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四国河川ニュース
《8/27(土)〜9/2(金)》514号
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【2011. 9. 5発行】
○四国・水こぼれ話談話室はお休みです。
○今週のニュース○
○平成23年度 第1回ツルの自然体験学習会の開催 (渡川水系 中村河川国道事務所)
○地元小学校と水生生物調査を実施 (肱川水系 大洲河川国道事務所)
○小学生による渡川水系の水質簡易調査の実施 (渡川水系 中村河川国道事務所)
○『第24回 河川愛護推進図画コンクール表彰式』を開催 (土器川水系 香川河川国道事務所)
○『河川水難事故防止啓発活動』(子供達への出前講座)を実施 (土器川水系 香川県)
○野村ダムの水生物調査を開催【森と湖に親しむ旬間】 (肱川水系 野村ダム管理所)
○『平成23年度「美しい山河」図画展』の表彰式と展示会を開催 (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)
○「芝生堤防完成式」を実施 (吉野川水系 徳島県)
今週のニュース
1.平成23年度 第1回ツルの自然体験学習会の開催 (渡川水系 中村河川国道事務所)
○ 7月11日(月)に、四万十市立東中筋中学校での学習会、中筋川中山地区での「モミ撒き」の体験学習会が開催され、中筋小学校6年生、東中筋小学校6年生及び、東中筋中学校1年生の児童・生徒37名が参加しました。
○ 地域の小中学生に、身近な自然を守りながら冬期に飛来するツルを愛し、保護する気持ちを養ってもらうことが目的です。
○ 1時間目は、四万十市立東中筋中学校で学習会が行われ、ツルの生態や中筋流域への飛来の歴史、ツルが越冬するためのポイント等が子供たちにわかりやすく説明されました。このほか昨年度、四万十川自然再生協議会によって制作された、「ツルの里づくり」の取り組みを紹介したビデオも上映されました。
○ 2時間目は、中村河川国道事務所が湿地を再生した中山地区でモミ撒きが行われ、子供たちは畦に並びツルの餌となるモミを、出来るだけ遠くへ撒こうと一生懸命でした。
○ 「ツルの体験学習会」は、毎年夏と秋に行われる恒例の行事となっており、学習を繰り返すことで、「未来のツルの守り手」としての意識を高めてくれるものと考えています。
2.地元小学校と水生生物調査を実施 (肱川水系 大洲河川国道事務所)
○ 平成23年7月4日(月)に、肱川水系の支川矢落川において、地元新谷小学校5年生の児童46名と水生生物調査を実施しました。
○ 矢落川では毎年調査を実施しており、子供たちは川の中に入り、川底に生息する生き物を熱心に採取していました。
○ 調査結果は、前年度の「U 少しきたない水」に対して、今回は、カワゲラやヒラタカゲロウが多く確認でき、「T
きれいな水」となっていることが分かり子供たちも喜んでいました。
○ 来年もきれいな水であることを期待しつつ、捕まえた生き物を川に帰し調査を終了しました。
3.小学生による渡川水系の水質簡易調査の実施 (渡川水系 中村河川国道事務所)
○ 7月4日(月)、11日(月)及び14日(木)に、「小学生による渡川水系の水質簡易調査」(以下、水生生物調査)を実施しました。(4日は中筋川、11日は後川、14日は四万十川で実施しました。)
○ 水生生物調査は、流域住民の方々に調査を通じて身近な河川の水質状況を知っていただき、水質改善の必要性や親水性の向上を図ることを目的に行っており、今年で28回目の調査になります。
○ 3会場で合計約200人の小学生達が、照りつける真夏の太陽にも負けず楽しく調査をして頂きました。調査の結果は、四万十川と中筋川が少しきたない水、後川がきれいな水でした。
○ 小学生達から頂いたお礼の作文には、「川に入って遊ぶのは初めてで楽しかった。」、「こんなに沢山の生き物が捕れると思っていなかった。」、「ゴミを捨てたりせず、川を汚さないようにしたい。」などの感想がありました。
