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四国河川ニュース

11/9(土)〜11/22()620

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2013.11.25発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.256

○徳島県「政友地すべり対策事業」 徳島県西部総合県民局県土整備部部長 瀬尾 守

○「市民が安全・安心な生活が送れるまちづくり」 三好市長 黒川 征一

 

○今週のニュース

○「大和橋完成見学会」の開催 (肱川水系 大洲河川国道事務所)

○「吉野川河川敷地内における肥料等の使用状況パトロール」を実施 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

○「野村ダムでCATVによる番組制作取材」が行われました (肱川水系 野村ダム)

○「肱川を美しくするお花はん」による植栽会の実施について (肱川水系 大洲河川国道事務所)

 

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.256

 

1.徳島県「政友地すべり対策事業」 徳島県西部総合県民局県土整備部部長 瀬尾 守

 

○徳島県西部総合県民局が管轄する県西部の2市2町は、そのほとんどが急峻な山間部で、特に中央構造線の南側は、全国有数の地すべり地帯であり、「善徳地区」をはじめ、県下の地すべり防止区域の5割以上が集中しております。

 

○当箇所は、三好市山城町に位置する「政友地すべり防止区域」で、人家53戸や国道400m、市道4,520m、さらに避難所となっている恵泉館などがあります。

 

○区域内では、地盤の変動による民家の損傷、道路擁壁の亀裂、石積みの押し出しなど、地すべり兆候が顕著に現れ、地すべりの危険性が高まったため、平成17年度から地すべり対策事業による整備に着手しております。

 

○本事業では、地下水を排除する横ボーリング工や雨水の浸透を防止する水路工など、地すべりを抑制する対策工を実施し、これまでにA、C、Eの3ブロックが概成しており、残るDブロックが今年度をもって概成いたしました。

 

○近年は、ゲリラ豪雨などによって、全国各地で甚大な土砂災害が頻発しており、社会的にも防災意識が一層高まっていることから、今後とも、地すべり等の土砂災害から住民の生命、財産を守るため、土砂災害対策にしっかりと取り組んで参ります。

 

【事業概要】

・事業名:地すべり対策事業

・事業費:290,000千円

・事業期間:平成17年度〜平成25年度

・整備内容:4ブロック(排水ボーリング工N=103本(ΣL=5,925m)、水路工L=693m)

 

 

2.「市民が安全・安心な生活が送れるまちづくり」 三好市長 黒川 征一

 

○三好市は、平成18年3月、三野町、池田町、山城町、井川町、西祖谷山村、東祖谷山村の6町村が合併し、721.48平方キロメ―トルという四国一広大な面積を有する自治体として誕生しました。四国のほぼ中央に位置し、大部分は丘陵ならびに山地で占められ、可住地面積は13%と低く、ほとんどが急峻な山地で占められています。

 

○中でも、四国の中央部を東西に貫く四国山地は、西日本第二の高峰、剣山や三嶺、等の高山があり、その他黒沢湿原、塩塚高原など自然豊かな地域であります。また、「大歩危・小歩危渓谷」「落合重要伝統的建造物群保存地区」等、天然記念物や伝説の宝庫でございます。

 

○このような地理的条件から、市内には多くの地すべり防止区域が存在します。

 

○当箇所は、三好市山城町政友地区内にあり、政友地区は、銅山川流域に位置し、斜面に民家が点在し、古くから八朔や栗の栽培が盛んで、政友小学校を中心とし、銅山川の環境改善に古くから取り組むなど、地域活動の活発な地域でございます。

 

○しかしながら、銅山川による浸食の影響により、地すべりの兆候が顕著になり、地域住民は、これまで不安を抱えながら生活を送ってまいりましたが、平成16年度から平成24年度において、徳島県により、同地区の地すべり調査、対策工事に取り組んでいただきました。おかげを持ちまして、平成25年度に、調査地区全区域において、地すべり活動の沈静化が確認され、地域住民も今後、安心して生産活動に励み、また、一層コミュニティの醸成を図ることができ、地域の活性化が促進されるものと期待するものでございます。

 

○最後になりましたが、事業の推進にあたり、ご尽力いただきました各関係機関の皆様方にお礼申し上げると共に、今後とも市民が安心、安全に生活が送れるよう引き続きご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

今週のニュース

 

1.「大和橋完成見学会」の開催 (肱川水系 大洲河川国道事務所)

 

〇11月10日()、大洲市長浜町下須戒において「大和橋完成見学会」を開催し、同日15時より一般開放を実施しました。

 

