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四国河川ニュース

5/28(土)〜6/3()501

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                ○四国・水こぼれ話談話室Vol.188

  

 ○香川県 東碑殿川(善通寺市)の砂防事業 『東碑殿川 通常砂防工事』 香川県中讃土木事務所長 松岡 辰夫

 

 ○『安心・安全に暮らせる災害に強いまちづくりを目指して』 香川県 善通寺市長 平岡 政典

 

 

                                    ○今週のニュース○

 

 ○「桜の植樹会」を開催 〜鹿野川ダム水源地域ビジョン〜 (肱川水系 愛媛県)

 

 ○「土器川水系河川整備計画【素案】」の公表について (土器川水系 香川河川国道事務所)

 

 ○『平成23年度 河川愛護モニター委嘱式』を開催 (肱川水系 大洲河川国道事務所)

 

 ○第3回 重信川流域合同水防工法訓練を開催 (重信川水系 愛媛県)

 

 ○「那賀川源流碑開き」の開催 (那賀川水系 徳島県)

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.188

 

1.香川県 東碑殿川(善通寺市)の砂防事業 『東碑殿川 通常砂防工事』 香川県中讃土木事務所長 松岡 辰夫 

 

○事業箇所 善通寺市碑殿町

 

○事業期間  平成17年度〜平成23年度

 

○全体事業費   290百万円

 

○事業計画  砂防堰堤1基、流路工175m

       堤高  8.5m

             提長   107.0m

             堤体積 3,140m3

○貯砂量    1,600m3

 

○流域面積  0.1u

 

○ 本渓流は、標高360mの天霧山に源を発し2級河川弘田川に合流する、流域面積0.1ku、渓床勾配1/3の渓流であります。流域の地質は風化安山岩から成り、河床及び渓岸には多量の土砂が堆積しており、大雨により土石流が発生する危険性が高まっている状況であります。また下流には、人家22戸、耕作地2haがあり、このまま放置すると下流域において土砂災害が発生する恐れがあります。

 

○ このような状況から、砂防ダムの建設により土砂災害を未然に防止し、住民の生命及び財産を保全し、地域生活の安定を図るものであります。

 

○ 当事業は、平成17年度に事業着手し、地元住民の皆様のご協力もあり、平成22年夏には砂防ダム本堤工が完成しました。

 

○ 残る下流の渓流保全工については現在施工中であり、平成23年度半ばには完成見込みで、それにより、一連の砂防事業全てが完了する予定です。

 

2.『安心・安全に暮らせる災害に強いまちづくりを目指して』 香川県 善通寺市長 平岡 政典 

 

○ 善通寺市は、香川県の西北部に位置し、南は琴平町、まんのう町、北は丸亀市、多度津町、西は三豊市に囲まれた人口約34千人、面積39.88kuの緑豊かな田園文化都市であります。本市は、この地で誕生した弘法大師が伽藍を創建し、父佐伯善通の名をとり「善通寺」と称したのがその由来であるとされています。まちには、旧陸軍設置時に整備された幹線道路が碁盤の目のように走り、美しいまち並みと善通寺境内に聳える五重の塔の佇まいが歴史と文化の香りを今に伝え、訪れる人々の目を楽しませています。地形は平坦で、南に大麻山(おおさやま)、西に天霧山(あまぎりやま)と五岳の山々に囲まれ、まちの東側を金倉川、西側を弘田川、中谷川が南北に貫流し瀬戸内海へと続いています。

 

○ 本市は比較的災害の少ないまちではありますが、この弘田川、中谷川は、豪雨のたびに氾濫し中心市街地で浸水被害を引き起こしています。現在、香川県において下流の多度津町から河川整備計画に基づき改修を進められていますが、本市の中心部までは相当区間が残っており、早急な事業の推進が望まれております。また、天霧山の麓を流れる東碑殿川は、河床勾配が急で、土砂の堆積、転石等で荒廃が著しく、土石流を誘発する河川であるため、香川県において平成17年度から「東碑殿川通常砂防事業」として整備に着手し、平成23年度の完成に向け整備が進められています。

 

○ 近年は、異常気象によるゲリラ豪雨の発生が増加傾向であり、また、発生が予想されている東南海・南海地震など、いつ発生するかわからない自然災害から安心・安全な生活を守るためには、このようなハード事業を補完するソフト事業の推進が不可欠で、「自助」、「共助」、「公助」の連携を強化するなど、地域防災力を高め、あらゆる災害に強いまちづくりを進めて行く必要があります。本市は、地震や風水害による災害への備えとして、防災計画及び国民保護計画に基づく自主防災組織の育成、防災知識普及のための各種講演会等の実施、非常用備蓄物資の確保、非難施設等の整備などに取組んできました。今後は、これまでの取り組みを一層進め、「安心・安全に暮らせる災害に強いまちづくり」を目指します。

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

   http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

今週のニュース

 

3.「桜の植樹会」を開催 〜鹿野川ダム水源地域ビジョン〜 (肱川水系 愛媛県)

 

○ 3月5日(土)、鹿野川ダム貯水湖周辺において、「桜の植樹会」が開催されました。

 

○ 鹿野川ダムでは平成21年度に、水源地域の自立的・持続的な活性化を進めることを目的として、「環境保全・再生」、「交流促進」、「湖面利用」を3本柱とする「鹿野川ダム水源地域ビジョン」が策定され、その一環として、同年度より、かつて桜の名所であった鹿野川ダム湖畔の、桜の再生に向けた取り組みを行ってきました。

