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四国河川ニュース

5/25(土)〜5/31()602

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2013.6.3発行】

 

                                           

○四国・水こぼれ話談話室は、お休みです。                                           

 

○今週のニュース

    ○「平成25年度 肱川水防工法訓練」の開催 (肱川水系 大洲河川国道事務所)

    ○「平成25年度 野村ダム放流警報周知会」の開催 (肱川水系 野村ダム管理所)

    ○「第6回広瀬霞自然観察会」の開催 (重信川水系 松山河川国道事務所)

    ○「平成25年度 那賀川水防技術講習会」の開催 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

 

 

今週のニュース

 

1.「平成25年度 肱川水防工法訓練」の開催 (肱川水系 大洲河川国道事務所)

 

〇平成25年5月19日()大洲市若宮の肱川防災ステーションにおいて国、県、大洲市、大洲消防署、大洲市消防団、大洲市自主防災組織(15地区)の総勢約170名が参加し、肱川水防工法訓練を実施しました。

 

〇この訓練は、5月の水防月間にあわせて毎年実施しているもので、平成13年に肱川防災ステーションで合同訓練を行うようになってから、今年で13回目になります。

 

〇当日は、国土交通省大洲河川国道事務所長、及び大洲市消防団長の挨拶の後、工法訓練を開始しました。

 

〇訓練では、消防署、消防団、自主防災組織と行政機関の各班に分かれ、約1時間半にわたり改良積み土のう工2型や月の輪工など水防工法の実践と、水防工法の基本となるロープワークの習得、土のうの作り方などを、4名の防災エキスパートの指導を受けながら実施しました。

 

〇水防工法訓練は、近年の災害発生傾向から水防活動が非常に重要となっており、水害被害の軽減や未然防止のための対策を、事前に関係機関や地域住民と合同で行うことで、本番の水防活動に万全の体制で臨むことを目的としています。

 

 

 

2.「平成25年度 野村ダム放流警報周知会」の開催 (肱川水系 野村ダム管理所)

 

○野村ダムでは、毎年、出水期を迎えるにあたり、ダムからの放流についてご理解をいただくために、地方自治体、地元の警察、消防、報道機関などの各関係者を対象として、放流警報周知会を開催しています。

 

○平成25年度の周知会は、昨年4月に放流した実績を踏まえ、例年より半月以上早く、4月18日(木)に開催しました。当日は、12名の方にご出席頂き、野村ダムの概要、昨年の降雨・放流実績、及び放流の際の通知方法等について、約1時間の説明を行いました。

 

○昨年度は、肱川流域では特に大きな出水・渇水もなく、野村ダムでは昨年度11回の放流を実施しましたが、洪水調節には至りませんでした。しかし、近年の特徴として4月の爆弾低気圧のように非出水期でも大雨をもたらす傾向があり、油断は禁物と心掛けています。

 

○放流警報は、夜間・早朝になることもありますが、今後も引き続き、ご理解とご協力を頂きながら、的確なダム管理に務めていきたいと思います。

 

 

 

3.「第6回広瀬霞自然観察会」の開催 (重信川水系 松山河川国道事務所)

 

○5月27日(月)に、重信川広瀬霞において、松山河川国道事務所、重信川の自然をはぐくむ会の主催で、6回目となる「広瀬霞自然観察会」が周辺住民の方々、重信川の自然をはぐくむ会会員、愛媛大学生、行政関係者等約100名の参加により開催されました。

 

○重信川中流にある広瀬霞(松山市南高井町)は、盛土により湿地環境が喪失したことで、セイタカアワダチソウなどの外来種が繁茂し、ゴミが不法投棄されるなど環境が悪化していたものを、従来の自然豊かな湿地環境に再生しようと、自然再生事業として平成18年10月に工事着手し、平成20年2月に完成し5年が経過した箇所です。

 

○6回目となる今回の自然観察会では、湿地池及び周辺には、植物が生育し、それに伴って両生類・魚類・底生動物などの重要種を含めて様々な生物が戻ってきていました。しかし一方で、特定外来種(ブラックバス、ウシガエル、ボタンウキクサ)を含む外来種も多く見られ、監視しながら適切に維持管理することが必要となっていることが報告されました。

 

○報告後、松山東雲短期大学松井名誉教授による広瀬霞に生育する様々な植物(オランダガラシ、ヘラオオバコ、クズ、イタドリ、ツルヨシなど)の説明や、外来種・在来種の生育環境など幅広い解説をいただきました。また、愛媛大学三宅講師からは、湿地池に生息する魚類等(ウナギ、ギンブナ、シマドジョウ、コイ、オイカワ、カワムツ、ブラックバス、ウシガエルの幼生、アメリカザリガニ、ミナミヌマエビなど)を捕獲し、外来種の問題点など湿地池の環境について解説いただきました。

 

○その後、参加者は清掃、除草、湿地池を覆うオランダガラシ、ツルヨシ等の除去を、服を泥だらけにして汗を拭いながら行いました。今後もモニタリングしながら地域と連携して適切に管理していきたいと考えています。

 

 

 

4.「平成25年度 那賀川水防技術講習会」の開催 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

○5月26日(日)に、徳島県阿南市富岡地先(桑野川右岸5k/6付近)の桑野川防災ステーションにおいて、本格的な出水期を迎えるにあたり、水防に必要な知識及び技能の修得のため、水防指導職員、防災エキスパートの指導のもと、徳島県、阿南市消防署、阿南市消防団(団本部、長生分団、宝田分団、椿分団、橘分団)、及び河川災害応急復旧協定締結業者(12業者)など総勢119名が参加して「平成25年度 那賀川水防技術講習会」を開催しました。

 

○講習会では、水防に関する基礎知識、水防工法の基礎技術であるロープワーク及び土のうづくりを参加者全員で体験しました。また、水防工法体験では、那賀川において使われる可能性の高い水防工法である「月の輪工」、「シート張り工」、「改良積土のう工」の各工法について、手順を一つ一つ確認しながら各班に分かれて実施しました。

 

○那賀川河川事務所では、出水時における水防活動が円滑に実施されるよう、水防団員等の水防技術の向上及び伝承を図り、地域の防災力向上に努めていきたいと思います。

 

 

 

 

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