四国河川ニュース《7/27(土)〜8 /2(金)》No.50
1.山鳥坂ダム 事業継続は妥当 −事業評価監視委員会開催される−
(肱川水系 愛媛県)
○8月1日(木)、高松市内で四国地方整備局事業評価監視委員会が委員全員のご出席のもと開催され、横瀬川ダムの状況(中筋川整備計画)報告、那賀川総合開発事業での
那賀川フォーラム2030の取り組み状況の説明の後、昨年来の懸案となっていた山鳥坂ダム建設事業について審議が行われました。
○審議では、肱川の治水対策と地域開発の関連、投資効果、合意形成の取り組みなどについて活発な意見交換の後、全委員一致で、事業の継続が認められました。
今回の委員会での審議結果は、下記のとおりです。
1.評価対象事業
山鳥坂ダム建設事業について審議した結果、以下の結論を得た。
「再構築計画案に基づき事業継続」とする事業者の判断は「妥当」
ただし、今後とも、事業の進展に応じて肱川流域への情報提供に努めること。
2.次回以降の予定
「那賀川総合開発事業等については、次回以降に審議する。」
なお、四国地方整備局では、委員会後の記者会見において、次のような所感を述べました。
・本日、委員会から「事業継続とする事業者の判断は妥当」とのご意見をいただいたが、今日に至るまで、流域の協議会におかれては、
合意形成に向けて多大なるご努力をいただいたことを感謝する。
・今後、関係自治体等と協議をしながら、流域のご要望である早期整備に努めて参りたい。
・また、検討の進展により計画内容が具体化したもの、環境調査結果などについては、順次、流域の方々にお知らせして参りたい。
また、今後の予定として、
・まだ直ちに着工と言うことにはならず、まずは河川整備基本方針・整備計画の早期策定に努める。
・15年度の予算要求は、これから本省とも相談するが、整備計画関連や、現地の測量等、調査費的な内容となろう。
との考えを示しました。
2.みんなで参加しよう!!
吉野川源流の間伐材で作る第1回あめごレース、参加者募集
(吉野川水系 高知県)
〜早明浦ダムを望む嶺北地域の自然の中で、君の作った川の生き物が、さっそうと吉野川を下っていく。〜
●趣旨:れいほくNPOの設立記念イベントとして、あめごレースを通して上下流の交流の促進。
●会場:高知県土佐郡土佐町ふれあい広場(早明浦ダム直下)
●日時:H14年8月25日10時〜(あめごレースは14時スタート)
●主催:れいほくNPO
●共催:国土交通省四国地方整備局、嶺北広域行政事務組合、高知NPO、新町川を守る会、どんぐりネットワーク等々
●後援:高知県森林組合連合会、四国河川文化ネットワーク、四国のみずべ八十八カ所実行委員会、四国四紙等マスコミ 等々
<レースの内容>
○スピードを競う:早明浦ダム直下より杉板を流し、約2000mの到達時間を競うもので、金・銀・銅を表彰。
○デザインを競う:杉板に、川に棲む生き物を思い思いにデザインや切り抜いたりして、楽しいデザインを競うもので、金・銀・銅を表彰。
※間伐材の杉板は、縦20cm*横10cm*厚1cm。
<申込み要領>
○参加費用:お一人様につき応募板1枚500円
○締め切り:平成14年8月15日
○お問い合わせ:れいほくNPO(嶺北広域行政事務組合内)
電話:0887-70-1013(8:30〜17:00・土日祝休)
(お申し込みから当日までの流れ)
申 入 杉 作
し → → 板 → 品 → 参加者が
込 発 作 当日持参
み 金 送 り
※参加者が当日持参できない場合は、作品を送って頂ければ、事務局のほうで流します。
3.第5回「四国のみずべ八十八ヵ所実行委員会」を開催
○7月29日(月)高松市で、第5回「四国のみずべ八十八ヵ所実行委員会」を開催しました。
○平成14年7月20日現在の応募現況は、応募人数435名、みずべ数308カ所です。
○今回は、各部会で現地視察や中間審査を行って選定した約10カ所程度を、本委員会でプレゼンテーションし、全体的な選定・審査方法について検討を行い最終審査に向けて、
次の2項目を決めました。
@選定・審査方法については、最終審査に向けて部会において30カ所選定する。
Aランクを3段階「◎ 是非選定すべき」「○ 選定すべき」「△ 選定してもよい」に区分し、委員会に報告する。
