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四国河川ニュース

3/10(土)〜3/16()542

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                                                                                                                                                            2012.3.19発行】

○四国・水こぼれ話談話室Vol.213

  ○香川県 西猫谷川(丸亀市綾歌町)の砂防事業『西猫谷川 通常砂防工事』 香川県中讃土木事務所長 松岡 辰夫

  ○「更なる防災力の向上に向けて」 丸亀市長 新井 哲二 

 

○今週のニュース○

  ○銅山川での工業用水10%自主節水を解除 (吉野川水系銅山川 吉野川ダム統合管理事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.213

 

1.香川県 西猫谷川(丸亀市綾歌町)の砂防事業『西猫谷川 通常砂防工事』 香川県中讃土木事務所長 松岡 辰夫 

 

■事 業 箇 所  丸亀市綾歌町

事 業 期 間  平成20年度〜平成22年度

全体事業費   175百万円

事 業 計 画  砂防堰堤1基、流路工84

              堤 工  110

              堤 長  439

              堤体積  1923m3

            8170m3

流 域 面 積   02ku

 

○ 本渓流は、猫山に源を発し、二級河川大束川に流れ込む、流域面積0.2ku、渓床勾配1/11の土石流危険渓流であります。

 

○ 流域の地質は黒雲母、花崗閃緑岩であり、平成16年10月には台風23号による豪雨の影響で脆弱な不安定土砂が渓床に堆積し、大雨により土石流が発生する危険性が高まっている状況であります。下流には人家4戸、耕地0.7haのほか公共の温泉施設や地域の生活道路となっている町道0.3km等があり、ひとたび土石流が発生すると甚大な被害を及ぼす恐れがあります。

 

○ このような状況に鑑み、砂防ダムの施工により土砂災害を未然に防止し、住民の生命・財産を保全し、民生の安定を図るものであります。

 

○ 当事業は、平成20年度に事業着手し、地元住民の皆様のご協力もあり、平成22年度に一連の砂防事業全てが完成しました。

 

2.「更なる防災力の向上に向けて」 丸亀市長 新井 哲二 

 

○ 丸亀市は、香川県の海岸線側中央部に位置し、江戸時代より讃岐の国の西部を治める丸亀藩の城下町、また金刀比羅宮への参拝口として栄え始めて以来、当地域の政治、経済、文化等の中心として発展してきました。昨年7月には、本市は「定住自立圏構想」の中心市宣言を行い、現在、圏域を構成する周辺1市3町(善通寺市、琴平町、多度津町、まんのう町)と、基本方針や今後の連携が想定される取組事項等の確認を行うなど、圏域全体の将来像や具体的取組を示す「定住自立圏共生ビジョン策定」を進めています。

 

○ 本市では中央部を一級河川土器川が流れ、南側には讃岐山脈を望み、北側には風光明媚な塩飽諸島が点在する瀬戸内海国立公園、東側には身近に登山を楽しめる美しい山容の讃岐富士がございます。自慢の丸亀城は、日本一を誇る石垣の高さ、現存する三重天守で有名であり、国の重要文化財に指定されています。

 

○ また、国の伝統的工芸品として指定され、全国シェアの90パーセントを占める「丸亀うちわ」は、東北大震災後の電力不足を補う省エネグッズとして再び脚光を浴びています。

 

○ 更に最近ではB級グルメが人気を博しておりますが、本市におきましても、本市発祥の「骨付鳥」を全国的知名度に高めていこうと広く情報を発信しています。

 

○ このように本市は、人・自然・歴史・文化等が調和した比較的災害の少ない非常に暮らしやすいまちではありますが、平成16年10月の台風23号来襲時には市内各所は大きな被害を受けました。

 

○ 特に、西猫谷川においては上流域で大規模な崩壊が発生し、幸いにも人的被害は免れましたが下流域では民家や農地等に被害を及ぼしました。上流域では山肌がむき出しの状態となり、渓流内に大量の土砂が堆積するなど、大雨時の土石流発生の危険性が常に高くなり、周辺住民は不安な日々を送っていました。

 

○ その後、平成20年より香川県施行による砂防事業整備とあわせて、地元住民の皆さんのご協力により、現在、下流域においても砂防事業は着実に進捗しています。

 

○ この場をお借りしまして香川県担当部局より多大なるご尽力をいただいたことに深く感謝を申し上げますとともに、今後とも本市における砂防事業につきまして、特段のご高配を賜りますようお願い申し上げます。

 

○ また、本市においては先の東日本大震災による地震・津波の甚大な災害を教訓とし、昨年は、市内の幼、保、小、中学校等に「防災頭巾」を配備し、津波対策としては10箇所の緊急避難ビルの指定を行ったほか、市内の全コ ミュニティに自主防災組織が結成されるなど、「自分たちの地域は自分たちで守る」という意識の高揚とあわせた防災訓練等を実施しています。

 

○ 今後は、国・県の動向を踏まえながら市民・地域・行政が一体となった「安心して暮らせる安全安心都市づくり」を目指し「丸亀市地域防災計画」を見直すとともに、更なる防災力の向上や強化に取組んでまいります。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。

 

   http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

今週のニュース

 

3.銅山川での工業用水10%自主節水を解除 (吉野川水系銅山川 吉野川ダム統合管理事務所)

 

○ 2月9日(木)0時から工業用水10%の自主節水を行っていましたが、銅山川3ダムの確保貯水率が回復しましたので、3月9日(金)0時をもって自主節水を解除しました。

 

○ 銅山川上流における1月の雨量は、32.7_(平年値71.6_の45.7%)と非常に少なく、また2月に入っても中旬過ぎ頃までは降雨が少ない状況が続き、2月23日(木)0時には確保貯水率が66.2%まで下降しました。

 

○ このような状況の中、その後は1日で25_を超える降雨も記録するなど、ある程度まとまった降雨があったため、確保貯水率は徐々にではありましたが上昇傾向となり今回の自主節水の解除となりました。(2月の雨量は112.1_で平年値89.3_の125.5%)

 

○ 今回は、幸いにもある程度のまとまった降雨があったため、取水制限を実施するまでには至りませんでしたが、今後も引き続き関係機関等との連携のもと、不測の少雨等による渇水にも対応できるよう、日頃より適正な水利用等に努めていきたいと思います。

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  藤田 博史

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(藤田) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

          http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html