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四国河川ニュース
《9/8(土）〜9/14(金)》567号
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【2012.9.18発行】
○四国・水こぼれ話談話室Ｖｏｌ.２２５
○愛媛県 二名海岸整備事業 『津波・高潮危機管理対策緊急事業での護岸補強』 愛媛県東予地方局四国中央木事務所長 山下 勝徳
○東宮・馬場地区の災害に強いまちづくり 愛媛県四国中央市長 井原 巧
○今週のニュース
○那賀川河川敷等夜間合同パトロールの実施について （那賀川水系 那賀川河川事務所）
○銅山川において第４回社会実験（弾力的管理試験）を実施 （吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所）
○『徳島阿波おどり空港で第3回那賀川流域写真展』を開催 （那賀川水系 那賀川河川事務所）
○「土器川水系河川整備計画」を公表 （土器川水系 香川県）
四国・水こぼれ話談話室Vol.２２５
１．愛媛県 二名海岸整備事業 『津波・高潮危機管理対策緊急事業での護岸補強』 愛媛県東予地方局四国中央木事務所長 山下 勝徳
○二名海岸は、愛媛県の東端（四国の中央）にある四国中央市の最東部に位置し、東は香川県に隣接する延長２，６１６ｍの海岸で、背後は幹線道路である直轄国道１１号及びＪＲ予讃本線が海岸線に平行して走っています。
○また、当海岸はシーズンには海水浴客でにぎわうとともに、海岸線は地元ボランティア等の継続的な清掃活動のおかげで美しい姿を保っています。
○当該海岸については、高潮による被害から人家及び国道・鉄道等の資産を守るため、護岸は昭和３０〜４０年代、また離岸堤１０基については平成７〜１３年度に順次整備されました。しかし近年、護岸は老朽化及び経年変化によるクラック等が発生しており、津波・高潮時に背後人家等の資産に多大な影響を及ぼす可能性があるため、かねてから地元からの強い改修要望がよせられていました。
○このため平成２２年度及び２３年度に津波・高潮危機管理対策緊急事業で老朽化の著しい区間６７４ｍの既設護岸の法覆部のコンクリート補強を行い、背後地の安全度の向上を図りました。
○工事概要は次のとおりです。
【事業概要】
事業期間 Ｈ２２〜２３
工事内容 護岸破堤防止工６７４ｍ
２．東宮・馬場地区の災害に強いまちづくり 愛媛県四国中央市長 井原 巧
○本市土居町野田の東宮・馬場地区は、平成１６年の台風１６号による豪雨、出水により、床上・床下浸水が多数発生しました。当該地区は、大地川と面白川の河口に挟まれた長津漁港海岸の背後地で、２次緊急輸送路に指定されている県道壬生川新居浜野田線に隣接する東西に長い、標高が概ね２ｍ前後の平坦地です。
○平常時には、上流域から流下する排水のうち、両河川に排出されなかった雨水が県道を横断して全て流入し、東宮海岸堤防裏と長津漁港裏のそれぞれの遊水地に到達し滞水した後、それぞれの樋門から干潮時に海へ自然流下するようになっており、ポンプ等の強制排水施設はありませんでした。
○台風１６号災害時には、樋門からの排水能力をはるかに上回る雨水が上流域から遊水地に流入した結果、溢水が生じ、当該地区を広範囲に冠水させる被害が発生したのです。
○そこで、本市では、浸水対策事業として、上流域からの流入を低減させるためのバイパス水路を整備するとともに、樋門にポンプ等による強制排水施設を設け、毎秒１．７ｍ３の排水能力を整備することとし、今年度から順次、工事に着手することとしております。
○また、毎年、定期的に自治会等地域住民を中心とした総合防災訓練を実施するなどの取り組みが行われております。
○これらのハード面の整備とソフト面の意識改革により住民の身体、生命、財産がよりいっそう守られる災害に強いまちづくりが出来ていくものと期待しております。
今週のニュース
１．那賀川河川敷等夜間合同パトロールの実施について （那賀川水系 那賀川河川事務所）
◯平成２４年８月２１日に徳島県南部総合県民局と那賀川河川事務所は各管理区間（那賀川、桑野川等）において夜間合同パトロールを実施しました。８月は徳島県不法投棄等対策会議で不法投棄防止月間とされており、今年度はお盆休み明けに行いました。
