四国河川ニュース《11/2(土)〜11 /8(金)》No.64


1.四国治水事業促進懇談会開催される。

○11月7日(木)8時より東京都千代田区の東条インペリアルパレスにおいて、四国治水事業促進懇談会が四国治水期成同盟連合会及び四国河川協議会の主催において
  開催されました。
○当日は、四国選出国会議員十数名のご臨席のもと四水連会長澤田中村市長のあいさつから始まり、香川選出の森田一議員より国会議員を代表し
 「治水事業は地味であるが、水を治めるもの国を治めるの言葉通り非常に重要なものであるため国会議員が一致団結し治水事業全体予算の底上げと
 その中でも四国の予算獲得に努めていきたい」とのあいさつを頂きました。 
○本省からは鈴木河川局長より昨今の公共事業を取り巻く問題と、森林は国土保全上重要ではあるがいわゆる緑のダムが治水・利水のダムの代わりにはならないとの
 ごあいさつを頂きました。引き続き西田四国地方整備局長が「先進国と比べても治水事業への手当が少ないのではないか。
 予算さえ頂ければ宇治川の床上特緊に見るように抜本的改修を進めることが出来るので国会議員の先生方のお力添えを頂きたい。」とあいさつしました。 
○四国河川協議会会長松尾高知市長による総括要望の後、各県の直轄河川を代表し野村阿南市長(那賀川)、片山丸亀市長(土器川)、白石松前町長(重信川)、
  塩田伊野町長(仁淀川)が要望を行いさらに四国内の補助河川要望を総括して桝田大洲市長が要望を行いました。

2. 水防災対策特定河川事業大和(郷)地区起工式
〜洪水に備え、60戸宅地かさ上げ〜     (肱川水系 愛媛県)

○11月1日(金)、愛媛県長浜町大和(郷)地区において、肱川水防災対策特定河川事業の起工式がとり行われました。
○起工式では、事業関係者のあいさつに続いて、地元の大和小学校児童、大和保育所園児も多数参加し、初鍬や煙火打ち上げ、風船飛ばし等事業開始を祝いました。
○大和地区は肱川や支流の大和川沿いに人家が密集しており、築堤を行えば、多くの人家の移転や用地買収が必要となるため、同事業は築堤方式ではなく
  宅地等のかさ上げを行なうものです。事業の対象家屋は約60戸、盛り土面積は約3.2ha、百年に一度の洪水に対応できるよう平均で2m高くする計画です。
○今後、2006年度までに、国・県・町が、宅地の嵩上げ、堤防整備、区画整理事業等により、治水対策、地域整備を進めていくことになっています。

3.三崎大川放水路の通水式(愛媛県)
    (愛媛県)

○愛媛県西宇和郡三崎町を流れる三崎大川の放水路(延長約420m)の通水式が、11月8日に三崎町内において、地元三崎町、愛媛県など関係者の出席のもとに開催されました。
○改修の根幹にあたる放水路の完成により、平成元年度、平成10年度をはじめ度重なる浸水被害を被っている三崎大川流域の浸水被害の軽減が図られ、
  地域の発展に大いに貢献できるものと期待されます。 今後は、三崎大川河川改修事業の完成に向けて事業の進捗を図っていきます

4.石手川ダム、貯水率は44.4%に 〜さらなる節水を〜
                          (重信川水系、愛媛県)

○石手川ダムの貯水率は本日11日8時現在44.4%と先週と比べ1.0%低下しています。引きつづき市民の皆さんの節水の協力が必要です。

石手川ダム、現在の取水制限(10月6日午前0時より): 上水   15.0%
                                   農水   33.0%
                                  かんがい 33.0%
                      11月11日8時 現在貯水率 44.4%
         ※ 現在の給水制限(10月28日午後2時から):上水道50%減圧給水

四国の渇水情報については、以下のURLをご覧ください。
     http://www.river.or.jp/shikoku/index.html

5.四万十川自然再生協議会が発足
                        (渡川水系高知県)

○「四万十川自然再生事業」の取組みの一環として、流域住民が主体となり「清流四万十川を後世に」継承するための、意見提案・活動について協議・連携をおこなっていくための
  「四万十川自然再生協議会」が発足しました。
○11月7日(木)15時より新ロイヤルホテル四万十にて中村市を中心に活動する環境団体、漁協、清掃ボランティア、教育、地域活性化など45団体の代表に呼びかけし、
  約70名の参加のもと設立総会が開催されました。
○会長に中村市民憲章推進協議会の西尾正会長を選び、会則を決定。
  「川づくり」、「人づくり」、「まちづくり」を柱に「水環境保全」「自然環境保護」「人材育成」「地域活性化」「河川美化」などの分科会で議論を進めることなどを決めました。

6.冬の風物詩、肱川あらしが見られる季節、到来
                             (肱川水系 愛媛県)

○肱川の冬の風物詩、肱川あらしが先週11月6日早朝、監視カメラで見事に観測されました。この秋初めて観測された10月10日早朝以降、しばしば観測されています。
○肱川あらしとは、毎年10月頃から翌年3月頃の朝5時から10時頃の晴天の日に吹く、冷気に霧を伴った強風のことです。
○大洲盆地と伊予灘の夜間の温度較差によって発生し、肱川の特殊な地形がこれを増強し、ゴォーゴォーとうなりを立てて真紅の長浜大橋(日本最古の道路開閉橋)
  を吹き抜け、海上数キロメートル沖合まで達します。

7.防災心得十箇条シリーズ
    〜 もっと多くの人に伝えたい〜 消防団員の防災心得十箇条

○高知県西南部豪雨災害を体験された方々にお寄せ頂いたご意見・ご感想をもとに作成した防災十箇条を前回の行政の防災十箇条につづき、
  今回は「消防団員の防災心得十箇条」を紹介します。

『消防団員の防災心得十箇条』
   1.日頃から地域住民を把握すること。
   2.緊急時には自信を持って迅速な判断をすること。
   3.避難誘導は低い場所から行うこと。
   4.救助は独居老人、病人家庭を優先すること。
   5.浸水時にはお年寄りを無理に避難させぬこと。
   6.ゴムボートと救命胴衣を備えること。
   7.むやみにサイレンを鳴らさぬこと。
   8.消防団員が連絡を取り合い組織的に動くこと。
   9.消防団員の身を案じること。
   10.地域の人に防災の心得を持ってもらうこと。


   「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、
    また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

    ■連絡先■
      四国地方整備局 河川部 防災対策官 松尾裕治
      〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(松尾)
      FAX 087-851-8474(河川計画課)

四国地方整備局 ホームページURL(河川)
 http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html
 四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)
    http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html