、新たに「河川情報アラームメールサービス」、「河川監視カメラ」を整備するなど、「きめ細かな情報提供」、「提供情報の拡充」に取り組んでいるところです。

 

○ここでは、平成25年6月1日から運用を開始した「えひめ河川(かわ)メール(河川情報アラームメールサービス)」についてご紹介します。

 

○「えひめ河川(かわ)メール」は、台風や集中豪雨など急変する降雨量や河川水位情報等を広く、かつ、リアルタイムに情報発信する“河川情報アラームメールサービス“のことで、あらかじめ登録した携帯電話やスマートフォン、パソコンにメールを配信するサービスです。

 

○「えひめ河川(かわ)メール」の導入により、「水防従事者の迅速な水防活動」、「地域住民の水害への早期警戒や円滑な避難」、「河川利用者の早期避難による水難事故の防止」などの効果を期待しています。

 

○配信情報は、雨量(138箇所の雨量観測所の雨量情報)、レーダー雨量(20地域のレーダー雨量情報)、河川水位(20箇所の水位観測所の水位情報)、ダム放流情報(6ダムの放流情報)で、雨量・レーダー雨量・河川水位については、利用者があらかじめ設定した基準を超過した場合にメールが配信されます。

 

○システムの整備概要

 事 業 費:43百万円

 整備期間:H24.12.26H25.7.31H25.6.1 運用開始)

 仕    様:最大登録者数 8,000人

        配信速度:10分以内

 

○登録方法

 愛媛県ホームページ>河川・砂防情報>えひめ河川(かわ)メールから登録できますので、是非、ご活用をお願いします。

URLhttp://www.kasenalarm.pref.ehime.jp/ehime/servlet/Gamen1Servlet

 

 

今週のニュース

 

1.「山本邦一氏(水防専門家・防災エキスパート)が国土交通大臣より水防功労者表彰」を受賞 (河川部 河川管理課)

 

○11月26日国土交通省において平成26年度水防功労者国土交通大臣表彰の表彰式が執り行われ、水防に関し著しい功労のあった10団体及び個人19名が受賞されました。

 

○今年度の個人への表彰において「水防技術の向上や伝承に功労のあった者」として全国で山本邦一氏を含む3名が受賞されました。

 

○山本邦一氏は、平成8年以降、全国各地の水防団及び国土交通省職員に対して延べ150回以上にわたり水防工法の指導を行うと共に、国土交通本省における水防関係の検討会において委員を務めたほか、ロープワーク等水防工法をとりまとめた冊子への製作にも多数携わる等、20年近くにわたり、水防技術の向上、伝承普及に努められました。

 

○四国各地においてご活躍頂いた山本邦一氏の大臣表彰受賞に心からお喜び申し上げます。

 

 

2.「吉野川水系ミズベリング徳島会議 〜未来創造型アイデア会議〜」を開催  (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

○「ミズベリング」とは「水辺+RING(輪)」、「水辺+R(リノベーション)+ING(進行形)」の造語で、水辺に興味を持つ市民や企業、そして行政が三位一体となって、かつての賑わいを失ってしまった日本の水辺に、新しい活用の可能性を想像していくプロジェクトです。水辺とまちが一体となった美しい景観と、新しい賑わいを生み出すムーブメントをつぎつぎと起こす取組として、全国各地で「ミズベリング会議」が開催されています。

 

○「水都徳島で水辺のアクションが増えれば、街はもっと輝く」という思いから、四国で初めて、徳島で、「吉野川・旧吉野川・今切川」の水辺空間を生かした地域づくりのための「吉野川水系ミズベリング徳島会議〜未来創造型アイデア会議〜」が、平成26年11月27日(木)新町川水際公園のUki浮き桟橋で、NPO法人新町川を守る会の主催で開催されました。

 

○今回は、「吉野川・旧吉野川・今切川の水辺利用」について、意見交換を行い、「未来の川づくり」に繋げていくことを目的としたもので、会議には、ミズベリングプロジェクト事務局の山名清隆氏も参加し、ミズベリングの説明や全国事例などの紹介をしていただき、意見交換には、NPO法人や市民団体、大学生、行政機関など様々な方面から水辺空間の創世に興味のある方々総勢37名の参加のもと、常識にとらわれない自由な発想で、多くの意見や「夢」が語られました。

