四国河川ニュース《8/3(土)〜8 /9(金)》No.51


1,四国の渇水情報
 石手川ダム貯水率60%割れ〜松山で節水呼び掛けかけ〜
                      (重信川水系、愛媛県)

○石手川ダムの貯水率が低下する中、松山市公営企業局は7日に松山市の大型スーパーでPR活動を行い、買い物客らに一日バケツ半分の節水を呼び掛けました。
  ・石手川 石手川ダム 現在の取水制限(8月1日午後5時〜)
              上水15%、農水50.0%、かんがい50.0%
              8月12日0時 現在の貯水率 59.3%

 〜早明浦ダム、水の貯金箱効果31億円を発揮〜
                             (吉野川水系)

○早明浦ダムは、10、11日(土、日曜日)の降雨(流域平均雨量約124mm)により、貯留率87%を一気に99.6%に回復し約2180万dを貯留しました。
○この量を水の貯金箱として水道料金に換算すると31億円分の水を貯金したことになります。
  水の貯金箱としての仮定計算: 2180万d×141円/d≒31億円
   ※全国水道基本料金の平均単価:141円/d(平成11年度水道統計より)
○早明浦ダムがあるお陰で、この土日曜日に高知県の山間部を襲った局所豪雨を見事に貯留することが出来、当分間は渇水の心配がなくなりました。
  これは早明浦ダムの水の貯金箱効果です。 
  四国の渇水情報については、以下のURLをご覧ください。
   四国地方整備局 渇水関係ホームページ http://www.river.or.jp/shikoku/

2.四万十川 トンボ池の新設
                     (渡川水系 高知県)

○8月8日(木)四万十川左岸百笑地区高水敷において、四万十川自然再生事業の一環として、住民の方々と協働による、トンボ池の仕上げ作業が行われました。
○当日は、当区間において清掃・美化ボランティア活動(マイ・リバー四万十Together)を行っているヨンデングループと、高水敷をサッカー、ゲートボール場として利用している
  中村スポーツ少年団、ロータリークラブ等の計40名が参加、川砂を用いた池の整形や周辺の植生(ヨシ類)を行いました。
○今回、参加いただいた団体に池のネーミングをしてもらい、軽微な維持管理、生物のモニタリング等を含め継続的に行っていただく予定です。 
               

3. 高知県西南部豪雨災害体験集の反響について
                          (高知県)

○四国河川ニュースNo.48号でお知らせした、「平成十三年九月高知県西南部豪雨災害体験集」が高知新聞やNHK、高知放送などで取り上げられ報道されました。
  翌日大きな反響があり、住民の方々から「体験集(冊子)をお送ってほしい」との問い合わせの電話がひっきりなくかり、担当職員は対応におおわらわしました。
○早速、希望者に送付したところ、住民の方から、「地域のつながりが如何に大切かを実感した。」「当時の様子を思い出し目をぬぐいながら読んだ。」「後世に残す一冊にしたい。」
 「今後の防災対策に活かしたい。」「学校の教材として使用したい。」などの感想を頂きました。 
○住民の皆さん方に用意していた500部の冊子は、既になくなりましたが、予備用がまだ若干はございますので、ご希望の方は下記まで御連絡下されば送付いたします。
  ※四国地方整備局 TEL087ー851ー8061(代表)河川部 河川計画課 福田浩
  

4.「グラウチング技術指針(案)」試行運用の説明会

○8月8日(木)広島市において、ダムの基礎地盤等の遮水性の改良のための「グラウチング技術指針(案)」の説明会が開催され、四国からもダム事業の計画や施工を
 担当している整備局や県の職員が参加しました。
○従来は、昭和58年11月発行の「グラウチング技術指針・同解説」により施工されてきましたが、改良目標値を一律に設定していたことなどにより、施工量が増大する
  傾向にありました。このような課題等を踏まえ、安全性を損なわないことを前提にグラウチングの合理化を図るため技術指針が改定されることとなったものです。
○平成14年度中は、試行運用を行いつつ現場での試行を受けた意見の集約や意見調整などを行い最終版とし、平成15年度からの本格的運用を目指しています。

5.石手川環境整備事業 完成式を開催
                          (重信川水系 愛媛県)

○平成14年8月8日(木)石手川(愛媛県松山市市坪西町地先)において、地元関係者約50名、小学校生徒・先生33名の参加を得て、石手川環境整備事業完成式を
  国土交通省松山工事事務所・松山市共催により開催しました。
○石手川環境整備事業は、石手川の水辺空間をより多くの人々に利用して頂くため、【水と緑豊かな自然とふれあえる環境】の整備を目標に、松山市の「松山中央公園整備事業」
  と連携し、親水護岸、水辺部の整備等の河道整備(延長約1000m、両岸)とあわせて水質浄化施設の整備を行い、平成14年3月に完成しました。
○当日は晴天のなか、平井節生松山工事事務所長・中村時広松山市長の式辞、事業経過報告のあと、
  児童とともに出席者全員による記念植樹(ソメイヨシノ12本)が行われました。

6. 岡・中地区水防災対策特定河川事業、竣工報告会開催
                      (肱川水系 愛媛県)

○平成14年8月6日(火)に地元関係者を含め総勢約50名が参加し、
  愛媛県一級河川肱川の岡・中地区水防災対策特定河川事業竣工報告会を大洲工事事務所が開催しました。
○本事業は、平成7年7月の水害を契機に、平成9年度から国土交通省、愛媛県、長浜町が協力し、肱川本川の改修工事に併せて、背後地の宅地等を嵩上げするとともに
  県道長浜中村線改良工事との合併事業として推進し、このほど完成に至りました。


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      四国地方整備局 河川部 防災対策官 松尾裕治
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      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(松尾)
      FAX 087-851-8474(河川計画課)

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