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四国河川ニュース
《2/5(土)〜2/11(金)》486号
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【2011.2.14発行】
○ 四国・水こぼれ話談話室はお休みです。
○今週のニュース○
○平成22年度 新喜来堤防工事 株式会社福井組 (徳島河川国道事務所)
○平成22年度 鹿野川ダム杭打設(その3)工事 久保興業株式会社 (山鳥坂ダム工事事務所)
○平成22年度 宮前地区排水ボーリング工事 株式会社菰田組 (吉野川ダム統合管理事務所 柳瀬ダム管理支所)
○銅山川渇水調整協議会で「第四次取水制限の開始」を決定 (吉野川水系銅山川 吉野川ダム統合管理事務所)
○吉野川水系水利用連絡協議会 第3回幹事会の開催 (吉野川水系吉野川 河川管理課)
今週のニュース
1.平成22年度 新喜来堤防工事 株式会社福井組 (徳島河川国道事務所)
○工事名 : 平成22年度 新喜来堤防工事
○工 期 : 平成22年10月6日〜平成23年3月15日
○請負業者 : 株式会社 福井組
○工事場所 : 一級河川 旧吉野川
【新喜来箇所】徳島県板野郡北島町新喜来地先
旧吉野川左岸距離標11K/8-30〜11K/8+59
【勝瑞箇所】徳島県板野郡北島町勝瑞地先
旧吉野川右岸距離標12K/0+26〜12K/0+150
○工事概要等 :河川土工 1式 護岸基礎工 1式 法覆護岸工
1式
根固め工 1式 構造物撤去工 1式
○事業の目的等
本箇所は無堤地区であり住宅・病院も近接しており、地域の安全と安心を守るために、低水護岸工事を行っています。
○工事の特性
【新喜来箇所】は、病院・介護施設・民家が隣接しており、騒音震動に配慮しながらの工事となっています。
【勝瑞箇所】は、下流に浄水場取水口があり、濁水を出さないよう配慮しながらの工事となっています。
○現場状況
本工事上流側に隣接した別件工事があり、工事車両用仮設道路の共用や、
鋼矢板仮締切、仮締切り内の水替も共用しており、工事を円滑かつ安全に行うために、「連絡協議会」を設置し、工程の調整・情報の共有を行っています。また工事進捗状況や予定を記載し周辺住民へ配布し、工事へのご理解・
ご協力を頂いています。
2.平成22年度 鹿野川ダム杭打設(その3)工事 久保興業株式会社 (山鳥坂ダム工事事務所)
○事務所名 :山鳥坂ダム工事事務所 鹿野川監督官詰所
○工事名 :平成22年度 鹿野川ダム杭打設(その3)工事
○工 期 :平成22年10月30日 〜 平成23年2月28日
○請負業者 :久保興業株式会社
○工事場所 :愛媛県大洲市肱川町山鳥坂地先
○工事概要
鋼管矢板 : 21本
管径 φ800
杭長 13.0m〜 21.5m
進入路土工 : 1式
雑 工 : 1式
○工事の目的
平成16年5月に策定された「肱川水系河川整備計画」おいて定められた鹿野川ダム改造事業の1つとして、「トンネル洪水吐【トンネル延長約450m(内径11.5m】」の新設があります。
トンネル洪水吐の新設により、下流地域への洪水流量の低減を図ることができます。工事施工には、吐口部の仮締切を行った後に本体の施工を予定していますが、この工事ではその仮締切の一部を施工するものです。
○現在の施工状況
工事の進捗率は1月末で約65%となっており、引き続き、鋼管矢板の施工を進めているところです。
○現場の取り組み
本工事においては、河川敷に鋼管矢板の仮締切を設置することから、施工による河川への濁水低減を図るとともに、河川利用者や漁業関係者への影響を及ぼさないように細心の注意を払いながら進めています。
また、付近住民への騒音低減を考慮して、防音シートを設置するなど、環境対策にも万全の体制で施工しています。
このまま無事故無災害で工事完成となるように、安全管理には特に留意して現場を進めていきたいと考ています。
3.平成22年度 宮前地区排水ボーリング工事 株式会社菰田組 (吉野川ダム統合管理事務所 柳瀬ダム管理支所)
○工事名 平成22年度 宮前地区排水ボーリング工事
○工期 平成22年10月9日〜平成23年3月4日
○請負業者 株式会社 菰 田 組