 

○主な意見や「夢」は以下の通りです。

・水辺の砂浜、川へ飛び込める滑り台、川で泳ぎたい。

・「おしゃれ」で「はなやかな」仕掛け。水上での音楽会。水辺のカフェやレストラン。

・橋全体に派手なイルミネーションやライトアップ。護岸にLEDの埋込、橋の下にトリックアートを描くなど目をひく取り組み。 

・旧吉野川や今切川には浮き桟橋の設置。船で行ける店(川の駅・食事が出来ること)。

・吉野川の河川敷でヤギやポニーの牧場。

・水辺には、トイレ・電気・水道が必要。

・スリルとかっこよさとお笑いをテーマに。ジェットボードをしたり、船の上に潜水艦の上部を重ねた船を作ったりして運行する等。

・渡し船の復活や水上飛行機の運行などのイベント。水際物件の価値を高めるしかけをしたい。

 

○「吉野川・旧吉野川・今切川」の新たな水辺づくりの一歩が踏み出されました。水辺の利用を考える皆様と協力し、「夢」の実現に向け、これからの新しい地域づくりに取り組んでいければと考えています。

 

 

3.「銅山川において第7回社会実験(弾力的管理試験)」を実施 (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)

 

○銅山川では、新宮ダム下流の河川環境を改善するために、新宮ダムから下流への流下量を増量する「社会実験(弾力的管理試験)」を平成22年度から実施しています。

 

○流下量の増量にあたっては、出水時に富郷ダムの洪水調節容量内の一部に貯留した水を用いています。

 

○この「社会実験(弾力的管理試験)」は、効果的な流下方法を検討するにあたって、地域の方々にアンケート調査などを通してご意見や感想をお伺いするものです。

 

○本年の社会実験は第7回目を数えるもので、11月15日(土)に環境改善のための容量25万6千m3のうちの約半分である約13万m3を利用し、影井堰から約10.0m3/s(試験前は約0.17m3/s)の水を約3時間に渡り流下させました。

 

○今回の実験では、10.0m3/sの流下させた活用水がダム下流の河川環境にどのような影響を及ぼすかを調査しました。

 

○今後、これまでの実験結果を踏まえて、よりよい流下方法を検討していきます。

 

 

4.「第18回吉野川上下流交流大会」を開催  (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)

 

○平成26年11月16日(日)大豊町『ゆとりすとパークおおとよ』の森林(高知県長岡郡大豊町中村大王)において第18回吉野川上下流交流大会を開催しました。主催は、「四国三郎(吉野川)ふれあい会議」で、水源地域のいの町(旧本川村)、大川村、土佐町、本山町、大豊町、三好市の6市町村、民間機関代表者、受益地域の四国4県、国土交通省及び水資源機構で構成しています。

 

○吉野川上下流交流大会は、「受益地域の人々が感謝の気持ちを込めて水源地域への貢献と水源地域との交流」を基本理念として実施しており、受益地域の方々に水の源を訪れていただき、「森林整備作業」、「ダム見学」を通じ、水資源の有限性や水資源施設、水源林の重要性について考え、地元の方々との交流を図り、さらには水源地域に対する理解を深めることを目的に開催しています。

 

○開会にあたって、主催者を代表して開催地大豊町の岩崎憲郎町長にあいさつをいただき、大豊町森林組合員の4名に作業の安全指導をしていただきました。その後、四国4県から参加いただいた約80名の方々は各班の作業場所に分かれて作業を行い、お互いに協力しながら要領良く間伐を行いました。また、間伐木からコースーターを作成し記念品として持ち帰って頂きました。

 

○参加者からは「伐採木が少ない。もっと間伐作業をしたい。」や「良い体験をさせて頂いた。」等の感想をいただきました。また、同日、大豊町で開催されている『四国ジビエグルメフェスタ2014』にも参加し、鹿肉試食や食料品などの地元特産品を購入したり手芸品を鑑賞するなど楽しく交流を図りました。

 

○より良い水源地域創造のため、今後も関係者の協力を頂き、上下流の交流がより一層促進されるよう本会を継続して実施してまいります。

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 洪水予測専門官  岡林 福好

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3522(岡林) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

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