○当日は、午後７時より那賀川河川事務所長の出発式（パトロール出動指示）により那賀川河川事務所は２班体制で那賀川、桑野川、派川那賀川の鉛川を徳島県も２班体制で管内の不法投棄重点監視箇所を午後１０時頃まで巡回しました。
○不法投棄の多い場所においては、徒歩にて懐中電灯を照らしながら不法投棄がされていないか、不審車両等がいないか巡回しました。不法投棄者が確認された場合は、すぐ対応できるよう阿南警察署と連絡体制を整えていました。
○今回のパトロールにおいては、生活ゴミが散乱している複数の箇所を確認したものの、不法投棄者の発見までには至りませんでした。発見した場合は、河川法や廃棄物の処理及び清掃に関する法律により処罰されることとなります。
○那賀川河川事務所においては、２００８年より年２〜３回夜間パトロールを実施しており、今後も適正な河川管理を行っていきたいと考えています。
２．銅山川において第４回社会実験（弾力的管理試験）を実施。 （吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所）
○銅山川では、新宮ダム下流の河川環境を改善するために、新宮ダムから下流への放流量を増量する「社会実験（弾力的管理試験）」を平成２２年度から実施しています。
○放流量の増量にあたっては、洪水時に富郷ダムの洪水調節容量内の一部に治水上、支障のない範囲で貯留した水を用いています。
○この「社会実験（弾力的管理試験）」は、効果的な放流方法を検討するにあたって、地域の方々にアンケート調査などを通してご意見や感想をお伺いするものです。
○今回は８月２５日（土）に、影井堰から約５．０ｍ３／ｓ（放流前は約０．１７ｍ３／ｓ）の水を約１４時間に渡り放流し、地域の方々に見学いただきました。
○今後、これまでの実験結果も踏まえて、よりよい放流方法を検討していきます。
３．『徳島阿波おどり空港で第3回那賀川流域写真展』を開催 （那賀川水系 那賀川河川事務所）
○那賀川河川事務所では、「ゆきかう那賀川推進会議」と協力し、那賀川流域の風景・自然・名勝・イベント等を紹介する写真展を、平成２４年８月２７日から３１日までの５日間、徳島阿波おどり空港の到着ロビーで開催しました。
○紹介する写真は、那賀川源流から河口までを撮影したもので約１００点ほどの展示を行い、空港を利用する県内外の方々に那賀川流域の魅力を伝えました。
○ご来場くださった方々は真剣に写真に見入ったり、展示品を手に取るなど、思い思いの時間を過ごされ、たくさんの方にご来場いただき大盛況のうちに終了しました。
○写真展に併せて、那賀川流域を含む県南域の観光パンフレット等の展示・配布も行いました。
○那賀川河川事務所では、徳島県内外の皆様に那賀川の魅力をお伝えするために、今後も写真展を開催していきます。
４．「土器川水系河川整備計画」を公表 （土器川水系 香川県）
○四国地方整備局では９月４日（火）に、土器川水系において、今後概ね３０年間で実施する河川整備の目標と内容についてまとめた『土器川水系河川整備計画』を公表しました。
○土器川水系河川整備計画は、平成２４年７月２６日に公表した土器川水系河川整備計画【案】について、河川法に基づく関係県知事及び関係機関からの意見をお聴きし、この意見をふまえ精査を行った上で、土器川水系河川整備計画を策定しました。
○今後、この河川整備計画に基づき、事業を実施してまいります。
○なお、この土器川水系河川整備計画については、下記ホームページに掲載しています。
土器川水系河川整備計画HP：
http://www.skr.mlit.go.jp/kagawa/river/seibikeikaku/index.html
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■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 建設専門官 柳 忠和
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