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四国河川ニュース

10/1(土)〜10/7()519

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                                                                                                                                                          2011.10.11発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.200

  ○台海岸 津波高潮危機管理対策緊急事業 『愛媛県今治市大三島町 平成22年度完成』 愛媛県東予地方局今治土木事務所長 今井 良計

  ○愛郷無限 ―故郷を愛するまちづくり― 今治市長 菅 良二 

 

○今週のニュース○

  ○ゆきかう那賀川推進会議を開催 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

  ○防災パネル展を開催 (渡川水系 中村河川国道事務所)

  ○肱川でカヌーツーリング駅伝大会を開催 (肱川水系 愛媛県)

  ○那賀川防災パネルを実施【8/30〜9/5】 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.200

 

1.台海岸 津波高潮危機管理対策緊急事業 『愛媛県今治市大三島町 平成22年度完成』 愛媛県東予地方局今治土木事務所長 今井 良計

 

■事業の概要

○ 台(うてな)海岸は、瀬戸内海のほぼ中央に位置する大三島の西岸、瀬戸内しまなみ海道大三島ICから車で約20分の場所に位置し、島内で一番広い白い砂浜を有する美しい海岸です。

 

○ 海岸延長は1,948mでその背後地には、高校、役場、浄化センター等の公共施設が立地しており、唯一の生活道路であり避難路でもある主要地方道大三島環状線が通っています。

 

○ 当海岸においては樋門・護岸が整備されていますが、樋門が昭和30年代、護岸が昭和40年代に整備されたものであることから、樋門ゲートの閉鎖不良や護岸の老朽化等、施設の機能低下が見られるため、南海地震等に伴う津波や台風による高波等の発生時には、背後施設に多大な被害が発生する恐れがあるため、かねてから地元要望の高い海岸でした。

 

○ このため、護岸破堤防止対策やゲート巻上機の電動化等の機能向上対策を実施し、平成22年度の事業完了により、背後地の安全度の向上を図ることができました。

 

○ なお、本海岸の近傍にはマーレグラッシア大三島(公営の温浴施設)、伯方塩業の大三島工場(見学可)などがあり、少し足を伸ばせば、武具の国宝重文の約4割を納める大山祇神社など観光スポットがたくさんありますので、海水浴をかねて訪れていただきたい海岸です。

 

2.愛郷無限 ―故郷を愛するまちづくり― 今治市長 菅 良二 

 

○ 今治市は、愛媛県の北東部、瀬戸内海のほぼ中央部に突出した高縄半島の東半分を占める陸地部と芸予諸島の南半分の島しょ部からなり、緑豊かな山間地域を背景に、中心市街地の位置する平野部から世界有数の多島美を誇る青い海岸まで、変化に富んだ地勢となっております。平成17年1月に12市町村という大きな枠組みでの新設合併を果たし、人口規模約17万人の県下第2の市となっております。

 

○ 台海岸のある大三島は、今治市北端の広島県境に位置し、国宝・重文を多く有する大山祇神社をはじめとする“歴史ロマンの島”として、県内外の多くの方に訪れていただいております。近年は“芸術の島”としての活動を行っており、 今年夏には「母と子」という心温まるテーマを中心に、彫刻作品を集めた「岩田健 母と子のミュージアム」、また世界的に活躍されております建築家・伊東豊雄氏の作品を展示する「伊東豊雄建築ミュージアム」がオープンしました。既に開館しております「大三島美術館」、世界各国の現代彫刻作品を集め建物から望めるすべてがアートといえる「ところミュージアム大三島」、日本を代表する書道家の作品を集めた「村上三島記念館」、これらいずれの施設からも、瀬戸内の光と風を感じながらゆっくりと鑑賞していただけます。

 

○ 台海岸周辺には豊かな自然、海水浴場やキャンプ場があり、夏場は多くの家族連れで賑わっております。今回の事業が完成したことにより、周辺住民の安全性が向上するとともに、美しい自然・海岸空間が守られることとなりました。

 

○ 私自身、誰よりも故郷を愛することで、人と人、親と子、古代と現代、人と自然、伝統と芸術、さまざまに結ばれた絆を大切にし、幅広く皆さんに愛されるまちづくりを進めてまいりたいと考えております。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

   http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

今週のニュース

 

3.ゆきかう那賀川推進会議を開催 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

○ 平成23年8月30日(火)に、徳島県阿南市内において「第4回ゆきかう那賀川推進会議」を開催しました。

 

○ 「ゆきかう那賀川推進会議」は、那賀川流域の交流・連携により地域振興を目指しており、流域の関係者(流域交流民間団体、学識経験者、徳島県、阿南市、那賀町、国土交通省)を中心に平成19年度に発足しました。

 

