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四国河川ニュース

10/4(土)〜10/17()643

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2014.10.20発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.278

○「効果の見える治水事業」南海トラフ地震後の目黒川の河道閉塞を想定した防災訓練(四万十市西土佐) 高知県 土木部防災砂防課長 藤平 大

○〜災害に強い四万十市を目指して〜 高知県 四万十市長 中平 正宏

 

 

○今週のニュース

○「第32回 ファミリーハゼ釣り大会」 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

○「重信川クリーン大作戦」(清掃活動)を開催 (重信川水系 松山河川国道事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.278

 

1.「効果の見える治水事業」南海トラフ地震後の目黒川の河道閉塞を想定した防災訓練(四万十市西土佐) 高知県 土木部防災砂防課長 藤平 大

 

○高知県は、四国山地をはじめとした森林面積が県土の約84%を占めるうえ、南北の標高差も大きく、南海地震等の大規模地震に際しては、沿岸部の津波被害だけでなく、深層崩壊等に伴う河道閉塞による「山津波」被害も多発することが予想されます。

 

○そこで本県では、平成25年12月に高知県四万十市西土佐の目黒川流域において、四万十市、高知県、国土交通省(四国地方整備局、中村河川国道事務所)及び地域住民が、目黒川での「山津波」を想定した訓練をおこない、土砂災害に対する行政機関の連携及び警戒避難体制の強化、避難勧告の発令等、防災意識の高揚を図りました。

 

○今後は、より実践的な訓練とするために、南海トラフ地震対策推進地域本部等とも連携しながら、大規模な土砂災害が起こった際に集落が孤立した想定を与えるなど、内容を充実させていきたいと考えていますので、関係機関及び地域住民のみなさまの積極的なご協力をよろしくお願いします。

 

 

2.〜災害に強い四万十市を目指して〜 高知県 四万十市長 中平 正宏

 

○四万十市は、平成17年4月10日に旧中村市と旧西土佐村が合併して発足し、来年で市制施行10周年の節目の年を迎えます。位置的には、県都高知市より西に車で約2時間の高知県西南部幡多地域に位置しており、南は太平洋に面し、北は愛媛県境と接する総面積632.50km2のまちです。

 

○本市には日本最後の清流として知られる四万十川をはじめとした、山・川・海の自然豊かな地域資源が豊富にあり、毎年多くの観光客が訪れます。中でも春の「四万十川リバーサイドフルウォーク」や夏の「四万十川水泳マラソン」は、この自然を舞台とした代表的なイベントであり、秋には応募者数が全国でも1、2位の人気を誇り今年で20回目の記念大会を迎える「四万十川ウルトラマラソン」も開催されるなど、全国各地より多くの参加者でまちが活気付きます。

 

○これらの舞台となる本市にも着々と高速道路の整備の音が近づいてきており、ますます全国からのお客様を迎えやすくなることが期待できる一方、この高速道路にはもう一つ南海トラフ巨大地震などの大規模災害時に「命の道」としての役割も期待されております。

 

○大規模災害時に、この「命の道」をより有効に活用するためにも、想定される沿岸部の津波対策や市街地の地震火災対策はもちろん、森林面積が約85%を占める本市では中山間地の土砂災害対策においてもハード対策を始め、住民周知や学習会、また継続的な避難訓練などのソフト対策の充実を図るなど、多くの課題に一つずつ取り組み、市民の命を守るため着実に災害に強い四万十市を目指していかなければならないと考えています。

 

 

 

今週のニュース

 

1.「第32回 ファミリーハゼ釣り大会」 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

○平成26年10月12日(日)に徳島市、徳島市水と緑の推進協議会、徳島県釣連盟、四国の水を考える会、()日本釣振興会徳島県支部の共催により、「水と緑のフェスティバル  第32回ファミリーハゼ釣り大会」が開催されました。

 

○本大会は、吉野川河口から名田橋までの約11kmの区間で釣り上げた、ハゼ10匹の総重量を競うもので、一般の部(高校生以上)、女性・少年の部(女性及び中学生以下の男子)、ファミリーの部(ファミリー2名以上のハゼ10匹の重量)の3部門に分かれ開催され、親子連れら216人が参加しました。徳島河川国道事務所では毎年後援として協力しています。

 

○台風の接近により開催が心配されましたが、当日は風・浪とも釣りをするのに影響するほどではなく、晴天にも恵まれ、参加者の皆様は、思い思いの場所で大物を狙ってハゼ釣りを楽しんでいました。結果としては、一般の部1位の方は285g、女性・少年の部1位の方は280g、ファミリーの部1位の方においては440gも釣り上げました。また、最大で19cmほどのハゼを釣った方もいました。

 

○表彰式の前には、海上保安庁のマスコットキャラクター「うみまる」くんも登場し、釣りの安全のため、「ライフジャケットを着用してください」とのPRを行いました。

 

○本大会では「河川に不法投棄されているゴミを参加者全員で収集しよう」ということで河川の清掃活動もあわせて行われ、軽トラック1台分のゴミを拾っていただきました。

 

○釣りを通して、川と触れ合うことができ、有意義な1日を過ごせたのではないかと思います。

 

 

2.「重信川クリーン大作戦」(清掃活動)を開催 (重信川水系 松山河川国道事務所)

 

○「重信川の自然をはぐくむ会」(代表:愛媛大学 矢田部龍一教授)の主催による17回目の「重信川クリーン大作戦」(清掃活動)が10月18日(土)に行われました。

 

○「重信川クリーン大作戦」は、平成17年1月から開催され、年に2回(春、秋)継続的に実施されています。

 

○清掃場所は、下流左岸【松前町】(重信川河口)、中流右岸【松山市】(重信橋周辺及び自然再生事業で取り組んだ広瀬霞)、上流左岸【東温市】(拝志大橋周辺)の3箇所で、今回約620名の参加があり、ゴミは「可燃」「不燃」に分別され、合計約280袋を収集しました。その他に粗大ゴミとして、古タイヤ・チューブ・椅子等の不法投棄もありました。

 

○下流では愛媛大学の学生と愛媛県立伊予農業高校希少植物群保全プロジェクトチームの生徒、中流では松山市立南第二中学校ソフトテニス部の生徒、上流は愛媛県立東温高校の生徒など多くの子供たちにも参加頂いています。

 

○また、上流では子どもから大人までが連携して清掃活動に取り組み、ゴミがないきれいな重信川が後世に引き継がれるように活動を行っている「重信川美化推進の会」の呼びかけにより多くの地域住民や企業の皆さんに参加していただきました。

 

○この活動により、ゴミを捨てない、ゴミがあれば拾う精神を一人一人が実行し、ゴミのない重信川の河川環境が引き継がれていかれればと思っています。

 

 ※「重信川の自然をはぐくむ会」:環境悪化が進む重信川の保全・再生を目指し、地域の大学、学生、NPO、行政の協力・連携を図るため平成15年1月に設立された団体。現在11のNPO等団体で活動。

 

 

 

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