四国河川ニュース《8/24(土)〜8 /30(金)》No.54


1.台風15号に伴う豪雨により仁淀川支川宇治川(高知県伊野町枝川地区)で家屋浸水。
                             (仁淀川水系)

○台風15号伴う豪雨により、9月1日深夜から2日未明にかけて宇治川の枝川水位観測所が警戒水位を越え2日3時50分 ピーク水位TP13.72mに達し、
  伊野町枝川地区等(直轄管理区間の直上流、高知県管理区間)において宇治川から氾濫した洪水により約150棟の家屋浸水等の水害が発生した。
○四国地方の台風15号に伴う総雨量(2日8時現在)は多いところで約980mmにも達しました。特に徳島県の勝浦川や那賀川、吉野川流域、仁淀川流域などで
  集中豪雨がありました。ちなみに総雨量のベスト6位まで(新河川情報システム、気象庁除くより)を示します。
                   流域名   観測所名   総雨量
四国地方総雨量のベスト1位 勝浦川   殿川内    978mm
四国地方総雨量のベスト2位  〃       八重地    956mm
四国地方総雨量のベスト3位  〃      雄中面    942mm
四国地方総雨量のベスト4位 那賀川   名古ノ瀬   884mm
四国地方総雨量のベスト5位 海部川   寒ヶ瀬    806mm
四国地方総雨量のベスト6位 吉野川   長沢     782mm

2、石手川流域では台風15号の降雨はわずか12o
  石手川ダム取水制限継続  〜地下水が警戒ライン割り込む〜
                      (重信川水系、愛媛県)

○石手川ダム、取水制限を継続中 
○小雨のため水不足に見舞われている松山市で、8月30日水源の半分を占めている地下水が、警戒ラインとされる4.0mを割り込み、一段と厳しいになっています。
○台風5号、期待の降雨は、石手川ダム流域でわずか約15mm(2日8時現在)となった。
・石手川 石手川ダム 現在の取水制限(8月20日午後5時〜)
               上水15%、農水55.0%、かんがい50.0%
               9月2日 8時 現在の貯水率 46.6%
四国の渇水情報については、以下のURLをご覧ください。
  四国地方整備局 渇水関係ホームページ http://www.river.or.jp/shikoku/

3.「吉野川流域一斉水質調査2002」レポートとりまとまる
                         (吉野川水系)

○吉野川水系内の国土交通省及び水資源開発公団の各事務所で、河川愛護月間中の7月20日に「吉野川水系一斉水質調査」を実施いたしました。
○水質調査は、平成12年度より行っており、今回で4回目となります。四国4県から約500名(昨年の1.5倍)の参加者のご協力により、延べ約1050地点で行いました。
○調査は、誰でも簡単に調査ができる水質調査キットを使用し、COD、pH及び水温を調査して頂きました。
○レポートがご希望の方は、数に限りが御座いますが下記まで、ご連絡頂ければお送りいたします。
   連絡先: 〒770-0803 徳島県徳島市上吉野町3丁目35
       国土交通省徳島工事事務所 河川環境課 和泉雅春
        :(088)−654−2211
       E-メール:tokusa64@skr.mlit.go.jp
               

4.〜吉野川源流の間伐材でつくる〜第1回アメゴレース結果について
                                 (吉野川水系)

○第1回アメゴレースが、れいほくNPO主催で、8月25日(日)10時より高知県土佐郡土佐町ふれあい広場(早明浦ダム直下)で、約500人の参加を得て開催されました。
○アメゴレースでは、四国河川文化ネットワークの河川大使や吉野川交流推進会議のメンバー等四国四県はじめ全国から多くの人が参集し、
  「我、優勝せむ」とばかりに、気合を込めて手作りの杉板を流し、杉板も気持ちよさそうにゴールを目指して川面を泳いでいました。
○また、流す前には、杉板のデザインの審査があり、立体的に工夫しているもの、配色や加工によりあめごそっくりなものなど作った方々の想いが感じられ、
  審査員一同、審査は迷いに迷われました。
  デザイン審査、レース結果は以下のとおりです。
  ●デザイン部門
   優勝:槙本祐果(高知県大野見村)
   2位:岡村安紀子(高知県大川村)
   3位:川西和歌子(徳島県三野町)
  ●スピード部門(アメゴレース)
   優勝:北川誠純(東京都千代田区)
   2位:中泉惠子(愛媛県伊予三島市)
   3位:和田陽成(高知県土佐町)

5.高知海岸(戸原工区)アカウミガメ放流
                          (高知海岸)

○8月27日(火)高知海岸戸原工区(春野町、5号戸原突堤付近) で地元保育園児、小学生による「海がめ放流式」を実施しました。
○高知海岸の戸原工区では、毎年数頭のアカウミガメが産卵のため上陸しいることが確認されていますが、自然のままでの孵化が大変厳しことから春野町立東小学校で
  アカウミガメの孵化及び飼育に取り組むことになりました。 6月6日採取されたアカウミガメの卵が孵化したもので、放流された120頭余りの子亀達は台風の影響による高波
  に悪戦苦闘していましたが元気に海へと戻っていきました。

6.川の情報誌「あめんぼ」vol32発行

○川の情報誌「あめんぼ」は、水・川への理解・関心を深めていただくために、川についての情報を提供することを目的に、四国の川を考える会が発行しているもので、
  四国のオピニオンリーダーとして活動している方々にお届けいるものです。
○今回の「四国の一級河川を訪ねて」シリーズは徳島県阿南市近郊を流れる那賀川を取り上げ、川と山が織りなす美観、貴重な河川環境と人々のふれあいを紹介しています。
○また、「四国の川を考える会」では、より多くの方々に活動内容を知っていただくために、9月1日よりホームページで情報を提供しますのでどうぞご覧ください。
    アドレス: http://www.shikoku-river.net

7.四万十エコ・リバー研究会開催
                         (渡川水系)

○8月26日(月)中村市において、「第14回四万十エコリバー研究会」を開催致しました。
 当会は、座長の玉井佐一高知大学名誉教授他、学識経験者、地元有識者及び行政委員の計17名で構成する研究会で、平成4年12月に発足、
 以後、四万十川における事業計画や工事工法について、多様なご意見・ご指導を頂いています。
○今回は、四万十川おいて四国管内で最初となる自然再生事業など7議題について、ご意見及びご指導を頂きました。  

8.吉野川浸水想定区域の指定・公表
                                (吉野川水系)

○8月30日、吉野川水系吉野川(洪水予報指定河川)の浸水想定区域及び同区域における浸水深を公表しました。
  四国では、四万十川、土器川、那賀川、物部川、仁淀川、重信川に引き続き7番目となります。
○洪水予報指定河川の浸水想定区域及び同区域における浸水深の公表は、平成13年7月3日施行の改正水防法によるものです
○この図面は、四国地方整備局及び徳島工事事務所で縦覧しています。
   詳しくは、情報は下記アドレスをご覧ください。
 http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/chumoku/f_chumoku.html  

9.第1回「よりよい吉野川づくり」アンケート結果発表
                          (吉野川水系)

○徳島工事事務所では、「よりよい吉野川づくり」を目指し、住民アンケートを、平成14年2月6日〜3月15日の間に実施し3,229通の回答を得ました。
○その結果を平成14年8月21日に発表しましたので、是非アンケート結果をご覧ください。
○結果は下記、ホームページに掲載しています。
          http://www.toku-mlit.go.jp/index.html  


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      四国地方整備局 河川部 防災対策官 松尾裕治
      〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(松尾)
      FAX 087-851-8474(河川計画課)

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