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四国河川ニュース
《3/24(土)〜3/30(金)》544号
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【2012.4.2発行】
○四国・水こぼれ話談話室Vol.214
○出走海岸高潮対策事業 『愛媛県今治市上浦町出走 越波から人家を守る』 愛媛県東予地方局今治土木事務所長 今井 良計
○―地域防災の発展を目指して― 今治市長 菅 良二
○今週のニュース
○「第12回 菜の花フェスタ」を開催 (肱川水系 愛媛県)
○「重信川の自然再生・保全プロジェクト」イベント参加者募集 (重信川水系 愛媛県)
四国・水こぼれ話談話室Vol.214
1.出走海岸高潮対策事業 『愛媛県今治市上浦町出走 越波から人家を守る』 愛媛県東予地方局今治土木事務所長 今井 良計
■事業の概要
○ 出走海岸は、瀬戸内海に浮かぶ大三島の南端に位置し、しまなみ海道の大三島橋のたもとに広がる延長3,199mの海岸で、白い砂浜を持つ美しい海岸です。
○ 海岸背後の集落には、生活道路である主要地方道大三島環状線をはさんで人家や保養所が建っており、昭和50年代に建設されたコンクリート護岸で背後地を守ってきましたが、前浜が後退してきていることもあり、近年、台風時には越波による浸水被害が頻発していました。
○ 特に平成16年度に発生した台風16号では、南西からの風波の影響による越波により、人家に浸水被害が発生し、護岸損傷や水叩きの陥没が発生しました。その際は、波が河口を逆流して背後の主要地方道にまで到達したため、消防団や役場職員によるポンプ排水などの水防活動があったと聞いております。
○ これらを受けて、背後の浸水被害防止を図るため、平成20年度から高潮対策事業で離岸堤の整備に着手し、平成22年度に完成しました。施工にあたっては、景観に配慮して陸側からは消波ブロックが見えないような構造としており、併せてコスト縮減にも寄与しております。
○ また連続する侵食を受けた護岸については、別途「津波高潮危機管理対策緊急事業」で護岸補強を行うなど、一体的な海岸整備を行いました。
2.―地域防災の発展を目指して― 今治市長 菅 良二
○ 今治市は,市の中心部を来島海峡が横断するという特異な市域を持っており、しまなみ海道をはじめとする素晴らしい景観、歴史文化遺跡、伝統芸能などのほか山海の食材など多彩な地域資源に恵まれています。
○ このように産業と美しい自然が調和し発展を続ける本市ですが、今後30年以内に60%から70%の高い確率で発生が予想される東南海・南海地震に対する対策が重要課題であると考えております。昨年の3月11日には東日本大震災が発生し、想像を絶する被害がありました。地域をしっかり守っていくことの大切さを考えた時に、自主防災組織の機能充実は言うまでもなく、その自主防災組織をしっかりと支えていく防災士の育成が必要であるとの考えに至りました。
○ 今治市における防災の基本計画である地域防災計画にある、「災害に強いまちづくりの推進」のためには、地域住民による「自助・共助」が重要であるとされており、地域における防災の担い手の確保は、近年特に重要性を再認識されております。自主防災組織の育成に取り組む中で、そのリーダーとなる防災士について、平成22年度に今治市防災士育成事業として30名、平成23年度は愛媛県と今治市との共同事業による愛媛県防災士養成事業で99名を養成しており、すでに取得されていた方を含めると、約200名の防災士が誕生しております。また、平成24、25年度においても同様に、愛媛県とともに100名ずつの防災士を養成する予定です。
○ 今後も、住民一人ひとりの安全に対する意識の高揚を図り、引き続き自主防災組織の育成に努めるとともに、関係機関・地域の皆さまのご協力をいただき「豊かで安全なまちづくり」を進めてまいります。
○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html
今週のニュース
3.「第12回 菜の花フェスタ」を開催 (肱川水系 愛媛県)
○ 大洲農業高等学校の主催で、3月20日(火)の春分の日に、大洲市五郎にある畑の前橋下の高水敷にて「第12回 菜の花フェスタ」が開催されました。
○ 菜の花フェスタでは、粟津小祇園太鼓をはじめ、農高吹奏楽部による演奏会など多数のイベントのほかに、物産販売がおこなわれ、河川敷には約6000人の人たちで賑わいました。
○ 尚、後援として参加した大洲河川国道事務所では、肱川を紹介するパネルや平成23年9月台風15号による洪水被害状況のパネル展を実施するとともに、降雨体験装置により大雨の恐ろしさを体験していただきました。
4.「重信川の自然再生・保全プロジェクト」イベント参加者募集 (重信川水系 愛媛県)
○ 「重信川の自然をはぐくむ会」が協力し、「重信川の自然再生・保全プロジェクト実行委員会」が主催して重信川松原泉でイベントが開催されます。
○ 「外来種について学び、美しい泉のある重信川を取り戻そう」をキャッチフレーズとして、平成24年5月12日(土)9:00〜11:30に松山東雲短期大学松井教授(植物学)のレクチャーを受け、特定外来種のオオキンケイギク、要注意外来種のスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)などの除去活動を行います。
○ 現在参加者を募集しています。詳細は以下ホームページ(41愛媛)をクリック!。 http://aquafes.jp/top/
※「重信川の自然をはぐくむ会」:環境悪化が進む重信川の保全・再生を目指し、地域の大学、学生、NPO、行政の協力・連携を図るため平成15年1月に設立された団体で国土交通省松山河川国道事務所が事務局を務めています。
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■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 建設専門官 柳 忠和
〒760-8554 高松市サンポート3番33号
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(柳) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp
FAX 087-811-8417(河川計画課)
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