○ 川の増水による延期や、当日の集中豪雨により開催が危ぶまれましたが、なんとか無事に3会場とも実施することが出来ました。来年度以降も継続して水生生物調査を実施し、河川愛護思想の普及・啓蒙を図っていきたいと思います。
4.『第24回 河川愛護推進図画コンクール表彰式』を開催 (土器川水系 香川河川国道事務所)
○ 7月15日(金)に、丸亀市綾歌総合文化会館(愛称:アイレックス)において、「第24回 河川愛護推進図画コンクール」の表彰式を行いました。
○ 図画コンクールは、河川愛護月間の行事の一つとして、香川河川国道事務所が実施しているもので、地元の小学生を対象に「土器川」を題材とする図画を募集し、絵を描くことを通じて多くの子供たちに、「土器川」を大切にする河川愛護の気持ちを持って欲しいとの思いから実施しているもので、今年で24回目になります。
○ 今年は、丸亀市内の小学生から688点の応募がありました。絵の中には川で遊んだり、魚を釣ったり、網で捕まえたり、川でいろいろな楽しい遊びをしたり、河原でバーベキューをして遊んだり、また「川を大切にしよう」と描かれた河川美化の気持ちが表れている作品も多数有りました。
○ 審査は6月28日(火)に行われ、今年度より、高松市立新番丁小学校の田中光校長先生にお願いしました。
○ 表彰式では、入賞した作品60作品のうち、「特選」及び「優秀」の10作品について、香川河川国道事務所の中山事務所長より表彰状が授与されました。表彰式では、子供達の賞状を受けとる様子や力のこもった作品を、父兄が夢中でビデオカメラやデジタルカメラ、携帯電話に納めていました。
○ 香川河川国道事務所では、この行事を通じて多くの子供たちに土器川に関心をもってもらい、土器川を大切にする気持ちを養ってもらえればと願っています。
○ 「入選」以上に受賞された60作品については、下記の通り、丸亀市内の4会場で展示・紹介し、多くの方にご覧頂きました。
7/19〜7/25 飯山市民総合センター 1Fロビー
7/26〜8/02 丸亀市役所 1Fロビー
8/10〜8/16 綾歌市民総合センター 1Fロビー
8/17〜8/24 フジグラン丸亀 グランフジ 1F催事場
5.『河川水難事故防止啓発活動』(子供達への出前講座)を実施 (土器川水系 香川県)
○ 河川愛護月間期間中の、「河川水難事故防止週間」(7月1日〜7日)の取り組みの一つとして、7月15日(金)にまんのう町立琴南小学校のご協力を得て、香川河川国道事務所と香川県の共催で、水難事故を未然に防ぐために子供達への出前講座を行いました。
○ 出前講座の講師は、福山平成大学教授の小谷先生で、出前講座に参加したのはまんのう町立琴南小学校の5年生、6年生の25名でした。
○ 始めに小谷先生による講義で、水難事故に関する注意点などを学びました。最初は少し緊張気味の生徒さんも、「川に行った時に守らなければならない事」を、先生と生徒さんが1つずつ復唱する頃には、息も合い生き生きとしていました。
○ その後の実技では、スローバッグ(水難事故発生時の救助用ロープ)の使用方法などを学んだ後、「水難事故時の対処方法」を先生から学びましたが、スローバックの練習を何度も繰り返すことにより、生徒達も体で理解していました。
○ 実技は、排水ポンプ車の点検を兼ねた流水プールを作って行ったため、合わせて川の流れを体験することができ、生徒さんも大変満足している様子でした。
○ 今後も引続き、地域の人々が水難事故に遭わないよう、「水難事故防止啓発活動」に取り組んで行きます。
6.野村ダムの水生物調査を開催【森と湖に親しむ旬間】 (肱川水系 野村ダム管理所)
○ 7月22日(金)に、森と湖に親しむ旬間イベントの一環として地元の小学生を対象に、水生生物調査を愛媛県西予市の明間地区で開催しました。
○ 当日は、少し水量が多かったため、例年よりやや下流で実施しましたが、20名を超える小学生や保護者の方に参加していただき、水中の砂利や石についている生き物を調査しました。
○ 調査は、毎年参加してくれている子供たちが、初めての子供たちに教える場面や、一人集中して黙々と虫を集めている姿など、それぞれが楽しみながら参加しているようでした。
