********************************************************

四国河川ニュース

5/31(土)〜6/13()634

********************************************************

2014.6.16発行】

 

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.269

○「効果の見える治水事業」愛媛県 浅川防潮水門 地震・高潮対策河川事業 『愛媛県今治市 地震から生命・財産を守る』 東予地方局今治土木事務所長 栗原 明彦

 

○今週のニュース

○「平成26年度 排水ポンプ車操作訓練」を開催 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

○「平成26年度 那賀川水防技術講習会」を開催 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

○「平成26年度 富郷ダム・柳瀬ダム・新宮ダム防災操作説明会」の開催 (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)

○「平成26年度 大渡・筏津ダム放流警報に関する周知会」を開催 (仁淀川水系 大渡ダム管理所)

 

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.269

 

1.「効果の見える治水事業」愛媛県 浅川防潮水門 地震・高潮対策河川事業 『愛媛県今治市 地震から生命・財産を守る』 東予地方局今治土木事務所長 栗原 明彦

 

○平成23年3月に発生した東日本大震災では、地震により堤防や水門・樋門などの河川構造物に大きな被害が発生しました。本県においても、南海トラフ巨大地震の発生が懸念される中、河川構造物の耐震対策は喫緊の課題であり、平成23年度から県が管理する主要な水門・樋門について、順次耐震化対策を実施しております。

 

○今回事業を実施した浅川防潮水門は、今治市の市街地を流れる二級河川浅川の下流部に高潮による河川の水位上昇を防止する目的で設置されている施設です。周辺には今治北高校や今治第一病院など重要な保全施設が数多くあり、治水上重要な施設となっております。

 

○本施設は1985年に完成しており、築造後約30年が経過していることから、現在の耐震基準に基づき耐震性の照査を実施したところ、将来にわたって考えられる最大級の強さを持つ地震動(レベル2地震動)に対して門柱の耐震性が確保されていないことが分かりました。

 

○そのため、平成24〜25年度に炭素繊維貼付工により耐震対策工事を実施し、背後地の安全性の向上を図ることができました。

 

・事業概要

 施工位置 愛媛県今治市別宮

 事業期間 平成24〜25年度

 事 業 費 18,950 千円

 工事内容 水門耐震対策工

 (炭素繊維シート貼付工)

 

 

 

今週のニュース

 

 

1.「平成26年度 排水ポンプ車操作訓練」を開催(吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

○平成26年6月2日(月)「吉野川市鴨島運動場」において、国土交通省徳島河川国道事務所・徳島県合同で排水ポンプ車の操作訓練を開催しました。

 

○当日の訓練は、実際に操作を行う建設業者および関係機関を含め、約130名の参加があり、作業員が1つ1つの作業を確実に行うとともに、排水ポンプ車の状態が万全であるか、確認しました。

 

○国土交通省徳島河川国道事務所では、現在までに7台の排水ポンプ車を導入、配備しています。

 

○排水ポンプ車が出水時の内水被害軽減に有効であることは、行政の防災担当者や内水被害を経験したことのある住民の間で広く知られているところです。

 

○出水期中におきましても、防災担当者一同万全の備えを行っていきたいと考えております。

 

 

2.「平成26年度 那賀川水防技術講習会」を開催(那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

○6月1日(日)に、徳島県阿南市富岡地先(桑野川右岸5k/6付近)の桑野川防災ステーションにおいて、本格的な出水期を迎えるにあたり、水防に必要な知識及び技能の修得のため、水防指導職員、防災エキスパートの指導のもと、徳島県、阿南市消防署、阿南市消防団(大野分団、加茂谷分団)、河川災害応急復旧協定締結業者(10業者)など総勢127名が参加して「平成26年度那賀川水防技術講習会」を開催しました。

 

○講習会では、水防工法の基礎技術であるロープワーク及び土のうづくりを参加者全員で体験しました。また、水防工法体験では、那賀川において使われる可能性の高い水防工法「月の輪工」、「シート張り工」、「木流し工」、「改良積土のう工」の工法について、手順を一つ一つ確認しながら各班に分かれて実施しました。

 

○また、近年一般の方の防災への意識も高まりつつあることから、今回初めての試みとして一般の参加者を募りロープワークや土のうづくりの体験会、水防工法の見学会も実施しました。

 

○一般の参加者からは、各水防工法の意味が分かって良かった、今後は自主防災組織など幅広に声掛けしてはどうかなどの意見をいただきました。

 

○那賀川河川事務所では、出水時における水防活動が円滑に実施されるよう、水防団員等の水防技術の向上及び伝承を図るとともに、様々な機会を通じて住民の方々の防災意識の醸成に努めるなど、地域の防災力向上を進めていきたいと思います。

 

 

3.「平成26年度 富郷ダム・柳瀬ダム・新宮ダム防災操作説明会」の開催 (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)

 

○吉野川ダム統合管理事務所ならびに水資源機構池田総合管理所は、毎年、出水期を向かえるにあたり、ダムからの放流についてご理解をいただくため、銅山川3ダム、報道機関等を対象として、防災操作説明会を開催しており、本年度は6月2日(月)に実施しました。防災操作説明会とは、従来実施していた「ダムの放流警報説明会」のことですが、今年度より一般の方々の誤解を招かないため、防災操作説明会としたものです。

 

○当日は、25名13の関係機関の方々にご出席頂き、銅山川ダム群の洪水調節時のダムの貯留方法、ダム放流時の通知及び警報のタイミングについて、約1時間の説明を行いました。

 

○放流警報は、夜間・早朝になることもありますが、今後も引き続き、地元住民及び関係機関のご理解とご協力を頂きながら、的確なダム管理、情報提供に務めていきたいと思います。

 

 

4.「平成26年度 大渡・筏津ダム放流警報に関する周知会」を開催 (仁淀川水系 大渡ダム管理所)

 

○大渡ダムでは、7月1日から出水期を迎えるにあたり、毎年この時期に下流の四国電力()筏津ダムと合同で、仁淀川漁協、土地改良区、地方自治体、警察署、消防署などの関係機関を対象として、放流警報周知会を開催しております。

 

○平成26年度の周知会は、6月11日(水)に「すこやかセンター伊野(いの町)」にて開催し、約40名の方にご出席頂きました。当日は、ダムの概要、過去出水の放流に関する実績及び放流に関する警報・通知方法、更には防災操作(洪水調節)の仕組み等について説明を行い、放流量の提供と併せて、河川水位の変化量を提供できないかといった質疑応答を行いました。

 

○また、平成26年度は周知会の一環として、新たに関係機関の皆様にダムへの親しみを更に持っていただくことを目的に、ダム周辺設備や堤体内に設置してある設備等に関する現地見学会も併せて開催(13名参加)しました。

 

○出水期を迎えるに当たり、改めて放流等に関する運用を確認し、的確なダム管理に努めていきたいと思います。今後も引き続き、関係機関の皆様におかれましては、ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 洪水予測専門官  岡林 福好

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3522(岡林) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

  ────────────────────────────────────────── 

       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

          http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html