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四国河川ニュース

8/4(土)〜8/10()562

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2012.8.13発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室はお休みです

 

○今週のニュース

    ○物部川・仁淀川の一斉清掃を実施  (物部川水系・仁淀川水系 高知県)

    ○重要水防箇所合同巡視を開催  (吉野川水系 徳島県)

    ○「河川水難事故防止啓発活動」(子供達への出前講座)を実施  (土器川水系 香川県)

    ○「エンツァイ(中国野菜)」の植生会  (肱川水系 野村ダム管理所)

    ○平成24年度 第1回公益活動推進会議(松山河川施設管理部会)との合同巡視を実施  (重信川水系 松山河川国道事務所)

    ○第11回 肱川レキ河原再生プロジェクト  (肱川水系 愛媛県)

    ○水生生物による水質調査を実施  (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

 

今週のニュース

 

1.物部川・仁淀川の一斉清掃を実施  (物部川水系・仁淀川水系 高知県)

 

○国土交通省高知河川国道事務所では、物部川(6会場)、仁淀川(11会場)、宇治川(8会場)の一斉清掃を平成24年7月15日(日)早朝に関係市町村と共催で行いました。

 

○当日は両河川の会場に約1,100人の地域のボランティアが集まり清掃活動を行いました。また、都合のつく首長さんにもおいで頂いて、地域の代表としてあいさつを頂きました。

 

○この清掃は、7月の河川愛護月間の取り組みの一つとして、様々な人々に広く利用されている河川環境を守り育て、積極的に活用していただくための輪を広げることを目的として、毎年行っているもので、今年で38回目になります。

 

○「ゴミは以前よりも少なくなった」という意見も聞きますが、約1時間の清掃で両河川においては360袋を越える量のゴミが収集されました。これは、昨年度に比べて1割程度減っておりますが、依然としてゴミの投棄がなくならない河川利用者のマナーの悪さに地域住民も迷惑しているようでした。

 

○ゴミをなくし、河川の良好な環境の保全・再生を推進していくためには、適正な河川管理は当然のことながら、利用者一人一人の意識の向上が必要と考えます。

 

 

2.重要水防箇所合同巡視を開催  (吉野川水系 徳島県)

 

○平成24年6月13日(水)から7月19日(木)にかけて徳島市、鳴門市、吉野川市、阿波市、美馬市、三好市、名西郡、板野郡、美馬郡、三好郡の各管内にて吉野川、旧吉野川、及び今切川の重要水防箇所の合同巡視を行いました。

 

○国土交通省をはじめ、徳島県、市町村、水防団等の関係関係職員等、約100名が参加しました。

 

○重要水防箇所とは、洪水時に堤防が崩れたり、洪水が堤防を越えるなどの水害を受ける恐れがある箇所です。

 

○事前に各箇所を確認する事により、各関係機関と情報を共有し、いざという時に備えていきたいと思います。

 

 

3.「河川水難事故防止啓発活動」(子供達への出前講座)を実施  (土器川水系 香川県)

 

○河川愛護月間期間中の「河川水難事故防止週間」の取り組みの一つとして、平成24年7月20日(金)に丸亀市立垂水(たるみ)小学校にて、香川河川国道事務所と香川県の共催で、水難事故を未然に防ぐために子供達への出前講座を行いました。

 

○本講座は平成21年度から開催しており、土器川流域の小学生を対象とし開催したのは4回目となりました。

 

○出前講座の講師は、福山平成大学 福祉健康学部 教授の小谷寛二(こたにかんじ)先生(以下、先生)にお願いしました。また、講座への参加は、垂水小学校の4年生の児童約70名でした。

 

○最初に体育館にて、先生による講義で、川の恐ろしさや水難事故に関する注意点などを学習した後、スローバッグ(水難事故発生時の救助用ロープ)の使用方法などを学びました。

 

○続いてプールに移動した後、児童たちは「ライフジャケット」を身に付け、川の流れの体験やスローバッグなどを使った救助の練習をした後、服やズボン、スーパーのナイロン袋や空のペットボトルを使った水難事故に遭った時の対処方法などについての先生の説明を熱心に聞き、何度も実践にて経験してもらいました。

 

○当日のプールでは、排水ポンプ車を使って流水を作り実施したので、実際の川の流れが模擬的に体験でき、児童たちも大変満足している様子でした。

 

○今後も引続き、地域の人々が川で水難事故に遭わないよう、このような取り組みを通じて「水難事故防止」に取り組んで行きたいと思います。

 

 

4.「エンツァイ(中国野菜)」の植生会  (肱川水系 野村ダム管理所)

 