○ 調査地点の直ぐ下流には、日本の名水百選に選ばれている観音水が支川として流れています。しかし、調査の結果では、カワニナやキイロカワカゲロウなど少しきたない水にすむ生き物がたくさん発見され、子供たちは少しびっくりしていました。
○ きれいな川を守るために、水を大切に使ったり、自分たちに出来ることを考えてもらえる調査となりました。
7.『平成23年度「美しい山河」図画展』の表彰式と展示会を開催 (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)
○ 国土交通省では、毎年7月21日(木)から31日(日)までを、「森と湖に親しむ旬間」として定めており、そのイベントの一環として、吉野川沿いの小学校の児童を対象に、「よりよい吉野川・銅山川」をテーマとした図画を募集し、7月22日(金)に、高知県土佐町にある早明浦ダムふれあいホールにおいて入賞作品の表彰式を開催しました。
○ 今年度は、対象の7校より137点の素晴らしい作品が寄せられ、その中から、入賞作品として優秀10作、入選20作、佳作23作の計53作品が表彰されました。
○ 表彰式では、吉野川ダム統合管理事務所の大澤事務所長の挨拶の後、表彰状の授与が行われ、名前を読み上げられた児童は、連日の猛暑にも負けない元気な声で挨拶をし、若干緊張した面持ちで表彰状を受け取っていました。
○ 記念撮影後、希望された児童・保護者の方に早明浦ダムの堤内を見学して貰いました。普段は入ることの出来ないダムの堤内に入った児童達は、天然のクーラーである堤内の涼しさや、発電放流管を流れる水の音の迫力に驚きの声をあげていました。また、保護者の方々もダムの説明に真剣な面持ちで耳を傾けていました。
○ また、入賞作品は、早明浦ダムふれあいホールと徳島県三好市役所の2会場にて7月末日まで展示し、多くの方々が見に来られていました。
○ このように、よりよい吉野川・銅山川をテーマにした図画を描いたりすることや、吉野川の水利用には欠くことの出来ない早明浦ダムを見学すること によって、森や湖に今まで以上に関心を持って貰うと共に、ダムの役割・必要性や水の大切さについても、知って貰えたのではないかと思っています。
8.「芝生堤防完成式」を実施 (吉野川水系 徳島県)
○ 平成23年7月22日(金)に、徳島県三好市三野町加茂野宮の「三野町活性化センター紅葉の郷」において、地元関係者,徳島県関係者,三好市関係者,主催者(三好市・徳島河川国道事務所)の合計49名の参加のもと、芝生堤防完成式を実施しました。
【式次第】
・開式の辞
・主催者挨拶 (徳島河川国道事務所 森岡所長)
・地元首長挨拶 (三好市 俵市長)
・来賓祝辞 (三好市議会議長 木下氏)
・地元代表謝辞 (元三野町長 竹重氏)
・来賓紹介
・芝生堤防概要説明(徳島河川国道事務所 工務第一課 山本課長)
・閉式の辞
○ 芝生堤防は吉野川左岸59k/2〜62k/2(延長約3.3km)に位置し、事業は平成12年度に用地買収を着手、平成15年度からは築堤工事に着工し、徳島県,三好市をはじめとする関係行政機関はもとより、地権者や漁協関係者,地域住民の皆様など、多数の方々のご協力を頂き、約12年の歳月を経て平成23年7月に完成となりました。
○ 式典での地元首長挨拶として、三好市の俵市長様からは、台風・梅雨による洪水での浸水被害に悩まされてきた当地区において、堤防の完成は地元住民の念願であり、浸水被害が解消されることに対し、多くの関係者に感謝する。とのお言葉を述べられました。
○ 式典終了後には、バス2台に分乗して芝生堤防へ向かい、参加された皆様に完成した堤防と樋門を見学して頂き、普段滅多に見る機会の無い樋門ゲート操作室内の大きな設備に感嘆の声も聞かれました。
○ 本事業の完成により、当該地区がますますご発展されることを祈念すると共に、他の事業箇所においても、地域住民の生命・財産を守るべく、無堤地区の解消等を推進していきたいと考えております。
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