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四国河川ニュース

9/1(土)〜9/7()566

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                                                                                                                                                          2012.9.10発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室はお休みです

 

○今週のニュース

    ○吉野川クリーンアップ大作戦を開催  (吉野川水系 徳島県)

    ○渓筋川まつりを実施  (肱川水系 愛媛県)

    ○第2回吉野川現地(フィールド)講座「干潟観察会」開催  (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

    ○液状化と堤防に関する講演会の開催  (河川部 河川工事課)

 

 

今週のニュース

 

1.吉野川クリーンアップ大作戦を開催  (吉野川水系 徳島県)

 

○平成24年7月28日(土)7時より吉野川右岸の吉野川橋より河口周辺の約4kmの間の河川清掃を行いました。

 

○この清掃は、7月27日(金)〜29日(日)までの3日間で行われました吉野川フェスティバルの一環として取り組まれたもので、徳島河川国道事務所もフェスティバル実行委員会に協力して取り組みました。

 

○小林事務所長が挨拶に立ち、約500名の参加者により7時30分よりフェスティバル会場から河口に向けて清掃を開始し、9時に終了しました。

 

○当日は、薄曇りで蒸し暑い中での作業となりましたが、特に問題も発生せず、無事清掃を終了しました。吉野川フェスティバルは、この3日間ほとんど雨の心配も無く、大勢の家族連れが各催し物に参加されました。

 

 

2.渓筋川まつりを実施  (肱川水系 愛媛県)

 

○野村ダムへ流入する支川稲生川沿いの西予市野村町鹿野地区において、平成24年8月5日(日)、「渓筋川まつり」が盛大に開催されました。この祭りは、渓筋地区振興のために、渓筋川まつり実行委員会が開催しており、今年で22回目となります。

 

○祭りのプログラムには、稲生川の浅瀬を締め切った生け簀の中に、石に番号を記載した宝探し、アマゴ(500匹)・アユ(200匹)の魚つかみの他、「森と湖に親しむ旬間」の取り組みの一つである水生生物調査が実施されました。

 

○水生生物調査には、ご両親と一緒に帰省されている小学生ら約30人が参加し、この調査のアドバイザーとして参加されている河野先生(元中学校教諭)と一緒に川底の石に付着した生き物を採捕し、観察しました。

 

○稲生川では、「きれいな水(水質階級1)」の指標生物であるカワゲラ、コオニヤンマ、サワガニなどが多く見られ、参加者からは、「この稲生川の良い環境を守らなければいけない。」との声が飛び交っていました。

 

○この祭りに参加されている年配の方らは、「昔は、もっと水が冷たく、水量も多かった。最近は、地球温暖化の影響なのか、自然環境も変化してきている。この子らに、川で遊んだ楽しい思い出をつくり、川の大切さを知ってもらうためにも、この祭りは続けていきたい。」と話されました。

 

○野村ダム管理所では、このような地元の思いを支援し、今後とも引き続き、地域と連携したダム管理に努めて行きたいと思っています。

 

 

3.第2回吉野川現地(フィールド)講座「干潟観察会」開催  (吉野川水系 徳島河川国道事務所) 

 

○平成24年8月18日(土)の午後に吉野川河口干潟において、第2回吉野川現地(フィールド)講座「干潟観察会」を開催しました。

 

○今回のフィールド講座は、吉野川河口干潟に生息している希少種のシオマネキ等のカニ類の観察を通して吉野川の自然の素晴らしさを実感していただき、吉野川への河川愛護の精神の浸透を図るため、実施しました。

 

○当日は、快晴の夏の日差しにもかかわらず、17名の参加で開催しました。講師として、四国大学名誉教授の酒井勝司先生をお招きし、カニについての講義を現地で聞きながら、カニを採取しました。この干潟には約20種類のカニが生息しているそうです。当日は、シオマネキのほか、ハクセンシオマネキ、チゴガニ、カクベンケイガニ、フタバカクガニ、アシハラガニ、ヒメアシハラガニ、ケフサイソガニのカニ類8種類とエビの仲間のヨコアナジャコ、ハゼの仲間のトビハゼを採取しました。

 

○吉野川の干潟は、カニ類を餌とする鳥類の楽園でもあります。この自然を守ってゆくことが私たちの生活環境を守ることにもつながります。今後もこのような機会を通して、吉野川の自然に親しんでいただくとともに、河川愛護精神を育んでいただけたらと思います。

 

 

4.液状化と堤防に関する講演会の開催  (河川部 河川工事課)

 

○「液状化と堤防に関する講演会」を本局サンポートにおいて平成24年8月20日に開催しました。

 

○現在、四国では、今後30年以内に発生する確率が高い東南海・南海地震や東海地震を含む3連動地震に向けての地震・津波対策工事を実施している中、河川堤防の液状化現象や河川堤防等の被災についての講演をいただきました。

 

○当日は整備局職員を含む、県市町職員等約80名が参加しました。

 

○(株)建設技術研究所研究顧問の今岡氏の講義では液状化を知るということで、液状化が発生した際、どういう現象が土の中で発生しているか実験の映像を通して分かり易く説明いただきました。また、講義の途中では実際の砂を使用し、ペットボトルやストロー等を用いて液状化後に砂が流動する状況や間隙水圧の上昇過程を講義の参加者で実体験しました。

 

○広島大学 佐々木名誉教授の講義では土木研究所で勤務されていた際、北海道で発生した地震による堤防被害に関するメカニズムの解明に苦労されたお話を含め、堤防崩壊の変形形態や災害対応についてご説明いただきました。

 

○今後はこの講義内容を堤防の設計に活かし、地震に対応できるインフラ整備に役立ていきたいと思います。

 

 

 

 

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