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四国河川ニュース

6/9(土)〜6/15()554

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○四国・水こぼれ話談話室はお休みです。

 

○今週のニュース

    ○樋門・排水機場操作説明会を開催  (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

    ○「吉野川流水防連絡会」の開催  (吉野川水系 徳島県)

    ○排水ポンプ車訓練の実施  (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

    ○「放流警報説明会」を開催  (渡川水系 中筋川総合開発工事事務所)

    ○「肱川を美しくするお花はん」による植栽会の実施について  (肱川水系 大洲河川国道事務所)

    ○「第5回広瀬霞自然観察会」を開催  (重信川水系 愛媛県)

    ○四国地方整備局管内主要ダムの取水制限解消  (河川部 河川管理課)

 

 

今週のニュース

 

1.樋門・排水機場操作説明会を開催  (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

○平成24年5月18日(金)に徳島河川国道事務所は、管内管理施設(樋門、水門、排水機場)の操作員の総勢146名を対象に、操作説明会を開催しました。

 

○当説明会は、今年度から新たに操作員になった方はもちろん、昨年より継続して操作を行って頂いている方にも、改めて樋門や排水機場の構造、操作要領の背景等を説明し、出水時の適切な操作のための、知識や理解を深めていただくことを目的としています。

 

○樋門等の操作に関することは基より、現場の操作に携わるものでなければ分からない課題や改善点など活発な意見が寄せられ、非常に有意義な会となりました。

 

 

2.「吉野川流水防連絡会」の開催  (吉野川水系 徳島県)

 

○平成24年5月23日(水)吉野川下流域、5月24日()吉野川上流域の市町村、徳島県・国の委員出席のもと「吉野川水防連絡会」が開催されました。

 

○この連絡会は、吉野川下流における水害を防止し、又は軽減を図るために、関係機関と水防に関する連絡、情報の共有を図り、公共の安全に寄与することを目的として、毎年開催しているものです。

 

○連絡会では6月に行う河川合同巡視に関する確認、又、災害時における情報共有の推進のほか、東日本大震災を契機に津波への対応を明確化した水防法の一部改正等についても説明が行われ、多岐に渡る内容の濃い会となりました。

 

○今後も、関係機関との情報共有・連携を図りながら、梅雨や台風シーズンに備えていきたいと思います。

 

 

3.排水ポンプ車訓練の実施  (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

○平成24年5月31日(木)「吉野川市鴨島運動場」において、国土交通省徳島河川国道事務所・徳島県合同で排水ポンプ車の操作訓練を実施しました。

 

○当日の訓練は、実際に操作を行う建設業者および関係機関を含め、約120名の参加があり、作業員が1つ1つの作業を確実に行うとともに、排水ポンプ車の状態が万全であるか、確認しました。

 

○国土交通省徳島河川国道事務所では、現在までに6台の排水ポンプ車を導入、配備しています。

 

○排水ポンプ車が出水時の内水被害軽減に有効であることは、行政の防災担当者や内水被害を経験したことのある住民の間で広く知られているところです。

 

○出水期中におきましても、防災担当者一同万全の備えを行っていきたいと考えております。

 

 

4.「放流警報説明会」を開催  (渡川水系 中筋川総合開発工事事務所)

 

○平成24年6月5日(火)、中筋川下流域の消防・警察・市役所・土木事務所等の関係機関の参加で、「放流警報説明会」を開催しました。

 

○出水期(雨の多い時期)が始まる頃、例年執りおこなっているもので、中筋川ダムの「洪水調節」「事前放流」の仕組みを解説した上で、計画的にダムからの放流量を増やす場合や、ダムからの越流量が増加して急激に川の水位が上昇する場合、または計画規模を越えて氾濫の恐れがある場合など、様々なケースに応じた関係機関への情報通知方法と、一般市民への警報方法について職員から説明しました。

 

○参加者のほとんどが、5月に実施した「洪水対応演習」にも参加しており、その演習体験とこれまでの実経験などをふまえて、説明を聞いたり、質問が出されたりしました。

 

○ダムからの情報が関係機関だけではなく、流域市民の安全・安心のために活かされるように、今後の改善点や協力関係を確認して閉会しました。

 

 

5.「肱川を美しくするお花はん」による植栽会の実施について  (肱川水系 大洲河川国道事務所)

 

○平成24年6月6日(水)に、平成24年度第1回目の「お花はん」によるひまわりの種まきを肱川の高水敷(畑の前橋下流)にて、11団体の団体会員を含む92名で実施しました。

 

○「お花はん」の活動としては、平成15年度より「肱川を美しくするお花はん」として、会員の皆さまとともに、肱川や矢落川を美しくする活動を進めており、今年で10年目を迎えます。

 

○一般の方にも大洲市の広報誌を通じてご案内を行い、広く募集致しました。

 

