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四国河川ニュース

4/27(土)〜5/10()599

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2013.5.13発行】

 

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.241

    ○香川県 大内(おおうち)ダム堰堤改良事業 「大内ダム管理設備工事」 香川県長尾土木事務所長 樋口 晋

    ○「心やすらぐ潤いのある川を目指して」 東かがわ市長  藤井 秀城

 

○今週のニュース

    ○ラブリバー仁淀川パートナーシップによる仁淀川河口清掃の実施 (仁淀川水系 高知河川国道事務所)

 

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.241

 

1.香川県 大内(おおうち)ダム堰堤改良事業 「大内ダム管理設備工事」 香川県長尾土木事務所長 樋口 晋

                                           

○大内ダムの概要

 1)目 的  洪水調節、流水の正常な機能の維持、水道用水(東かがわ市)

 2)経 過  昭和38年着工、昭和42年3月竣工

 3)位 置  東かがわ市水主(みずし)

 4)河川名  二級河川 与田(よだ)川水系 様松(ためしまつ)川

 5)諸 元  重力式コンクリートダム

          堤高:26.0m 堤体積:25,275m3

          総貯水容量:1,000千m3

          集水面積:3.2km2

 

○事業の必要性・効果

 洪水時における放流操作に必要なダム管理用制御処理設備・テレメータ放流警報設備等については、定期点検・部分更新等を実施し適正な管理に努めています。しかしながら、設備の老朽化により障害の発生件数が年々増加傾向にあり、また、部品の大半が製造中止(保守終息品)となっていることから、新たな部品の調達も困難になってきている状況です。

 こうしたことから、放流操作・情報伝達の確実性・信頼性を向上させ、ダム管理の適正化及び効率化を図るために、堰堤改良事業によりダム管理設備の改良・更新を行っています。

 

○事業の内容

 全体事業費 450百万円

 事業期間  平成24年度〜平成26年度

 工事概要  ・ダム管理用制御処理設備改良

          ・テレメータ・放流警報設備改良

          ・放流設備改良

 

 

2.「心やすらぐ潤いのある川を目指して」 東かがわ市長  藤井 秀城

 

○東かがわ市は、香川県の東部3町が合併し、平成15年4月1日に誕生しました。今年で10周年という節目を迎え、市民と共に市発足10年を祝う様々な事業を計画しており、一過性ではなく将来に繋げられるような事業を展開しているところです。

 

○現在、香川県において大内ダム堰堤改良事業が進められています。その下流域に位置するのが与田川です。与田川は、讃岐山脈の笠ヶ峰に源を発し、市内大内地区を貫流して瀬戸内海に注ぐ延長5.7km、流域面積17.2km2の二級河川です。延長、流域面積ともに小規模なものの、地元住民の生活には無くてはならない重要な水環境であります。

 

○しかしながら、平成16年の台風23号により流域は甚大な被害を受け、災害復旧工事が行われたものの、市民が昔から利用し慣れ親しんだ与田川を取り戻すためには、流域住民等による水環境づくりへの参画が不可欠でありました。

 

○このため、平成18年8月に、流域住民、水利組合、ボランティア団体、学校及び行政が共同で「与田川流域水環境保全推進協議会」を設立しました。協議会では、関係機関の連携を強めるとともに、流域の住民や各団体が与田川流域の水環境について共通の認識を持ち、協働して特色ある水環境づくりを進めていくため、流域の水環境意識調査を実施し、そこに寄せられた様々な意見等を踏まえて「与田川流域水環境保全行動計画」を策定しました。

 

○この計画を推進するにあたり、5つの基本目標を次のとおり設定しました。

 1)清らかで安全な水の確保

 2)健全な水環境を保持する水量の確保

 3)多様な生物を育む水辺を守り育てる

 4)潤いとやすらぎのある水辺景観の保全

 5)水文化の伝承と水環境の持続的な活用

 

○この基本目標を達成するため、住民、事業者、行政がそれぞれの役割を分担し、「心やすらぐ潤いのある与田川」を目指すとともに、良質な水環境を将来の世代に引き継ぐよう、現在様々な施策を積極的に取り組んでいるところであります。

 

 

 

今週のニュース

 

1.ラブリバー仁淀川パートナーシップによる仁淀川河口清掃の実施 (仁淀川水系 高知河川国道事務所)

 

○4月21日(日)午前9時から約1時間程度、仁淀川の河口の清掃を行いました。

 

○この清掃活動は、ラブリバー仁淀川パートナーシップの活動の一環として、昨年度より取り組んでいるものです。

 

○開催に先立ち、ラブリバー仁淀川パートナーシップの座長より「今、仁淀ブルーで注目されている仁淀川には多くの観光客が訪れるようになるが、我々はおもてなしの心で仁淀川をきれいにしていく必要がある。」との話がありました。

 

○この日は、四国でも標高の高い山では霧氷が見られるような、4月としては肌寒い天候にもかかわらず、おもてなしの心を持った約130名の方々が参加しました。

 

○また、シラス漁終了後も仁淀川河口に放置されていた、漁具(網)等の回収も行い、持ち主による自主回収も含め、約50個の漁具を回収しました。

 

○参加者の方からは、年々ゴミの量が減ってきているとの話も聞くことができ、このような取り組みの成果が現れきていると感じており、今後も継続していきたいと思います。

 

 

 

 

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