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四国河川ニュース

2/25(土)〜3/2()540

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                                                                                                                                                                2012.3.5発行】

○四国・水こぼれ話談話室Vol.212

  ○徳島県 飯尾川総合内水対策緊急事業 徳島県県土整備部 東部県土整備局長 石本 昇

  ○「心おどる水都・とくしま」を目指して 徳島市長 原 秀樹

 

○今週のニュース○

  ○「留学生友好の森(日浦夢桜の森)づくり」を開催 (重信川水系 愛媛県)

  ○「自然観察会〜オオムラサキの幼虫を探そう〜」を開催 (重信川水系 松山河川国道事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.212

 

1.徳島県 飯尾川総合内水対策緊急事業 徳島県県土整備部 東部県土整備局長 石本 昇

 

○ 飯尾川は吉野川に並行し、2市1町を流れる、流域面積約71ku、流路延長約26kmの県内最大の内水河川であります。過去から浸水被害が頻発しており、特に平成16年の台風23号では、一千戸を超える浸水被害が発生しました。

 

○ このため、国において床上浸水対策特別緊急事業により、角ノ瀬排水機場を整備、平成20年度に20m3/sのポンプが完成しております。県においても、平成18年度から平成22年度までの5カ年で総合内水緊急対策事業として、「加減堰」の下流約1.2km区間の河道改修、最下流にある飯尾川第2樋門の改修を実施し浸水被害の軽減に努めて参りました。

 

○ 昨年9月の台風15号では、徳島市で観測史上最多の24時間雨量489mmを記録しましたが、改修の効果により、徳島市の浸水被害は大幅に軽減されました。

 

○ これら下流部の改修が進んだことと、徳島市や関係者の御理解により、長年の懸案であった「加減堰」の撤去に向け、来年度着手できることとなりました。

 

○ 今後とも、国・市町と連携し、地元住民の御理解を得ながら、飯尾川流域全体の浸水被害の軽減に向けて、治水事業を推進して参りたいと考えております。

 

2.「心おどる水都・とくしま」を目指して 徳島市長 原 秀樹

 

○ 徳島市は、四国東部に位置し、四国三郎「吉野川」の沖積平野に発達した温暖な気候で、水と緑に囲まれた自然環境豊かな人口約26万人の中核的都市です。産業をはじめ政治、経済、文化、教育、情報といったさまざまな面において高い集積があります。

 

○ 市内には138の中小河川が縦横に流れ、清らかで豊かな水と優美な眉山の緑は、住む人々に安らぎを与え、訪れる人をいやします。また、一昨年4月には、「徳島LEDアートフェスティバル2010」を開催し、当初の見込を大幅に上回る20万人の方にご来場いただきました。徳島市が誇る美しい「水」と「緑」に、地域資源であるLEDの「光」の芸術を加え、新たな魅力を持つ「水都・とくしま」を多くの方にお披露目する事ができたと考えております。引き続き、2013年のLEDアートフェスティバルに向け、本年も「HOP」、「STEP」と題したプレイベントを開催し、徳島の豊かな資源と未来の光「LED」による魅力的な「水都・とくしま」を継続的に発信してまいります。

 

○ また一方で、徳島市は地形的な背景もあって、豊かな水は、ひとたび台風や豪雨ともなると様相が一変し、市民に脅威を与えます。特に郊外の西部にある飯尾川は、昭和34年から中小河川改修事業として、河川整備が進められているところでありますが、この間にも昭和50年8月の台風6号や翌昭和51年8月の台風17号、平成16年10月の台風23号といった浸水家屋が一千戸を越える甚大な浸水被害が発生し、幹線道路も冠水するなど、流域住民に深刻な影響を与えました。

 

○ そこで、流域住民の悲願として、かねて要望していました国直轄事業である角ノ瀬排水機場の新設及び県の総合内水対策緊急事業が実施され、飯尾川の河川整備が着実に進められていることに、感謝しているところであります。

 

○ 本市におきましても、浸水被害の軽減を図るため、流域内の市・町と県及び国と連携し、水害パネル展を開催するなどソフト面での事業にも取り組んでおりますので、関係各位のさらなるご支援ご協力を賜りますようお願いいたします。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。

 

   http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

今週のニュース

 

3.「留学生友好の森(日浦夢桜の森)づくり」を開催 (重信川水系 愛媛県)

 

○ 2月24日(金)に、「石手川ダム水源地域ビジョン推進委員会」、「愛媛大学」、「日浦小中学校」の主催で「留学生友好の森(日浦夢桜の森)づくり」が行われました。

 

○ 石手川ダムの水源地域では、放置竹林の拡大や森林の荒廃により、自然の多様性が乏しくなってきています。そこで留学生に水源地域の自然環境を知ってもらうだけでなく、普段交流の機会の少ない水源地域の小中学生と一緒になって手を取り合い、汗を流して植樹を行うことにより、自然環境の向上と国境を越えた交流を図るものです。

 

○ 当日は、留学生・日浦小中学生等83名に参加して頂きました。

 

○ 午前中に日浦小学校において児童と留学生の交流会として、小学生による伊予万歳、日浦太鼓が披露されました。また留学生と小学生の交流ゲームが、手を取り声を掛け合いながら楽しく行われました。その後に留学生と小学生が一緒に給食を食べながら交流が行われました。

 

○ 午後からは日浦小中学校近くの植樹場所に移動して、植樹方法等の説明を受け、その後学年毎の班に分かれて児童と留学生が力を合わせ、記念植樹と補植作業(山桜100本)を行いました。

 

○ 今後も、このような活動を通じて、水源地域の自然環境の向上に努めていきたいと思います。

 

4.「自然観察会〜オオムラサキの幼虫を探そう〜」を開催(重信川水系 愛媛県)

 

○ 2月25日(土)に、「石手川ダム水源地域ビジョン推進委員会」の主催で、「自然観察会〜オオムラサキの幼虫を探そう〜」が行われました。

 

○ これは、五明小学校のオオムラサキの飼育の取り組みと合わせて、「幼虫探し[今回実施]」、「飼育(羽化)[五明小学校校内]」、「放蝶[7月頃予定]」)の一連の取り組みとして行っているものです。

 

○ 今回の自然観察会には、松山市内等の小学校等から児童・保護者ら79名に参加して頂きました。

 

○ 前半は五明小学校中尾校長先生により、クイズ形式でのオオムラサキの紹介、続いて愛蝶会の林さんにオオムラサキの見つけ方のお話をして頂きました。

 

○ 後半は班別に分かれて、オオムラサキの幼虫が好むエノキの下を探し、落ち葉の下にいるオオムラサキの幼虫の採集を行いました。その後体育館に戻り、オオムラサキの幼虫などのスケッチを行い、最後に東雲女子大学の石川和男名誉教授に生態系についてお話しを頂きました。

 

○ 今後も、このような活動を通じて、水源地域の自然環境の向上に努めていきたいと思います。

 

 

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  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  藤田 博史

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(藤田) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

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         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

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