○ 会議では、平成22年度の活動報告と平成23年度の取り組みを承認しました。 平成23年度の主な取り組みは下記のとおりです。

   4月 「那賀川源流碑開き」の支援

   7月 「ダム見学ツアー」の開催

  10月 「徳島阿波おどり空港での那賀川写真展」の開催

  10月 「那賀川源流コンサート」の支援

         その他、地域活動団体との連携・支援について

 

○ また、今後の検討課題である「那賀川の日の制定」については、各委員から多くの積極的な意見をいただきましたので、関係機関と調整し前向きに検討を進めることとしました。

 

○ 今後も引き続き「ゆきかう那賀川推進会議」の取り組みに、ご協力いただきますようよろしくお願いします。

 

4.防災パネル展を開催 (渡川水系 中村河川国道事務所)

 

○ 8月30日(火)〜9月5日(月)の防災週間に合わせて、中筋川総合開発工事事務所と中村河川国道事務所の合同で、「防災パネル展」を開催しました。

 

○ 防災パネル展は、地元のショッピングセンターにご協力頂き、フロアの一部をお借りして毎年開催しているもので、今回は「フジグラン四万十」の1階グランモール特設コーナーにて行われました。

 

○ 四万十川の水害・治水(昭和38年、平成16,17年の洪水、中筋川ダムの効果)、昭和南海大地震、東日本大震災への対応と東南海・南海地震への取り組みや、道路事業の整備効果と津波対策について、パネル及び写真を展示しました。

 

○ 自由に記載する形式のアンケートでは、防災パネル展に対して「今回のように大衆の意見を聞く場がもっと欲しい。」、「参考になった。」、「もっと国民に対する透明性を高めて欲しい。」などのご意見を頂きました。

 

○ また、災害に対して「不安があり過ぎて、何が知りたいか分からない。」、「どこが安全で、どこが危険な箇所か知りたい。」、「津波発生時には確実に情報を伝えて欲しい。」などのご意見を頂きました。

 

○ 今回の防災パネル展を通して地域の方々が、災害に対して大きな不安を感じていること、より多くの情報を求めていること等を再認識しました。頂いたご意見は今後の防災業務に生かして参りたいと思います。

 

○ 来年度以降も引き続き防災パネル展を開催し、防災情報の発信を通して地域の防災力向上に取り組んでいきます。ご協力頂きましたフジグラン四万十様にはこの場をお借り致しましてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

5.肱川でカヌーツーリング駅伝大会を開催 (肱川水系 愛媛県)

 

○ 8月21日(日)に、大洲市、大洲市教育委員会、大洲市体育協会主催による「第21回 大洲市カヌーツーリング駅伝大会」が肱川で開催されました。

 

○ 大洲市内はもとより、遠くは九州からの参加チームもあり、総勢49チーム、288名の選手が肱川に集結しました。

 

○ この大会は、郷土の母なる川「肱川」の自然に親しむことにより、「川」を大切にする意識の高揚を図るとともに、カヌーの普及と生涯スポーツの振興資することを目的に実施されています。

 

○ 大会当日はあいにくの雨となりましたが、開会式では「肱川流域会議水中めがね」から参加していた「チームみんなのメガネ」の代表が選手宣誓をし、大会への意気込みと競技の安全を誓いました。

 

○ 四国地方整備局からは、大洲河川国道事務所をはじめとした12チームが参加し大会を盛り上げました。

 

○ 競技に参加された方の中には、頑張りすぎてカヌーごと沈没(カヌー用語で通称:チン)した人もいましたが、雨にも負けず全チーム無事にゴールすることが出来ました。

 

○ 来年は皆さんも参加されてはいかがでしょうか。カヌーを操る楽しさと、肱川の美しい自然が体感出来ますよ。

 

6.那賀川防災パネルを実施【8/30〜9/5】 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

○ 防災週間(8月30日(火)〜9月5日(月))の行事として、防災に関する意識を高めてもらい、災害に対する備えを今一層充実強化してもらうため、阿南市のショッピングプラザ『アピカ』において、「那賀川防災パネル展」を開催しました。

 

○ 水害等の災害を最小限に食い止めるには、河川事業の着実な実施や、流域住民の適切な避難活動等、行政と住民とが連携し取り組むことが大切です。

 

○ このことから、過去に発生した災害の教訓を今後の防災活動に役立てるため、地域の方と防災に関する情報を共有することを目的に、災害・防災に関するパネルを展示しました。

 

○ 同時に、四国地方整備局の東日本大震災への取組及び、東南海・南海地震の発災に備える「四国地震防災基本戦略」を説明したパネルも同時に展示しました。

 

○ 那賀川防災パネル展を実施したことにより、防災週間であるこの時期に、地域の皆様が防災について、もう一度考えるきっかけになったと考えております。

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  藤田 博史

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(藤田) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

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