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四国河川ニュース
《10/22(土)〜10/28(金)》522号
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【2011.10.31発行】
○四国・水こぼれ話談話室はお休みです。
○今週のニュース○
○吉野川現地(フィールド)講座「吉野川の竹林の役割を知り、竹とんぼを作って遊んでみよう」を開催 (吉野川水系 徳島県)
○坪野自主防災会で出前講座「那賀川の堤防について」を開催 (那賀川水系 那賀川河川事務所)
○「第9回阿南市こどもフェスティバル」について (那賀川水系 徳島県)
○平成22−23年度 波介川上流掘削外1件工事 四国開発(株) (仁淀川水系 高知河川国道事務所)
○平成23年度 善徳集水井工事 (株)北岡組 (四国山地砂防事務所)
○「平成22−23年度 野村ダム護岸工事」 大東建設株式会社 (肱川水系 野村ダム管理所)
○平成23年度 重信川維持第2工事 (株)小泉組 (重信川水系 松山河川国道事務所)
今週のニュース
1.吉野川現地(フィールド)講座「吉野川の竹林の役割を知り、竹とんぼを作って遊んでみよう」を開催 (吉野川水系 徳島県)
○ 10月15日(土)に、第3回吉野川現地(フィールド)講座「吉野川の竹林の役割を知り、竹とんぼを作って遊んでみよう」を美馬市水辺の楽校(距離標58k/200付近)で開催し、親子連れら約20名の方々が御参加くださいました。
○ 今回の講座では、自然体験イベントを通して、吉野川の自然に親しんでいただき、吉野川の環境にも関心を持って貰うことを目的とし行っております。
○ まず、吉野川の自然環境や竹林の現状と役割(防災機能)について説明があり、続いて吉野川の竹を使って竹とんぼ作り体験を行いました。
○ 開催にあたっては、竹細工指導員の長江順次さんに御協力いただき、竹とんぼの作り方についての説明とともに、遊び道具のご紹介をしていただきました。
○ 参加者の皆様には、お父さんお母さんに手伝ってもらいながら頑張って作った結果、参加者全員が竹とんぼを完成させ飛ばすことができました。
○ 終了後に行ったアンケートでは、「竹とんぼ作りも飛ばすのも楽しかった。」「竹の役割を学べた」などの御意見をいただきました。
○ 今後もこの様な機会を通じ、吉野川の現状を知ってもらい、自然環境に関心を深めて頂けたらと思います。参加者の皆様ありがとうございました。
2.坪野自主防災会で出前講座「那賀川の堤防について」を開催 (那賀川水系 那賀川河川事務所)
○ 那賀川河川事務所は、10月18日(火)に阿南市坪野地区自主防災会の32名(28世帯)を対象に、出前講座「那賀川の堤防について」を開催しました。
○ 坪野地区自主防災会は平成23年10月1日に結成され、今回は結成後、初めての勉強会となりました。初めての勉強会ということで、那賀川に関する色々な質問が飛び交い、わかりやすい言葉で説明する難しさを痛感させられました。
○ 那賀川河川事務所からの説明内容については、以下のとおりです。
(1)過去の洪水の歴史について
(2)高磯山の崩壊について
(3)ガマン堰について
(4)大野地区の漏水対策について
(5)平成23年台風12号の出水状況についてetc・・・・
○ 出前講座の後、坪野地区自主防災会が主体となりロープワークの講習が行われました。参加者からは、「1週間ぐらい毎日、教えてもらわないと覚えられない。」という声もありましたが、みなさん真剣な眼差しでロープワークの講習を受けられていました。
○ 那賀川河川事務所では、今後も地域の防災を担う方々に那賀川のことをもっと知ってもらい、その知識を後世に引き継いでもらいたいと考えています。
3.「第9回阿南市こどもフェスティバル」について (那賀川水系 徳島県)
○ 10月23日(日)に、「第9回阿南市こどもフェスティバル」(主催:阿南市こどもフェスティバル実行委員会、阿南市教育委員会)が、阿南市見能林町の阿南工業高等専門学校で行われました。
○ この「阿南市子どもフェスティバル」は、平成15年度から毎年この時期に実施されています。今年は、天候にも恵まれ約2,700人の参加者が詰めかけ大盛況となりました。