 

○ 当日は、愛媛大学農学部生物資源学科江崎次夫教授に、桜の植樹方法のご指導をしていただき、地域住民を主体として構成されるビジョン策定時の分科会メンバーや大学生の方々、地元の中学生にもご参加いただき、合計45本の植樹を行いました。

 

○ 今後も、ダム湖畔の桜の再生に向けた取り組みを継続的に実施していく予定です。

 

4.「土器川水系河川整備計画【素案】」の公表について (土器川水系 香川河川国道事務所)

 

 

○ 土器川水系河川整備計画【素案】を3月14日(月)に公表し、3月22日(火)に流域住民の意見を聴く会を開催しました。

 

○ 河川整備計画は河川法に基づき、今後概ね20〜30年で整備を実施する内容をとりまとめるものです。

 

○ 土器川水系河川整備計画【素案】については、昨年11月より計画段階評価の考えを取り入れながら学識者、流域住民、関係市町長の意見をお伺いし、作成しました。

 

○ 本整備計画においては、国土交通省が管理する18.85kmの区間を対象に、今後概ね30年の整備内容について記載しております。実施内容については現状と課題、整備目標を踏まえたうえで必要なハード・ソフト対策、維持管理等について記載しています。

 

○ 今後は、パブリックコメントを実施し、その後、学識経験者、流域市町長の意見を伺い、香川県知事に意見を伺った上で、土器川河川整備計画を策定することとなります。

 

5.『平成23年度 河川愛護モニター委嘱式』を開催 (肱川水系 大洲河川国道事務所)

 

○ 4月8日(金)に肱川河川防災ステーションにおいて、河川愛護思想の普及啓発及び河川の適正な維持管理に資することを目的とし、『平成23年度 河川愛護モニター委嘱式』を開催しました。

 

○ 河川愛護モニターとは、日常の生活の範囲で知り得た肱川・矢落川に関する河川利用状況や不法行為、河川環境等の異常を認めた場合に、その状況を河川管理者へ伝えていただくものです。

 

○ 肱川・矢落川の直轄管理区間で8名の河川愛護モニターを委嘱し、任期は1年間となります。

 

○ 肱川では川への関心が高く、7名の方が昨年度から継続を希望され、1名の方が、新たに活動していただくこととなりました。

 

○ 委嘱式では、大洲河川国道事務所の関谷副所長から、河川愛護モニターに委嘱状が手渡され、続いて河川愛護モニターの役割や活動内容についての説明を行いました。

 

○ モニターの皆さんには、河川利用や河川の状況に関して、また地域の方々の要望等にも注意し、知り得た情報を提供していただき、それらの情報を有効に活用して、より良い肱川・矢落川の維持、管理に努めてまいります。

 

6.第3回 重信川流域合同水防工法訓練を開催 (重信川水系 愛媛県)

 

○ 5月22日(日)に、愛媛県砥部町の重信川左岸7k/6付近河川敷(砥部町八倉地先)において、重信川流域内の国、県、市町、自主防災組織等との連携・協力の強化や水防技術の向上を目的に、重信川・石手川水防連絡会の主催により、第3回重信川流域合同水防工法訓練を開催しました。

 

○ 訓練参加機関は、国土交通省、愛媛県、重信川流域の松山市、伊予市、東温市、松前町、砥部町の3市2町、自主防災組織等で、総勢約500名の参加により訓練を実施しました。

 

○ 訓練は、開催市の中村砥部町長と高野河川部長の開会挨拶の後、砥部町消防団長の訓練開始の号令により、各水防団が工法訓練に着手しました。

 

○ 工法訓練では、市や町の各班に分かれ、ロープワークや土のう作りの準備工、シート張り工、木流し工、竹流し工、月の輪工、積み土のう工、改良積み土のう工などの対策工を実施し、防災エキスパートの指導の下、手順を確認しながら洪水への対処法を訓練しました。

 

○ 平成20年度より実施している水防工法訓練は、近年の我が国の災害発生傾向から水防活動がますます重要になるとともに、地域間、関係機関の連携協力が必要となっており、今後も継続していきたいと考えています。

 

7.「那賀川源流碑開き」の開催 (那賀川水系 徳島県)

 

○ 4月17日(日)10時半より、徳島県那賀郡那賀町木頭北川の那賀川源流碑建立地点(剣山トンネル西側広場)において、「那賀川アフターフォーラム」主催で、6回目となる「那賀川源流碑開き」が行われました。

 

○ 那賀川アフターフォーラムは、那賀川河川整備計画の提言を行った「那賀川流域フォーラム2030」の有志で結成された組織で、那賀川源流をシンボルとした流域内交流推進活動を行っています。

 

○ 最初に、源流碑前広場にて、「渇水や洪水の無いように」と、安全祈願を参加者全員(約80名)で実施しました。

 

○ 引き続き、「上下流交流会」として、那賀町立北川小学校、阿南市新野子供会の児童・子供たちが、校歌斉唱・学校生活紹介やじゃんけん大会などを行い、那賀川の上下流の親交を深めました。

 

○ さらに源流碑前広場の清掃活動を行い、昼食後には、小学生を中心に源流 地点で、簡易水質テスト(PHCOD・透明度)を実施し、河川環境についても学習しました。

 

○ 当日は、晴天で暖かく那賀川源流を満喫しました。

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  藤田 博史

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(藤田) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

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