○参加いただいた方で班分けを行って担当の範囲を決め、約3,300m2の範囲に班単位でひまわりの種まき及び肥料まき等を行いました。

 

○今後は、各班単位で、愛情をもって草引き等の世話を行っていく予定です。

 

○ひまわりの開花時には、毎年大勢の方が訪れて、市民の憩いの場になっています。

 

○真夏に大きなひまわりの元気に咲く姿が見られることを、会員一同楽しみにしています。

 

○また、秋には3月に開催される「菜の花フェスタ」に向けた菜の花の種まき等の平成24年度第2回植栽会も予定しております。

 

 

6.「第5回広瀬霞自然観察会」を開催  (重信川水系 愛媛県)

 

○平成24年6月6日(水)に、広瀬霞において、松山河川国道事務所、重信川の自然をはぐくむ会の主催で、5回目となる「広瀬霞自然観察会」が周辺住民の方々、重信川の自然をはぐくむ会会員、行政関係者等約60名の参加により開催されました。

 

○重信川中流にある広瀬霞(松山市南高井町)は盛土により湿地環境が喪失したことで、セイタカアワダチソウなどの外来種が繁茂し、ゴミが投棄されるなどして環境が悪くなっていたものを、従来の自然豊かな湿地環境に再生しようと自然再生事業として平成18年度に事業着手し、平成19年度に完成し4年が経過した箇所です。

 

○5回目となる今回の自然観察会は、湿地池及び周辺に植物が生育してきた一方で、ツルヨシが水面をすべて覆ってしまいそうな状況となり、何らか手を加えることも必要となっている。湿地池の中にブラックバス、ブルーギルなどの特定外来生物が生息している。流入してくるゴミが多い。などの問題があることが報告されました。

 

○報告後、松山東雲短期大学松井教授による広瀬霞に生育するコマツヨイグサ、ヘラオオバコ、オランダガラシ、ヒメジョオンなど外来種がほとんであるが、適切に管理されている環境下であればそれほど問題はないことや、ツルヨシ抑制の必要性などについて説明があり、愛媛大学三宅講師からは、湿地池に生息する魚類(ウナギ、モツゴ、ギンブナ、シマドジョウ、ナマズ)などを捕獲し、魚類環境について説明がありました。幸いにしてブラックバス、ブルーギルは確認できませんでした。

 

○その後参加者は清掃、除草、湿地池を覆うツルヨシ等の除去を、服を泥だらけにしながら行いました。今後もモニタリングしながら地域と連携して適切に管理していきたいと考えています。

 

 

7.四国地方整備局管内主要ダムの取水制限解消  (河川部 河川管理課)

 

○先週末の梅雨前線による降雨と台風4号による降雨により、管内の主要ダムの貯水率が回復し取水制限は、ほぼ解消されましたました。平成24年6月11日13時に設置した四国地方整備局渇水対策本部は、6月19日14時をもって解散しました。今回の四国地方整備局管内における取水制限状況は以下の通りです。

 

○【吉野川水系銅山川】

 ・施設の状況(6月19日0時現在)

  銅山川3ダム:貯水率59.4%(平年値76.0%)

 ・取水制限の状況(継続中)

  自主節水:平成24年5月31日 0時〜 工水10.0%節水

  第一次取水制限:平成24年6月15日 0時〜 工水20.0%節水

 

○【那賀川水系那賀川】

 ・施設の状況(6月19日0時現在)

  長安口ダム:貯水率69.7%(平年値70.4%)

 ・取水制限の状況(全面解除)

  自主節水:平成24年6月5日 9時〜  農水10%、工水15%節水

  自主節水一時的解除:平成24年6月16日 12時〜

  自主節水解除:平成24年6月18日 17時

             

○【物部川水系物部川】

 ・施設の状況(6月19日0時現在)

  永瀬ダム:貯水率77.3%(平年値64.4%)

 ・取水制限の状況(全面解除)

  第一次取水制限:平成24年6月7日 8時〜 農水20.0%節水

  第二次取水制限:平成24年6月13日 8時〜 農水30.0%節水

  第三次取水制限:平成24年6月15日 8時〜 農水40.0%節水

    取水制限解除:平成24年6月16日 15時

           

○【吉野川水系吉野川】

 ・施設の状況(6月19日0時現在)

  早明浦ダム:貯水率69.8%(平年値84.7%)

 ・取水制限の状況(全面解除)

  自主節水:平成24年6月14日 0時〜 徳島用水(未利用工水)60%節水

  第一次取水制限:平成24年6月15日 9時〜 徳島用水14.2%、香川用水20%

    第一次取水制限一時的解除(徳島用水自主節水継続(未利用工水)60%節水:平成24年6月16日 12時〜 

    取水制限解除:平成24年6月19日 14時 

 

○なお、管内ダムの貯水状況の詳細については、下記ホームページをご覧ください。

 

   http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/damu/index.htm

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 建設専門官  柳 忠和

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(柳) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

          http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

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