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四国河川ニュース

1/8(土)〜1/14()482

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                                                                        2011.1.17発行】

 

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.184

 

  ○徳島県 田野川 総合流域防災事業     (徳島県東部県土整備局 澳津 康賀 局長)

 

  ○『安全・安心・信頼のまちづくり』を目指して  (徳島県 小松島市 稲田 米昭 市長)

 

○今週のニュース○

 

  ○「平成22年度 芝生堤防工事」 ()セイア工業     (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

  ○平成22年度 中筋川ダム貯水池法面補修工事   (中筋川総合開発工事事務所)

 

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.184

 

1.徳島県 田野川 総合流域防災事業 (徳島県東部県土整備局 澳津 康賀 局長)

 

事業概要

○ 田野川は、小松島市南部に位置し、恩山寺谷川、政所谷川及び天王谷川と合流し、立江川へ流入する流域面積約8.3ku、流路延長約6.7qの二級河川です。また、下流部は低地で水田が広がっております。

 

○ 田野川流域の低地においては、洪水時にはたびたび浸水被害が発生していたため、昭和52年度から河川改修事業に着手し、整備を進めております。

 

○ 国道55号バイパスから下流域においては、国道55号徳島南バイパス事業(昭和54年〜平成3年)や県営ほ場整備事業(昭和54年〜平成4年)と関連し、一体的に河川改修を進めたことで、治水安全度が大きく向上しております。

 

○ しかしながら、平成16年台風23号において、上流域においても浸水被害が発生するなど、治水に対する住民の不安は解消されておりません。

 

○ このため、現在は上流の支川恩山寺谷川の改修工事を鋭意進めており、平成22年度までに県道橋の下流までの区間が概成し、田野川上流域においても浸水被害の軽減を図ることができております。

 

○ 今後も残りの事業の進捗に努め、更なる治水安全度の向上を図ってまいります。

 

○施行箇所   小松島市田野町

 

○施行期間   昭和52年度〜

 

○施行内容   施行延長 L=4,480m

             河道掘削、護岸、樋門、橋梁等

 

 

2.『安全・安心・信頼のまちづくり』を目指して (徳島県 小松島市 稲田 米昭 市長)

 

○ 小松島市は、徳島県の東部に位置し、面積45.30ku、市北部は県都徳島市と接し、海を隔てた近畿圏との海陸交通の要衝として栄えた港湾都市であります。

 

○ 近年は、本州四国連絡橋の開通による交通手段の多様化によりフェリー航路は廃止されたものの、赤石地区には大型公共埠頭の整備が進み、物流の拠点として今後の役割が期待されています。

 

○ また、勝浦川と那賀川により形成された平野部は、肥沃な農業地帯となっています。一方、目前にある紀伊水道は、高級食材として知られる「ハモ」が全国有数の漁獲量を誇るなどの良好な漁場であり、「和田島チリメン」などの水産加工品も特産品となっています。

 

○ 歴史的には民話「阿波の狸合戦」の舞台となったほか、屋島の合戦へ向かう源義経が現在の田野町勢合地区に上陸したとされており、現在も義経ゆかりの史跡が点在しています。

 

○ しかしながら、地盤高が低い地域が多く、これまでに度重なる浸水被害を受けており、特に平成1610月の台風23号の降雨による浸水では、浸水区域面積513.87ha、床上浸水471戸、床下浸水1,221戸という、甚大な浸水被害を受けました。

 

○ このため、本市は、まちづくりの柱である総合計画に「安全・安心・信頼のこまつしま」というテーマを掲げ、時間的かつ財政的制約の中で、緊急かつ効率的に災害の防止と浸水被害の最小化を図るため、現在までに浸水防除を目的とした雨水ポンプ場3箇所を整備しました。

 

○ さらに、平成20年度に行政と地域住民等が一体的となって「下水道総合浸水対策計画」を策定し、浸水常襲地区となっている金磯地区の浸水対策を平成21年度から「金磯地区下水道総合浸水対策緊急事業」により推進しております。これにより、雨水ポンプ場及び雨水幹線などの基幹施設整備と、地域の防災体制の構築など、ハード・ソフト両面から浸水被害軽減を図るものであります。

 

○ 今後とも、市民の皆様の尊い生命と貴重な財産を守るため、雨水ポンプ場や雨水幹線などの整備を推進するとともに、県と連携して河道拡幅や護岸工事等の河川整備、地域と連携した自主防災組織への支援など、行政と地域が一体となって災害に強いまちづくりを進めてまいります。

 

 

今週のニュース

 

3.「平成22年度 芝生堤防工事」 ()セイア工業 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

○工事件名:平成22年度 芝生堤防工事

 

○工期:平成22年10月6日 〜 平成23年3月25日

 

○工事場所:吉野川水系吉野川 徳島県三好市三野町芝生地先

 

○工事概要:河川土工1式 護岸基礎工1式 法覆護岸工1式

      擁壁護岸工1式 付帯道路工1式 構造物撤去工1式

 

○ 当現場は、東三好橋(吉野川距離標(左岸61k/6付近))の築堤・護岸工事及び、芝生堤防(吉野川距離標(左岸59k/2〜60k/2付近)の堤脚水路、堤防堤天舗装を施行する工事です。

 

○ 主工種としては、東三好橋下流の築堤盛土並びに擁壁護岸工からなり、吉野川上流域、芝生箇所において最後の堤防締切工事となっています。

 

○ 当現場の外に近隣工事として現在、芝生低水護岸工事その1、その2工事の2件の工事が発注されており、芝生工事連絡協議会を立上げ工事の調整、安全協議等連携し無事故で施工を行っています。

 

 

4.平成22年度 中筋川ダム貯水池法面補修工事 (中筋川総合開発工事事務所)

 

○ 工事名 : 平成22年度 中筋川ダム貯水池法面補修工事

 

○ 工期 : 平成22年10月21日〜平成23年2月10日

 

○ 請負業者名 : 協業組合テスク

 

○ 工事場所 : 高知県宿毛市平田町黒川地先

 

○工事概要

 中筋川ダムの法面において、貯水池内の波浪等の影響により既存の法枠最下部で、浸食を受けている箇所がありました。そのため、布製型枠を使用し、地山の保護(浸食の防止)を行うことを目的とします。

 

○現在の施工状況

 昨年11月より工事着手し、工事進捗率は約30%です。現在は地形に合わせた布製型枠を製作中です。

 

○工事現場での工夫、工事での目標など現場紹介

 貯水池内では、一般利用者のボート使用(釣り目的)があります。そのため、工事用の船舶(台船他)との接触事故がないこと、また、斜面上での作業となることから作業員等に危険が及ばないことに配慮し施工する必要があります。そこで、現場施工に際しては安全対策を充分に行い、無事故、無災害で工事を完了したいと考えています。

 

 

 

 

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