○ 那賀川河川事務所では、「のぞいて見よう川の中(那賀川に棲む水生昆虫たち)」のブースを出展して、水生昆虫をこども達に見てもらい、川の生き物を通じて水環境を考えるきっかけとなることを期待しています。
○ 例年であれば、水生昆虫を当日の朝採捕し、実物を観察してもらっていましたが、今年は前日までの降雨により河川が増水し、現地で水生昆虫を採捕することができなかったため、過去に那賀川で採捕された生物標本や図鑑などを活用しました。
○ ブースに訪れた子ども達は、生物標本を手にして、目をキラキラさせながら、「これは成虫になったらどうなるの?」「この水生昆虫は何を食べているの?」など積極的に色々な質問を担当職員にしていました。
○ また、今回のブースの一角を利用し、「東日本大震災における国土交通省(四国地方整備局)の対応状況」のパネルや、防災関係パンフレットも合わせて展示しました。
○ 他にも、父兄の方を対象に、地球温暖化における気候変動に関する地域住民意識調査アンケートについても同時に実施しました。
○ 今後も、将来を担う子どもたちに今ある那賀川の環境について理解を深めてもらえるよう、引き続きこのような環境学習の場を提供していきたいと考えております。
4.平成22−23年度 波介川上流掘削外1件工事 四国開発(株) (仁淀川水系 高知河川国道事務所)
○工事名:平成22−23年度 波介川上流掘削外1件工事
○工 期:平成23年3月15日〜平成23年12月15日
○請負業者:四国開発株式会社
○工事場所:高知県土佐市用石地先、及び高知県高岡郡佐川町加茂地先
○工事概要:土佐市 波介川箇所 築堤L=181m、
土佐市 用石箇所
排水路L=500m
佐川町 佐川箇所 盛土 V=15,800m3
○事業の目的等
現在の波介川合流点を仁淀川の河口まで下げ、仁淀川からの逆流の影響を除き、波介川の洪水を安全に仁淀川河口まで流下させ、浸水被害を大きく軽減させる目的で「波介川河口導流事業」を行っており、その一部の工事を行っています。
○工事の特性
河床掘削の水中掘削における濁り低減策として、汚濁防止フェンスの設置及び掘削周囲への仮堤防を築き、濁水の流出をシャットアウトして工事を行っています。
施工場所は現在の仁淀川と波介川の合流点付近であり、仁淀川本川から波介川への逆流による水位上昇が多々あるため、上流域の天候にも注意し台風等の異常気象時などには、重機や資材の移動を速やかに行うとともに、施工箇所の浸水対策なども行って工事を進めています。
○現在の施工状況
波介川箇所は、築堤工と掘削工をおこなっており、掘削工は11月中旬、築堤工は11月末の完成を目指し作業を行っています。
佐川箇所は、波介川箇所の掘削土を流用し盛土を行う作業を11月中旬の完成を目指して作業を行っています。
用石箇所は、工事用道路の盛土を行っています。こちらの作業は稲作の収穫後に作業を開始し、3月上旬の完成を目指しています。
○工事現場全員の目標
「リスクアセスメントで目指せ危険ゼロ」を安全標語として、現場に掲示を行い、工事に関わる全作業員が無事故完工に向けて日々取り組んでいます。
これから冬に向けてさらに厳しい環境下での作業となりますが、一人一人が気を抜くことなく、目標に向かって進んでいきたいと思っています。
5.平成23年度 善徳集水井工事 (株)北岡組 (四国山地砂防事務所)
○工事名 平成23年度 善徳集水井工事
○工 期 平成23年6月28日〜平成24年2月29日
○請負者 (株)北岡組
○工事場所 徳島県三好市西祖谷山村善徳地先
○工事概要
本工事は、破砕帯地すべり地域である善徳地区における対策工事で、井戸とボーリング工による地下水排除を目的としています。
現在の進捗は約20%となっており、2基の井戸は径3.5mで、深度はそれぞれ26.14mと27.15m、地下水排除のボーリングは各26本計画されています。
本工事の現場は急傾斜であると共に、進入道路も狭く、周辺に民家があることから、仮設備の効率的な活用や2基の井戸の計画的な連携が必要となっています。
また、民家隣接のため、井戸掘削における発破作業の制約を受けることから、掘削工法等による工事進捗に努めてまいります。
工事箇所は標高が高い所ですが、善徳地区は「かずら橋」が有る全国的にも有名な観光地です。これから紅葉が見頃となりますので、周辺散策にもご一考下さい。