○大和橋は、肱川河口より約3km上流に位置する主要地方道長浜保内線で、主に地域住民の生活に欠かせない役割を果たしております。

 

○見学会には、大洲市長、西田県議、地元代表者等に参加頂き、テープカット、くす玉開披を行い、地元の親子三世代を先頭に地域住民約150人と一緒に渡り初めを行うとともに、新しい大和橋の見学を行いました。

 

○この大和橋は、右岸側上老松地区において平成19年度より着手している土地利用一体型水防災事業の整備及び右岸側県道の嵩上げに伴い、旧大和橋接続のための嵩上げ改築を行ったもので、この改築により、桁下高及び径間長不足の解消により、肱川の治水上及び橋梁の安全性が大幅に向上されました。

 

○今後、平成26年度完成を目指して旧橋撤去、上老松地区整備事業等を、愛媛県、大洲市とともに推進して参ります。

 

 

2.「吉野川河川敷地内における肥料等の使用状況パトロール」を実施 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

○11月11日、吉野川河川敷や善入寺島の耕作地における肥料・堆肥の不適切な施用を防ぐため、徳島県と合同でパトロールを実施しました。

 

○吉野川河川敷地は、古くから農地として耕作されてきた歴史があり、今も流域約680haにわたり野菜等が作付され、有機質肥料が広く利用されています。

 

○吉野川河川敷耕作地におけるパトロールは、吉野川の環境保全のため、耕作地における肥料や土壌改良材などの適切な施用についての周知・啓発を行うとともに関係機関の一層の連携を図るため、平成19年から実施しているものです。

 

○今回、徳島市から善入寺島までの約30kmの両岸の耕作地について、施用されている肥料等の質、量などが適切かどうかパトロールを行い、野積み、鋤込み不良等不適切と判断したものについては、適切に施用するよう指導し、協力を求めました。

 

○吉野川の適正な維持管理のために、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。

 

 

3.「野村ダムでCATVによる番組制作取材」が行われました (肱川水系 野村ダム)

 

○11月13日に地元ケーブルテレビ局である西予CATVが、番組「きらりポイント」の特集企画取材のため野村ダムへ訪ねて来ました。

 

○特集企画の内容は、全2部で構成される予定です。今回は第1部の取材が行われ、ダム管理所職員が野村ダムの役割について説明し、この特集企画の主旨である西予地域の住民に、ダム本来の役割についての理解を深めていただくというものであり、野村ダムをしっかりPRしました。

 

○取材では、はじめに野村ダムの概要と役割について説明、次にダムの設備について紹介するという流れで進行していきました。野村ダムの概要では、今年問題となった渇水や洪水などについても説明しました。

 

○また、実際にコンジットゲート室や、クレストゲート室などの機械設備を中心に撮影が行われ、職員がそれぞれの設備について説明・紹介していきました。

 

○特集企画は、全2回(1回あたり15分)の放送予定で、第1回の放送日は12月は6、13、20、27日の毎週金曜18時30分から放送され、野村ダムの隠れた魅力も余すことなく地域住民にPRできるものと思います。

 

○今後も、マスコミ等と良好な協力関係を築きながら、ダムの広報に努めていきたいと考えています。

 

 

4.「肱川を美しくするお花はん」による植栽会の実施について (肱川水系 大洲河川国道事務所)

 

○10月30日(水)に平成25年度第2回目の「お花はん」による菜の花の種まきを肱川の高水敷(畑の前橋下流)にて、11団体の団体会員を含む68名で実施しました。

 

○「お花はん」の活動としては、平成15年度より「肱川を美しくするお花はん」として、会員の皆さまとともに、肱川や矢落川を美しくする活動を進めており、今年で11年目を迎えます。

 

○一般の方にも大洲市の広報誌を通じてご案内を行い、広く募集いたしました。

 

○参加いただいた方を4つの班に分け、総面積約3,400m2の範囲に班単位で菜の花の種まき及び肥料まき等を行いました。

 

○菜の花の種は全部で13L(13袋)程まき、約70万本(推定)の花が咲くと思われます。

 

○今後は、「お花はん」の会員のみんなで、菜の花の生長を温かく見守っていく予定です。

 

○来年の3月には、高水敷一面に広がる黄色い花をつけ、咲くことと思います。また、今回種まきを実施した箇所は、来年の春分の日に開催を予定している「菜の花フェスタ」の会場にも隣接しており、多くの家族連れなどが訪れ、楽しんでくれることと思います。

 

 

 

 

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  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 洪水予測専門官  内山 俊浩

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