○応募締切は9月30日までです。応募要領は四国整備局ホームページ「ただいま開催中」をご覧ください(http://www.skr.mlit.go.jp/)
4.7月27日(土)かわで楽しく交流「子ども河川大使」任命される
(愛媛県大洲市)
○四国内の河川で清掃活動などに取り組んでいる民間団体が一堂に会した「四国河川文化ネットワーク」第2回総会が大洲市内で開催され、各河川沿いで暮らす子供7人を
河川大使に任命しました。
○この河川大使は今後、平成15年3月に「第3回世界水フォーラム」と同時開催される「世界こども水フォーラム」の参加を目指して、川を通じて交流を深めるなどの活動を行います。
「四国河川文化ネットワーク」の詳細情報は、http://www.shikoku.ne.jp/the-mananet/ に掲載中。
5.四万十川自然観察会の開催
(四万十川水系、高知県)
○中村工事事務所では、地元の環境活動団体と共同で、住民の皆さんと一緒に四万十川の自然について学ぶ現地観察会を定期的に開催しています。
○今年は、7月27日(土)、夏季の自然観察会として四万十川防災ステーション付近で開催しました。
○植物専門家による説明とあわせ、中筋川浄化施設(きらり)の見学をおこない、河道内樹木の管理や水質の問題等について、意見交換や現地観察後、
防災ステーションの見学や同学習室において植物標本づくりの指導が行われました。
○8月には、小学児童を対象とした子供四万十川自然観察会を防災ステーション付近で開催する予定です。
6.第5回那賀川流域フォーラム2030開催される
(那賀川水系 徳島県)
○7月27日(土)、委員25人(全委員35人)、運営会議委員5人(全委員6人)参加のもと、第5回「那賀川流域フォーラム2030」が開催されました。
○5月から7月中旬にかけて3回実施された流域視察の感想などを一人ひとりが述べました。
○参加者からは、「山が荒廃している現状がわかった。川を守るためには森林を守らなければならない。」、「森の役割を見直し、林業支援などを考えるべきだ。」など森林整備を
求める意見が多く出されていました。また、「上流はすごく水がきれいなのにダムに入るとすごく濁っていた。」、「県の説明だけではなく、民間研究者の意見を聞く必要がある。」
といった意見もありました。
○今後は、9月に開く第6回会合から本格的な審議が始まります。治水・利水・環境の課題別に勉強会と討議を行い、課題を整理する予定です。
7. 石手川ダム上水道取水15%カットに強化「第3次取水制限に」
(重信川水系、愛媛県)
・石手川 石手川ダム 第1次取水制限(6月27日〜7月17日午後5時)
上水5%、農水5.5%、かんがい10%
第2次取水制限(7月17日午後5時〜)
上水10%、農水11.1%(26日〜50.0%)かんがい30%
第3次取水制限(8月1日午後5時〜)
上水15%、農水50.0%、かんがい50.0%
四国の渇水情報については、以下のURLをご覧ください。
四国地方整備局 渇水関係ホームページ http://www.river.or.jp/shikoku/
8.新宇治川放水路工事 安全祈願祭
(仁淀川水系宇治川 高知県)
○8月2日(金)、高知県吾川郡伊野町を流れる仁淀川水系左支川宇治川流域の浸水被害を軽減を目指す「新宇治川放水路トンネル第一工事の安全祈願祭」が、
伊野町是友の現地でおこなわれました。
○祈願祭には、地元新宇治川放水路呑口対策委員会、用地協力者をはじめ、伊野町長、伊野町長議会議長、高知労働基準監督署、伊野警察署、伊野消防署など88名の来賓、
関係者全員で工事の安全を祈願しました。
○2日現在のトンネル工事の進捗は、抗口より23mです。8月下旬より大型自由断面掘削機が導入され本格的な掘削を開始します。
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、
また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■
四国地方整備局 河川部 防災対策官 松尾裕治
〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(松尾)
FAX 087-851-8474(河川計画課)