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四国河川ニュース

4/19(土)〜5/2()631

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2014.5.7発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.266

○「効果の見える治水事業」池谷川(北川村小島)、寺谷川(北川村和田)H23災害関連緊急砂防事業、特定緊急砂防事業  高知県安芸土木事務所長 永野 聖

○「恵み豊かなゆずの里 北川村」  高知県 北川村長 大寺 正芳

 

 

○今週のニュース

○「河川協力団体指定証伝達式」を実施 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

(那賀川水系 那賀川河川事務所)

○「第1回 吉野川現地(フィールド)講座 〜小鳥のおうちをつくろう!〜」を開催(吉野川水系 徳島河川国道事務所)

○四万十川市民一斉清掃を実施(渡川水系 中村河川国道事務所)

○河川愛護モニター会議を開催(渡川水系 中村河川国道事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.266

 

1.「恵み豊かなゆずの里 北川村」高知県 北川村長 大寺 正芳

 

○高知県の東部に位置する北川村は、村のほぼ中央部を南下する奈半利川を挟んで、東西約17km、南北約23kmに広がる、面積196.91km2の山村です。年間を通じ温暖多雨で、平均気温は16.3℃、降雨量3,0004,000mmと農産物の生産に適した気象条件により、多彩な作物の栽培が行われています。

 

○中でもゆずは村を代表する農作物であり、今でも県のシェアの1/4を占めています。このゆずは、本村出身で坂本龍馬と共に活躍した幕末志士、中岡慎太郎が庄屋時代に生産を奨励したもので、収穫の最盛期となる11月には村中さわやかな香りに包まれます。

 

○また、村の総面積の約95%を占める森林は、木材生産や村土の保全など大切な役割を果たしています。かつては奈半利川沿いに森林鉄道網が整備され隆盛を極めた林業も、木材価格が低迷する中、苦戦を強いられておりますが、いかにして林業の振興を図っていくかは、本村にとって重要なテーマの一つです。

 

○一方、村内には印象派の画家クロード・モネの自宅の庭を再現した「モネの庭マルモッタン」や、中岡慎太郎を顕彰した「中岡慎太郎館」、利用者の方々からその泉質を高く評価していただいている「北川村温泉ゆずの宿」、江戸時代に参勤交代の道として使われた「野根山街道」など、さまざまな観光資源があります。私たちは、雄大な自然と先人より受け継がれてきた伝統や文化を守り、交流人口の拡大に努めながら、暮らしやすい支え合いの村づくりを進めています。

 

○さて、平成23年7月に来襲した台風6号は北川村の中北部に大きな災害をもたらしました。なかでも平鍋、小島、和田の3地区では大規模な土石流が発生し、道路が寸断され、3カ月間も幹線道路が通行止めとなりました。現在では平鍋地区の大谷川については国による直轄砂防事業が実施されておりますし、小島地区の池谷川、和田地区の寺谷川においては県による砂防事業が実施され、本年3月に堰堤が完成しております。

 

○堰堤が完成した小島、和田の地区においては道路の通行の安全度が高まり、住民の安心につながっております。村としましても、国や県のご支援をいただきながら、今後も安全安心な村づくりに努めて行きたいと考えています。

 

 

2.「効果の見える治水事業」池谷川(北川村小島)、寺谷川(北川村和田) H23災害関連緊急砂防事業、特定緊急砂防事業 高知県安芸土木事務所長 永野 聖

 

事業の概要

○平成23年、高知県北川村では、台風6号(7月18日〜20日:総雨量1,015mm、最大時間雨量64mm)・台風12号(9月2日〜3日:総雨量674mm、最大時間雨量68mm)による豪雨に見舞われ、平鍋地区・小島地区・和田地区の3箇所で、山腹崩壊に起因する大規模な土石流が発生しました。土石流の発生した3地区では、幸いにも人的被害はありませんでしたが、地域の主要幹線道路である国道493号が被災し、通行止めを余儀なくされました。この国道493号は、北川村の主要産業のひとつである「ゆず」の出荷に欠かせない道路であることから、早期の安全確保が必要でした。

 

○このため、県では次期出水時における人家、国道などの公共施設の被害を未然に防止するため、3箇所のうち、小島地区(池谷川)、和田地区(寺谷川)の2箇所について、国の災害関連緊急砂防事業及び特定緊急砂防事業の採択を受け、砂防堰堤などを整備しました。なお、平鍋地区(大谷川)では、国の直轄事業で砂防堰堤を整備中です。

 