6.「平成22−23年度 野村ダム護岸工事」 大東建設株式会社 (肱川水系 野村ダム管理所)
○ 朝晩の冷え込みが秋の訪れを感じる今日この頃、皆さんどうお過ごしですか。キンモクセイの香りが漂い、紅葉が始まりはじめた野村ダムより工事の紹介です。
○工事概要
野村ダムでは、大雨の度に、アシやヨシなどの大量の流木が流れ出てきます。こうした流木を素早く回収するための収集ヤード(護岸)をつくっています。護岸は、アンカー式空石積のうち、新技術のラップストーン工法が採用されました。
○現在の施工状況
9月末現在で、メインである石積み護岸の施工が終わり、山留護岸やコンクリート舗装、水路の復旧などを残すのみとなっています。来年から流木収集ヤードとして活用する予定です。
○現場での苦労
ダムでは、洪水を貯めるために夏場は水位が低く、冬場は水位が高くなる特徴があります。また、先日の台風15号でも工事現場が水没するなど、雨に大きく影響を受ける現場です。なるべく早く仕上げるよう、日々がんばっています。
○監督職員のひと言ふた言
野村ダムは、バス釣りのメッカとして多くの方にお越し頂いており、この工事箇所も出水の時以外は、船をおろす場所として多くの方に利用されています。
また、護岸も船上から眺めると目にとまるところにあり、完成すると石積みが周りの桜や紅葉などの景色となじんでいくことを期待しています。
ダム管理の面でも流木が一網打尽に確保でき、素早く回収が出来ることから、景観的にも水質的にも改善されていくことと思います。
余談ですが、集めた流木の中では、毎年カブトムシがたくさん生まれ、地域の小学生に配っています。また1年間仮置きした流木は畑や園芸用の土として、地元の方に利用していただいており、大変喜ばれています。
これからもダムの管理を通じて、広く地域に貢献していきたいと感じています。
また、新技術を採用している現場ですので、機会がございましたら是非見学にもお越し下さい。
7.平成23年度 重信川維持第2工事 (株)小泉組 (重信川水系 松山河川国道事務所)
○ 工 事 名 平成23年度 重信川維持第2工事
○ 工 期 平成23年4月1日〜平成24年3月31日
○ 請負業者 株式会社 小泉組
○ 工事場所 重信川8k〜17.2k(愛媛県松山市、東温市、砥部町)
○ 工事概要
本工事は重信川の維持管理を目的として、堤防の除草・清掃、河道内樹木の伐採、床止の補修、応急処理等を行う工事です。
○ 現在の施工状況
工事進捗率は9月末現在、61.1%、10月末予定、約69%です。
堤防除草(年2回)は、2回目を除草中です。これからは非出水期となるため、河道内樹木の伐採、床止の補修を行う予定です。
○ 現場の取り組み
堤防除草で刈り取った草は、梱包機械でサイコロ状にして現地に仮置きし、そのほとんどを希望する地元農家の方に持ち帰っていただき、処分費を削減しております。
河道内で伐採する樹木についても、除草した草と同様に処分費削減を図るため、1月末頃に地元住民への配布を実施予定です。
一部区間で大量に繁茂している特定外来植物であるオオキンケイギクについては、拡大防止やコスト縮減のため、堤防法面では、蕾・開花(結実前)の時期に、除草に先立ち肩掛け式で株のみを刈り取り、更に成長・開花した株の再刈り取りを行う等で、種子化を抑制しました。また、河道内では試験的に天地返し(上層30cmと下層30cmを入れ替える)を行いました。
また、昨年に引き続き、東日本大震災の支援活動(浸水排除)を5月末まで行いました。活動に参加した方からは、「旅行日も入れて10日程度の日程だったが、松山が恋しかった」との声を聞き、災害の無いありがたさを感じました。
今後は、河道内樹木の伐採、床止施設の補修を行いますが、引き続き安全対策に万全を期し、無事故・無災害で完了したいと考えています。
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 藤田 博史
〒760-8554 高松市サンポート3番33号
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(藤田) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp
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