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四国河川ニュース

9/10(土)〜9/16()516

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                                                                                                              2011. 9.20発行】

 

○四国・水こぼれ話談話室はお休みです。

 

○今週のニュース○

 ○台風12号出水対応状況報告 (四国地方整備局 河川管理課)

 ○野村ダム「交流クロッケー大会」を開催【森と湖に親しむ旬間】 (肱川水系  野村ダム管理所)

 ○「重信川の自然をはぐくむ会」川で学び隊を開催 (重信川水系 愛媛県)

 ○野村ダム見学会【森と湖に親しむ旬間】 (肱川水系 野村ダム管理所)

 ○森と湖に親しむ旬間における「大渡ダム一日所長」の開催 (仁淀川水系 大渡ダム管理所)

 ○鹿野川ダム見学会の開催 (肱川水系 山鳥坂ダム工事事務所)

 

 

今週のニュース

 

1.台風12号出水対応状況報告 (四国地方整備局 河川管理課)

 

○ 台風12号は、平成23年8月25日(木)9時にマリアナの西の海上で発生し、発達しながらゆっくりとした速さで北上、28日(日)には強風域の半径が500キロメートルを超えて大型の台風に発達し、30日(火)には中心気圧が965ヘクトパスカルの大型で強い台風となりました。その後もゆっくりとした速度で北上し、四国の太平洋側に上陸するコースで接近してきました。

 

○ そのため、四国地方整備局では台風接近に伴い9月2日(金)13時30分に注意体制を発令。その後災害発生の恐れが強まったことから、同日17時に警戒体制に移行し監視を強化しました。

 

○ 台風は四国の太平洋側にゆっくりとした速度で接近、3日(土)10時には高知県東部に上陸し、時間を掛けて四国を北に横断し続けました。そのため上陸前から長時間にわたり四国東斜面、北斜面で雨が降り続け、2日(金)夜には香川県土器川や、愛媛県重信川の河川で氾濫注意水位を超え、その後徳島県那賀川も氾濫注意水位を超えました。

 

○ 特に直轄で被害が大きかったのが那賀川水系で、那賀川上流の川俣雨量観測所では、総雨量が1051mm(速報値)に達しました。那賀川の治水基準地点の古庄水位観測所では、はん濫危険水位(無堤部6.50m)を超過し、2ヶ月前の台風6号と同等の水位(7.24m)に達しました。

 

○ そのため下流の那賀町では避難勧告や避難指示が発令され、那賀川流域では約160haの田畑の浸水被害と、床上2戸、床下70戸の家屋浸水被害が発生しました。このため排水対策として、四国地方整備局所管の排水ポンプ車が出動し、浸水地区の3カ所で排水作業を実施しました。

 

○ 直轄ダムでは、長安口ダムと柳瀬ダムの2ダムで洪水調節を実施しました。

 

○ 長安口ダム流域では、8月31日(水)の午後4時から台風12号の影響による雨が降り始め、9月4日(日)の午前2時にかけて累計雨量906mmの大雨となりました。最大時間雨量は62mmでした。(9月2日午前10時〜11時)

 

○ 今回の洪水では、那賀川の治水基準地点の古庄水位観測所での最高水位が、はん濫危険水位6.50mを上回る7.24mでした。なお、長安口ダムの洪水調節により約12cm(計算値)水位を低下しダムの効果を発揮しました。

 

○ 【長安口ダム地点】

  ・最大流入量・・・・・・・・・・・ 4495m3/s (9月3日 午後1時20分)

  ・最大流入時放流量・・・・・ 3999m3/s

  ・洪水調節流量・・・・・・・・・  496m3/s (ダムの調節効果)

 

○ また柳瀬ダム流域では、9月1日(木)の午後1時から台風12号の影響による雨が降り始め、4日(日)の午前0時にかけて累計雨量404mmの大雨となりました。最大時間雨量は30mmでした。(2日午後23時〜3日午前0時)。

 

○ 【柳瀬ダム地点】

 ・最大流入量・・・・・・・・・・・ 743m3/s (3日 午前0時30分)

  ・最大流入時放流量・・・・・ 658m3/s

  ・洪水調節流量・・・・・・・・・  85m3/s (ダムの調節効果)

 ※流量・水位等の数値は速報値であるため、今後修正される可能性があります。

 

○ 今回の台風は、鍋底型の気圧分布で台風の目にあたる範囲が広く、中心より離れたところで強風と降雨が強い傾向がありました。また移動速度が遅く、上陸して勢力が衰えているにも係わらず、紀伊水道を挟んだ和歌山県、三重県では長時間に渡って降雨が続き、近年にない大災害となってしまいました。

 

○ 出水期もあと少しの期間となりましたが、今後も関係機関との連絡を密にするなど、気を引き締めて出水対応に万全を期したいと思います。

 

2.野村ダム「交流クロッケー大会」を開催【森と湖に親しむ旬間】 (肱川水系  野村ダム管理所)

 

○ 野村ダムでは、森と湖に親しむ旬間イベントの一環として、7月28日(木)に「水源地受益地交流クロッケー大会」を愛媛県西予市で開催しました。

 