○工事場所 愛媛県四国中央市金砂町小川山
○工事概要
本工事は、柳瀬ダム貯水池内に存在する地すべり地において、滑動誘因のひとつである地下水を排除し、地すべり変動の増加を抑制することを目的に地すべり対策工を行う工事である。対策工の排水ボーリングは地すべり末端において2箇所、それぞれ貯水池法面から山側に540m、700mを施工しています。
○現在の施工状況
現在の工事進捗率は1月末で92%となっております。排水ボーリング工が完了し、周辺の排水路工やじゃかご工を行っているところです。
○工事現場の工夫
一般車両の安全通行を目指し、夜間において高輝度看板の利用やカラーコーン・保安灯を利用した路肩明示を行っています。また、汚濁対策として削孔水のろ過施設を設け、オイル等の油類を除去し、細粒分の汚水を凝集沈殿させ、処理しています。
○工事での目標
本工事では、上空架線への対応、足場設置の検討改善、通行規制時の連絡等特に安全管理に力をいれて、無事故無災害での完成を目標にしています。1月に行われた安全協議会では、新居浜労働基準監督署参加の現場パトロールにおいて、足場組立における表示看板、作業員の安全意識高揚を図る横断幕、手摺、中桟、幅木等についての諸規則の厳守や昇降設備の工夫等一定の評価を頂き、現場作業員一同、今以上に安全対策向上を心掛け、無事故無災害達成を目指します。
4.銅山川渇水調整協議会で「第四次取水制限の開始」を決定 (吉野川水系銅山川 吉野川ダム統合管理事務所)
○ 銅山川3ダム(富郷ダム、柳瀬ダム、新宮ダム)では、昨年からの続いている少雨の影響で、確保貯水率が日々低下しています。
(2月10日(金)現在で31.9%)
○ これに伴い、昨年の10月から取水制限についても段階的に強化しながら実施しており、1月末現在で、工業用水30%、上水道用水5%を節水する第三次取水制限(1月28日開始)を実施しております。
○ しかしながら、このような非常に厳しい状況の中で、今後もまとまった降雨があまり期待できないことから、2月9日(木)に四国中央市内で「銅山川渇水調整協議会」(会長:国土交通省吉野川ダム統合管理事務所長横山嘉夫)を開催し、今後の渇水対策等を協議した結果、さらに取水制限率を強化し、工業用水35%、上水道用水10%をカットする第四次取水制限を2月14日(月)から開始することを決定しました。(まとまった降雨があり貯水率が大幅に回復した場合は再検討します。)
○ 3ダムで運用を開始した平成13年以降で、第四次取水制限を実施するのは、平成19年6月以来2回目となります。現在の確保貯水率も、2月としては最低となっており、このまま少雨傾向が続くと、過去最低の確保貯水率(平成19年6月19日0時の14.5%)に近づいていくことが予想されるところです。
○ 今後も引き続き、関係機関等との連携や協力もなお一層強化し、渇水対策に努めていきたいと思います。
5.吉野川水系水利用連絡協議会 第3回幹事会の開催 (吉野川水系吉野川 河川管理課)
○ 1月、2月の小雨により、早明浦ダムの貯水率が低下している状況を踏まえ、2月7日(月)高松市内にて吉野川水系水利用連絡協議会、第3回幹事会を開催しました。
○ 幹事会は国、四国4県、水機構、電源開発(株)、四国電力(株)の各関係機関で構成されており、現状の早明浦ダム貯水池状況、今後の天気予報、各県のダムの貯水状況等を踏まえて、節水対策について協議を行いました。
○ 幹事会結果を協議会委員に確認頂いた結果、早明浦ダムの貯水率が50%程度となる日から徳島用水を19.3%、香川用水を20.0%節水することが決定しました。
○ 早明浦ダム上流の1月の雨量は7.1mmで、観測以来(昭和50年以降)最低を記録しており、今後もまとまった降雨がなければ、さらに貯水率が低下が懸念されます。これからも関係機関との連携を図り、適正な渇水対応に努めていきたいと思います。
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■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 藤田 博史
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