四国河川ニュース《9/7(土)〜9 /13(金)》No.56


1.四国渇水情報  
  〜石手川ダム流域で久しぶりの降雨〜 
                      (重信川水系、愛媛県)

○石手川ダム、取水制限を継続中、 
○石手川ダム流域において9月16日夜から17日朝(8時現在まで)にかけて63.3ミリの降雨があり、貯水率は43.3%から46.1%となりました。
  今後、もう少し回復するものと考えられます。なお、松山市は17日現在も給水圧を25%下げる給水制限を引きつづき行われています。
  石手川ダム、現在の取水制限(8月20日午後5時より):上水   15.0%
                                    農水   55.0%
                                   かんがい 50.0%
                       9月17日8時、現在貯水率 46.1%
四国の渇水情報については、以下のURLをご覧ください。
     http://www.river.or.jp/shikoku/index.html

2.仁淀川、四万十川、後川「川の通信簿」の公表

○9月12日全国39河川、251箇所、四国では3河川10箇所を住民参加で5段階評価した初めての「川の通信簿」を公表しました。
○今回の「川の通信簿」評価は、河川の親水指標として河川空間のよい点、悪い点を把握して、今後の保全や整備、魅力のPRなど生かすのが目的です。
○最高ランクの5星は該当がなく、四国内では仁淀川の加田キャンプ場と波川緑地公園(ともに高知県伊野町)が4つ星の高評価でした
○四国ではNPO市民など約130人が自然の豊かさやゴミの状態、心地よさなど16項目を点検し評価しました。点検結果は下記アドレスをご覧ください。
  http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/kankyou/tuushinbo/f_tuushinbo.html

3.「多自然型川づくり会議」盛大に開催される

○地域レベルでの多自然型川づくりの取り組みを推進するため、第1回目の地方ブロック会議が9月13日(金)に四国地方整備局・四国4県の技術者約100名が参加し
  盛大に開催されました。
○河川部長および本省治水課補佐の挨拶の後、和歌山大学の養父教授から「土木技術としての生態工学の展開」と題した基調講演がありました。
  講演では、生き物の視点で設計し施工に配慮する仕組みを考えていくことなどの必要性が示唆されました。
○その後、分科会に分かれ4つのテーマ毎の事例発表と討議が行われ、活発で熱心な議論が行われました。全員で考え、多くの人が発言した実りある会議となりました。
               

4.テーマ:大川村 砂防・地すべり意見交換会
                               (吉野川水系)

○砂防・地すべり意見交換会が、大川村及び住民の方々の要望により、9月11日13時より約2時間、大川村山村開発センターで開催されました。
○本意見交換会の趣旨は、近年多発する土砂災害に対する理解を深めることや、H13より新規着手した吉野川上流域での直轄地すべり調査の動向を聞きたいとの
  地域住民の要望により開催したものです。
○意見交換では、「中山間地域での生活は安心安全が第1である。」、「地すべり調査の結果はどうなのか。」、
  「調査データがどうよりも、生活している者は、地すべりの兆候は認識している。早く対策すべき。」、「昭和50年、51年災害では、非常に怖い思いをした。」、
  「今回のような意見交換会は非常に期待し、歓迎している。」など、非常に活発かつ思いの感じられる質問、意見がありました。
○今後とも、地すべり調査結果の中間報告や砂防事業の動向等について意見交換会を随時実施していきたく考えております。

5.高松市小学校がダム・砂防を勉強
                               (吉野川水系)

○香川県高松市の古高松小学校、栗林小学校は、5年生のそれぞれ約120名、約220名を対象に、香川県の水瓶である早明浦ダム上流における文化、歴史、風土、環境に
  関する体験学習を9月4、5日(古高松小)と9月11、12日(栗林小)に大川村白滝の里で実施しました。
○当体験学習では、1泊2日の日程で木工作業、山や川等自然とのふれあいなどを行なうもので、これに合せて、初日の18時30分から約30分間、早明浦ダムの概要及び
  砂防事業の役割について勉強しました。
○都市で生活している子供たちが水源地の生活や風土を体験することは非常に有意義で、将来の国土行政には欠かせないものであり、今後ともこのような体験学習が
  広く展開されることに期待したいものです。


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