***************************************************

四国河川ニュース

3/19(土)〜3/25()492

***************************************************

                                                                        2011.3.28発行】

 

                                   お知らせ

 

 平成23年3月11日14時46分に発生いたしました、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の大地震「平成23年 東北地方太平洋沖地震」により、東北・関東地方を中心に広域で大規模な被害が発生しました。このため、四国河川ニュースにつきまして、当分の間、東北地方太平洋沖地震の対応状況報告とさせていただきますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

                                 ○今週のニュース○

 

○東北地方太平洋沖地震の対応状況 (四国地方整備局)  

 

○TEC−FORCE(河川・砂防班)の活動状況他 (四国地方整備局 第一陣河川・砂防班 第一班班長 福島 奨)

 

 

 

今週のニュース

 

1.東北地方太平洋沖地震の対応 (四国地方整備局)

 

○ 四国地方整備局では、3月11日(金)に支援対策本部を設置し、被災地域への支援を行っておりましたが、今回の地震による甚大な被害及びこれに伴う社会的な影響に鑑み総合的な対策を行うために、3月14日(月)10時から支援対策本部を総合対策本部に移行して対応しています。

 

○ TEC−FORCE(緊急災害対策派遣隊)の状況ですが、第一陣の河川班9名においては、3月12日(土)に出発し19日(土)に帰還しました。主な活動内容は、宮城県・北上川水系江合川堤防の亀裂・陥没の現地調査を左右岸合わせ約40kmに渡り実施しました。

 

○ 災害対策用機械、操作員・運転手においては、四国地方整備局から、照明車5台、排水ポンプ車5台、対策本部車1台、待機支援者2台の計13台を東北地方整備局管内に派遣中です。操作員・運転手として協力建設業者から延べ112名(第一陣37名、第二陣34名、第三陣35名、第四陣6名)を派遣しています。排水ポンプ車の活動状況ですが、3月26日(土)時点 で、宮城県名取市に2箇所、岩沼市に3箇所設置し、宮城県内の津波による浸水地域の排水作業を行っております。なお、現在での全国の地方整備局からの支援災害対策車両は271台です。

 

○ また、東北地方整備局からの要請を受け、東北自治体への支援のため3月22日(火)に宮城県名取市及び亘理町の支援のため、TEC−FORCEを10名派遣し、情報連絡、調整業務を行っております。また、名取市長の依頼を受け、名取市閖上地区の排水方法について検討を行っております。

 

○ 東北地方の災害復旧の支援については、まだ始まったばかりです。被災地の1日も早い復興に向けてこれからも頑張って参りたいと考えております。

 

 

 

2.TEC−FORCE(河川・砂防班)の活動状況他 (四国地方整備局 第一陣河川・砂防班 第一班班長 福島 奨)

 

○ TEC−FORCE(河川・砂防班)第一陣として3月15日(火)より18日(金)までの間、宮城県遠田郡涌谷町、美里町、大崎市を流れる、北上川水系江合川の距離標9.4Kmから30.7Kmの約20km、左右岸合わせて約40kmに渡り、河川堤防の沈下、はらみ、クラック、液状化等の発生の有無や被災範囲、河川構造物(水門、樋門、樋管等)の破損状況等の被災調査を実施しました。

 

○ 現地の状況ですが、河川堤防は大規模に変形ており、最大約1.5mほど堤防天端が沈下し、堤防法面のはらみ出しが確認されました。また、広範囲に渡りクラックが上下流方向に発生し、堤防地盤や堤防自体より液状化現象による噴砂が確認されました。河川構造物においては、大規模な損傷は確認されなかったものの、コンクリートの剥離や周辺地盤の沈下が発生していました。

 

○ 今回のTEC−FORCEには、河川・砂防班として以下の9名が、東北の現地調査を行いました。予震の続く中、また、雪の降る寒い中での調査でした。

 (第一陣河川・砂防班メンバー)

   福島 奨  (四国地方整備局 課長補佐)

   西山 修  (四国技術事務所 課長  )

   福岡 文典 (四国山地砂防事務所 課長)

   松山 芳士 (四国地方整備局 係長  )

   長尾 貴史 (四国地方整備局 係長  )

   南本 秀行 (四国地方整備局 係長  )

   矢野 慎二 (四国地方整備局 係長  )

   藤本 章次 (四国山地砂防事務所 係長)

   藤坂 昌史 (高知河川国道事務所 係長)

 

○ 現地へは、日本海側から新潟を経由して郡山市に集合、そこから東北自動車道で仙台、石巻市方面へ向かいました。福島県に入るとガソリンスタンドの閉店が目立ち、限られた開店中のスタンドには燃料(ガソリン、灯油)購入の車の大行列で片側1車線が渋滞となっていました。被災地に近づくにつれその状況はさらに厳しくなり、一次集合場所の郡山国道事務所では、緊急 車両用の給油スタンドを紹介してもらい給油しましたが、場所によっては歩 道にまで車の行列ができているところもありました。食料は近くのコンビニ に購入に行きましたが、弁当等は品切れでお菓子等を昼食代わりとしました。調査地区周辺(石巻市より西方向)の状況は、全域において停電、断水、食料品(コンビニは全て閉店)の確保は困難で、ガソリンスタンドも軒並み閉店していました。また、信号が機能していないので、お互いに譲り合ってはいましたが、いたるところで交通事故が発生していました。調査期間中も、10cm程度の積雪が有り、あられ混じりの降雪時の現地調査は四国育ちには非常に厳しいものがありました

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

 

 

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  藤田 博史

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(藤田) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

  ────────────────────────────────────────── 

       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

          http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html