○最後に事業実施にあたりまして、地域住民、関係機関のみなさまにご協力いただき厚くお礼を申し上げます。

 

小島(池谷川)の概要

【渓流の状況】

流域面積:2.28km2 平均渓床勾配:1/9

【整備施設】

 整備年度:平成2325年度 砂防堰堤:1基(H=14.5m、L=67.0m)

 渓流保全工:L=132.5

和田(寺谷川)の概要

【渓流の状況】

流域面積:2.23km2 平均渓床勾配:1/7

【整備施設】

整備期間:平成2326年度 砂防堰堤工:1基(H=12.0m、L49.0m)

 渓流保全工:L=69.5

 

 

今週のニュース

 

1.「河川協力団体指定証伝達式」を実施 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)、(那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

○5月2日(金)午前10時より、吉野川、那賀川で河川協力団体として指定された団体(吉野川「AMEMBO」、「阿波バラス株式会社」の2団体、那賀川「社会福祉法人悠林舎シーズ」の1団体)に対し、河川協力団体指定証の伝達式を開催し、事務所長より指定証が渡されました。指定証の伝達の後、記念撮影、意見交換を行い無事終了しました。

 

○河川協力団体制度とは、平成25年6月に「水防法及び河川法の一部を改正する法律」が公布され、この中で自発的に河川の維持、河川環境の保全等に関する活動を行うNPO等の民間団体を支援するものです。この度、四国地方整備局が管理する直轄管理区間では、9団体が平成26年4月24日付けで指定されました。

 

○河川協力団体に指定されると、河川協力団体が活動するために必要となる河川法上の許可等について、河川管理者との協議の成立をもって足りることとなり許可等の簡素化がはかられます。

 

 

2.「第1回 吉野川現地(フィールド)講座〜小鳥のおうちをつくろう!〜」を開催(吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

○平成26年4月27日(日)に、水辺の楽校 山川バンブーパークにおいて、大人11名、子供14名の参加のもと、第1回 吉野川現地(フィールド)講座〜小鳥のおうちをつくろう!〜を開催しました。

 

○吉野川では多くの種類の野鳥が生息していますが、近年キビタキという鳥がよく見られるようになりました。本講座は、そのキビタキが快適に生息できるよう巣箱を作成し、竹林内に設置するものです。

 

○講師として、河川・渓流環境アドバイザーの小林先生と日本野鳥の会徳島県支部長の三宅先生をお招きして、吉野川でみられる鳥類やキビタキの生態について講義をいただきました。

 

○講義の後、竹を利用して巣箱を作成しました。器用に作成できる方、のこぎり挽きに悪戦苦闘する方など様々な様子が見られましたが、参加者全員が巣箱を完成させることができました。その後、次回の講座で自分のつくった巣箱がわかるように名前を書いて、竹林の中に取り付けました。

 当日は気持ちの良い晴天に恵まれ、参加者の方々は自分の巣箱を取り付ける竹を選びながら様々な鳥のさえずりに耳を傾けていました。

 

○次回は、巣箱にキビタキが営巣しているかを確認する講座を6月に開催する予定です。

 

○本講座を機会に、吉野川の鳥類や自然について興味を持っていただければと思います。

 

 

3.四万十川市民一斉清掃を実施(渡川水系 中村河川国道事務所)

                                           

○平成26年4月6日(日)四万十市、四万十市市民憲章推進協議会及び四万十の日実行委員会主催で一斉清掃を実施しました。

 

○四万十川流域の河川を多数の市民参加により清掃することにより、市民一人一人が川にごみを捨てない意識や身近な環境への意識を高めることを目的として毎年「四万十の日」である4月10日前後の休日に実施しています。

 

○中村河川国道事務所も共催者の一人として四万十川本流部10ヶ所のうち4ヶ所を担当し清掃を行いました。

 

○当日は残念ながら雨模様のなかでの清掃となりましたが全体で1300名が参加し約3tのごみを収集しました、当方が担当した4ヶ所では当方9名、一般参加者132名の参加により約560kgごみを収集することができました。

 

○参加された皆様には天候の悪い中での参加ありがとうございました。

 

 

4.河川愛護モニター会議を開催(渡川水系 中村河川国道事務所)

 

○平成26年4月10日(木)平成26年度に委嘱した河川愛護モニターの会議を開催しました。

 

○当日は10名の委嘱者のうち6名が参加し、副所長より委嘱状を伝達するとともに注意事項等について説明を行いました。

 

○モニターさんには1年間いろいろとお世話になることをお願いし無事会議を終了しました。

 

 

 

 

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          760-8554 高松市サンポート3番33号

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