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四国河川ニュース

6/8(土)〜6/14()604

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2013.6.17発行】                                          

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.244

    ○「徳島県中薮(2)急傾斜地崩壊対策事業」 徳島県西部総合県民局 県土整備部副部長 伊藤 好美           

    ○「『将来にわたって住み続けたい町』の実現に向けて」 徳島県つるぎ町長 兼西 茂

 

 

○今週のニュース

    ○「『肱川を美しくするお花はん』による植栽会」の実施 (肱川水系 大洲河川国道事務所)

    ○「中筋川ダム見学会・写生会」の開催 (渡川水系 中筋川総合開発工事事務所)

 

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.244

 

1.「徳島県中薮(2)急傾斜地崩壊対策事業」 徳島県西部総合県民局 県土整備部副部長  伊藤 好美  

 

■概要

 

○当該箇所は、徳島県美馬郡つるぎ町半田に位置する、人家18戸および県道(半田貞光線)・災害時要援護者施設(半田病院)を保全対象に含む急傾斜地崩壊危険箇所です。

 

○斜面崩壊が発生した際には、人家や公共施設が著しい被害を被ることから、土砂災害から人命を守り、地域一帯の災害予防を行うため、平成19年度より急傾斜地崩壊対策事業による整備に着手しました。

 

○これまで、全体計画503mのうち、493mが完成しており、現在、本年度内の完成を目指して残りの擁壁工事を進めているところです。

 

○土砂災害危険箇所の多い県西部においては、最近の大型化する台風や頻発するゲリラ豪雨、さらには南海トラフ巨大地震の発生に備えた土砂災害対策は急務となっており、土砂災害から人命を守るために、災害時要援護者施設や避難路・避難場所のある危険箇所の整備に重点的に取り組んでいくこととしております。

 

■事業内容

  工種:擁壁工 L=503m

        落石防護柵工 L=494m

        水路工 L=584m

 

■事業期間                                       

  平成19年度〜平成25年度(予定)

 

 

 

2.「『将来にわたって住み続けたい町』の実現に向けて」 徳島県つるぎ町長 兼西 茂

 

○本町は、平成17年3月1日に旧3町村(半田町・貞光町・一宇村)が合併し、つるぎ町として誕生しました。

 

○徳島県の西部、吉野川のほぼ中流域南岸に位置しており、町全体では林野が全面積194.8平方キロメートルのおよそ8割を占めています。特に、町南部においては、町名の由来となっている四国第2の霊峰剣山をはじめ、標高1,500メートルを超える山々が連なり、厳しい生活環境の一因となっています。

 

○温暖多雨で生活のしやすい気候ですが、昭和50年と翌51年の台風では災害救助法の適用を受けるような災害を経験しました。また、町村合併前の平成16年と合併後の平成17年には、相次ぐ台風の襲来による記録的な豪雨が、町に大きな爪痕を残しました。

 

○地形的な特徴から、町の歴史は災害との闘いの歴史であるといっても過言ではありません。幸いにも津波の心配はない地域ですが、台風による水害や土砂災害、地震に伴う山腹崩壊による集落の孤立化対策等が喫緊の課題となっています。

 

○町では、“自助・共助・公助”の精神から自主防災組織の結成を町の重要施策の一つに掲げ、平成19年から事業を推進しています。具体的には、町全体を24の地域に分け、それぞれの地域が自主的な防災とまちづくり活動を推進できる体制を整えています。

 

○また、少年・少女消防クラブなど防災教育にも力を注いでいます。こういったソフト対策だけでなく、国・県のご支援をいただきながら、山間部への緊急ヘリポートの整備や、日常生活だけでなく被災時の復興への大動脈となる橋梁の長寿命化などの事業を展開しています。

 

○今後も、災害対応機能を強化するとともに、町のキャッチフレーズである「将来にわたって住み続けたい町〜生きがいのある暮らしと活力ある地域づくり〜」の実践に努めてまいります。

 

 

 

今週のニュース

 

1.「『肱川を美しくするお花はん』による植栽会」の実施 (肱川水系 大洲河川国道事務所)

 

○6月5日(水)に肱川の畑の前橋下流高水敷において、平成25年度第1回目の「お花はん」活動によるひまわりの種まきを12団体の会員を含む96名で実施しました。

 

○「お花はん」活動は、平成15年度より「肱川を美しくするお花はん」として、会員の皆さまとともに、肱川や矢落川を美しくする活動を進めており、今年で11年目を迎えます。

 

○活動は、大洲市の広報誌を通じて一般の方にもご案内を行い、広く募集致しました。

 

○参加いただいた方で班分けを行い担当の範囲を決め、約3,400m2の範囲にひまわりの種まきと肥料まき等を行いました。

 

○今後は、各班ごとに担当範囲の草引き等のお世話をしていただく予定です。

 

○肱川・矢落川では、ひまわりの開花時には、毎年大勢の人が訪れ、市民の憩いの場になっています。

 

○今年も真夏に大きなひまわりの花が、元気に咲く姿が見られることを、楽しみにしています。

 

○また、秋には3月に開催される「菜の花フェスタ」に向けた菜の花の種まき等の平成25年度第2回植栽会も予定しておりますので多くの方々の参加をお待ちしております。

 

 

 

2.「中筋川ダム見学会・写生会」の開催 (渡川水系 中筋川総合開発工事事務所)

 

○5月15日(水)に中筋川ダム上流にある三原村立三原小学校から、4年生8名が社会科見学で中筋川ダムに訪れてくれました。

 

○説明スライドや職員手作りの模型などでダムの仕組みや役割などの説明を受けた後、ダム監査廊内を見学しました。エレベータもありますが、児童たちはみんな元気いっぱいで高低差約50メートルの階段を軽快に歩きました。

 

○児童の中には、中筋川ダム湖畔で毎年開催される「蛍湖まつり」へ参加した経験者が多く、普段からダムに親しみを持ってくれている様子でした。

3年前に一度来たことがあった児童からは、「前に来たときは自分が小さかったから、ダムの大きさに驚いたことしか覚えていなかったけど、今回はダムがどんな働きをするかが分かったので、前よりもっと楽しかった」という感想をもらいました。

 

○午後からは引き続き、写生会を開催しました。ダムの下流側が一望できる展望所からデッサンしました。

中筋川ダムは下流面がたくさんの階段になっているので、横線を描くのに苦労したそうです。この日は下書きまでをすませ、残りは後日、学校で仕上げる予定だそうです。

  

○今回の絵は、6月に写生に来てくれる宿毛市立山奈小学校の児童たちのものと合わせて、森と湖に親しむ旬間(7月21日〜31日)に中筋川ダム管理庁舎1階展示室にて飾られます。

優秀作品については、秋に実施予定の『第18回 蛍湖まつり』にて表彰する予定としております。

 

 

 

 

 

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