○ クロッケー大会当日は、強い日差しの照りつける夏日となりましたが、ケガや病気などに見舞われることなく、各地域から選抜された56チーム約200名の選手が、技を競い合い交流を深めました。

 

○ 大会開会式では、野村ダム管理所の宮本事務所長より、野村ダムの水質について近況を報告し、これからも水源地と受益地がお互いのことを思いやり、ひきつづき水質改善にご協力いただきたいとの思いを伝えました。

 

○ 毎年開かれているこの大会ですが、元気でパワフルなご年配の方たちにはいつも圧倒されます。年に一度の大会を楽しみにされている方も多くいるようで、今後も野村ダムを通じて交流を深めていただけるとうれしく思います。

 

3.「重信川の自然をはぐくむ会」川で学び隊を開催 (重信川水系 愛媛県)

 

○ 7月28日(木)に、公募で集まった重信川流域の小学生4〜6年生の16名の児童を対象に、「重信川まるごと探検隊」〜川で学び隊〜を実施しました。

 

○ 川で学び隊とは、子供たちに川で安全に楽しく遊ぶことができるよう、川の特性や危険を察知する能力・感覚を身につけてもらうこと、万一水難事故に巻き込まれた場合に、危険を回避する能力を身につけてもらうこと。また、川の魅力を発見することで、良い河川環境への提案をしてもらうことを目的としています。

 

○ 今回の川で学び隊は、福山平成大学の小谷教授を講師に招き、川の危ないところはどのような場所か、万一水難事故に遭遇した場合の対処法についてスライドで学ぶとともに、重信川上流(東温市山之内)でライフジャケット・ヘルメットをつけての体験学習を行いました。

 

○ 子供たちは重信川上流のきれいで冷たい川の中を何度も流れ、ペットボトル1個でも浮くことができることを体験するとともに、スローバックを活用して救助する方法を学びました。その後、箱めがねの作成、水生生物調査、水質パックテストなどを実施して、川で楽しく学ぶことができました。

 

4.野村ダム見学会【森と湖に親しむ旬間】 (肱川水系 野村ダム管理所)

 

○ 7月28日(木)と7月29日(金)に野村ダム見学会を開催しました。今回の見学会は、森と湖に親しむ旬間の一環として企画したもので、2日間で4回行いました。

 

○ 申し込み開始早々、宇和島市の小学生を中心とした団体から100名の見学希望があり、最終的に2日間で150人あまりの方々に参加していただきました。

 

○ 大人数での参加となった宇和島市の小学生の見学会では、宇和島市の飲料水やかんがい用水の水が、野村ダムから来ていることを説明すると大変驚いていました。

 

○ また、他の見学会には西予市周辺の小学校低学年以下の子供と、その保護者といった参加者が多かったため、見学には安全に気を付けながら、ダムの操作室やダム堤体内部を見て回り、ダムの役割を説明していきました。

 

○ 今後も、ダム見学会を精力的に実施し、ダムに関する理解が広がるように努めていきたいと思います。

 

5.森と湖に親しむ旬間における「大渡ダム一日所長」の開催 (仁淀川水系 大渡ダム管理所)

 

○ 7月29日(金)に、夏休みイベントとしてダム周辺の小学校(長者・別府・池川・名野川・大崎小学校)の生徒10名に参加して頂き、大渡ダム管理所の所長を体験してもらう「大渡ダム一日所長」を開催しました。

 

○ 当イベントは、大渡ダム管理所の所長を自ら体験し、ダム管理の重要性を理解していただくために、平成18年から開催しています。(今回で6回目)

 

○ 当日は大渡ダム管理所の赤松事務所長より委任状を交付した後、ダムの役割や効果を理解して頂き、季節毎のダム管理の違いや、台風接近時での予備放流判断などについて勉強していただくとともに、普段のダム見学会では行かない巡視船でのダム湖面巡視や、ダム堤体内部のゲート機械室などの巡視を行い、ダム管理業務の一部を体験して頂きました。

 

○ 最後は、子供達と昼食を交えながら意見交換を実施して、当イベントを無事終了することが出来ました。

 

○ また、最近では当イベント以外でも多くの大渡ダム見学者が訪れています。ダムの存在が身近なものとなるよう、今後も引き続き大渡ダムを紹介していきたいと思います。

 

6.鹿野川ダム見学会の開催 (肱川水系 山鳥坂ダム工事事務所)

 

○ 山鳥坂ダム工事事務所では、森と湖に親しむ旬間イベントの一環として、ドラゴンボート大会の開催に併せ、7月31日(日)に「鹿野川ダム見学会」を実施しました。

 

○ 小さいお子さんからご年配の方々まで、10時からの部、12時からの部、14時からの部の3回で、合計27名の方にご参加いただきました。

 

○ 見学会では、ダムの仕組みや役割の説明の他、監査廊や操作室の見学を行いました。普段入ることの出来ない監査廊や操作室の見学に、参加者の方々は終始興味津々の様子で質問等の声も多く挙がり、たいへん満足いただけたようでした。

 

○ 今後も地域の方々に、親しんでもらえる鹿野川ダムを目指していきたいと思います。

 

 

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  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  藤田 博史

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(藤田) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

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