○富栄養化の原因物質である窒素やリンを吸収して育つ「エンツァイ(中国野菜)」を平成24年7月20日(金)に植え付けました。今年は、梅雨前線の影響で1週間遅れたため、苗としては大き過ぎ、根から30cmの茎を残し、一部収穫した後、植え付けました。

 

○エンツァイの植え付けは、地元の環境団体の発案で、平成16年から実施しており、今年で9年目となります。当日は、梅雨明け直後で、少し蒸し暑かったですが、地元の環境団体をはじめ約30名の方が参加され、ダム周辺の竹で造った筏(10隻)に500株の苗を植え付け、ダム湖に浮かべました。

 

○参加された方の中には、一部収穫されたエンツァイをお土産にして、本格的な収穫時期を楽しみにしている方もいました。エンツァイは、少し苦みはありますが、葉を多めの油で炒めて醤油などで味付けするとおいしく、また、血糖値も下げる効果もあります。

 

○エンツァイの植え付けにより、「水をきれいにしよう」という流域の方々の意識啓発につながれば幸いと考えており、引き続き、次年度以降も継続して植え付ける予定ですので、機会があれば、是非参加されるようお願いします。

 

 

5.平成24年度 第1回公益活動推進会議(松山河川施設管理部会)との合同巡視を実施 (重信川水系 松山河川国道事務所)

 

○平成24年7月20日(金)に、重信川において「公益活動推進会議」(松山河川施設管理部会)と、松山河川国道事務所の河川担当職員等による、平成24年度第1回重信川合同河川巡視を実施しました。

 

○「公益活動推進会議」の松山河川・道路施設管理部会は、国土交通行政の各分野で培った豊富な実務経験を生かし、社会貢献出来るような活動(ボランティア活動)を行うために、平成22年に発足され、この設立を機に重信川合同河川巡視が始められました。

 

○今回の重信川合同河川巡視は、「公益活動推進会議」(松山河川施設管理部会)会員9名、松山河川国道事務所の河川担当職員等20名の計29名が参加し、職員等が日頃問題意識を持っている河床状況及び床止め、魚道を重点に点検しました。

 

○今回、参加頂いた「公益活動推進会議」(松山河川施設管理部会)会員の皆さんは、以下の方々です。

          高橋徹馬 部会長

          川田信夫 副部会長

          上岡兼二 事務局・副部会長

          三浦敏弘 事務局長

          原田重信

          坂本英隆

          濃野千秋

          中城康圓

          梅本 治

 

○今回の点検箇所について、部会員、職員等により活発な意見交換を行いました。意見交換中は、河床変動及び床止め、魚道等について改修時の経緯や今後の施工の考え方についてわかりやすくご指導・ご助言頂きました。

 

○会員の方にはこの場をお借りして、お礼申し上げます。

 

 

6.第11回 肱川レキ河原再生プロジェクト  (肱川水系 愛媛県)

 

○平成24年7月21日(土)に『 肱川流域会議 水中めがね 』主催で、企業ボランティアと一般市民、行政等がすべてボランティアで参加し、約150名の協力により「第11回肱川レキ河原再生プロジェクト」が実施されました。

 

○場所は、大洲城の対岸にあたる肱川の肱北河原。夏には花火大会や鵜飼い、ジュニアトライアスロン、秋には芋炊きなど年間を通じ、イベント利用が多いところです。

 

○昨年までは「肱北河原大清掃」と題して活動してましたが、今年からは、市民に愛されるレキ河原の復活を目指し『レキ河原再生プロジェクト』と名称を改めました。

 

○作業は、企業ボランティアの建設機械による河原の大規模な抜根除草。人力による法面の除草及び清掃等、機械と人力をうまく使いながら効率的に実施し、作業途中の休憩では熱中症対策として、スイカやきゅうり、おにぎりをいただくなど、楽しくそして真剣に、なによりケガもなく安全に作業が出来ました。

 

○清掃終了となる正午には、広大な河原がキレイになりました。達成感に満ちた参加者の笑顔あふれる一日でした。

 

 

7.水生生物による水質調査を実施  (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

○那賀川河川事務所では、河川愛護月間行事の一環として、水生生物による水質調査を平成24年7月21日(土)に実施いたしました。

 

○前日の降雨の影響で水は少し濁っていましたが、当日は晴天となり児童や保護者等、約40名の参加で、那賀川の河原で水生生物による水質調査を実施しました。当場所で採取した水生生物を児童達が興味津々で観察し、採取した水生生物の確認を行いました。

 

○前日の増水によって、確認された水生生物の数は少なかったのですが、調査の結果、カワゲラ、ヒラタカゲロウなどのきれいな水に棲む生き物が確認されました。

 

○これは、那賀川に流れている水が比較的きれいなだということを証明しています。那賀川がいつまでもきれいな水でいられるように地域のみなさまと共に見守ってきたいと思います。

 

 

 

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