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四国河川ニュース

12/18(土)〜12/24()479

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                                                                        2010.12.27発行】

 

○ 四国・水こぼれ話談話室はお休みです。

 

○今週のニュース○

 

  ○平成22年度 仁ノ離岸堤ブロック製作工事 (高知河川国道事務所)

 

  ○平成22年度 大渡ダム選択取水設備整備工事 株式会社丸島アクアシステム (大渡ダム管理所)

 

  ○平成22年度 長安口ダム異常堆砂対策(その2)工事 (株)広瀬組 (那賀川河川事務所 長安口ダム管理所)

 

  ○平成22年度 河川愛護モニター意見交換会を開催 (重信川水系 愛媛県)

 

  ○平成22年度 第2回公益活動推進会議(香川河川施設管理部会)との合同巡視の報告会を実施 (土器川水系 香川県)

 

 

 

今週のニュース

 

1.平成22年度 仁ノ離岸堤ブロック製作工事 (高知河川国道事務所)

 

○ 工 事 名 平成22年度 仁ノ離岸堤ブロック製作工事

 

○ 工   期 平成22929日〜平成23228

 

○ 請負業者名 株式会社 清水新星

 

○ 工事場所  高知県高知市春野町戸原(春野漁港内)

 

○工事概要

 本工事は海浜の安定、保護を目的として、高知県・仁ノ海岸において設置予定の仁ノ3号離岸堤で使用する被覆ブロックを製作する工事です。製作するブロックは40t型N=279個、5t型N=176個です。

 

○現在の施工状況

 本年10月より工事着手し、現在被覆ブロック(40t型)を製作中です。工事進捗は125日現在で約25%であり、40t型が84個完成しています。

 

○工事現場での工夫、工事での目標など現場紹介

 本工事は漁港内での陸上作業であり、漁業関係者や釣り人等一般の方の出入りが多い場所での作業です。また本工事に隣接した県発注の工事もあり、工事車両も頻繁に行き来しています。そのため、それらの請負業者と月1回程度調整会議を行い、一般の漁港利用者や互いの工事への障害にならないよう、工程等の確認・調整をしながら作業を進めています。

 

 

2.平成22年度 大渡ダム選択取水設備整備工事 株式会社丸島アクアシステム (大渡ダム管理所)

 

○ 工事名 :平成22年度 大渡ダム選択取水設備整備工事

 

  工 期 :平成22年8月19日 〜 平成23年2月25日

 

  請負業者:株式会社丸島アクアシステム

 

  工事場所:高知県吾川郡仁淀川町高瀬地先

 

○ 工事概要:(機械設備工事)

   操作制御設備更新:1式

 

○工事概要

 選択取水設備は、ダム湖の濁度や水温等の水質計測データを元に、最適な水深から取水が行えるように設置されている設備です。

 本設備は四国地方直轄管理ダムの選択取水設備(円形多段式シリンダーゲート)で最大規模の口径φ3,000mm〜φ3,900mm、全伸長43、0mの設備仕様となっています。

 本工事は老朽化した機側操作盤等の制御機器の更新を行うもので、本工事の完了により設備の信頼性向上が図られます。

 

○工事施工状況

  現在は機側操作盤等を工場製作中の状況です。工事進捗率は11月末で約20%となっています。

 現場へは1月中旬頃から製作品を搬入し、順次機器の撤去・据付を行う予定です。

 

○工事現場での工夫

 本工事は、取水塔操作室内に設置された機側操作盤等の更新を行う工事です。

 操作室への製品搬入には、ダムの堤頂道路にクレーンを設置して通行止めを行う必要がありますが、その期間を最小限に抑えるために、操作室付近に電動ウインチを設置して上下の運搬を行う計画としています。

 また、最近ではクレーンの転倒事故が多く報告されているため、本現場ではデジタル風速計を設置して常に風速を監視し、強風時は作業を中止する安全対策を講じます。

 

○工事現場全員の目標

 機側操作盤等の制御機器は、選択取水設備を正確かつ確実に機能させるための、人間に例えれば脳にあたります。

 また、各機器を接続する配線は神経であり、工事でのミスは絶対に許されません。

 作業員全員がドクターとして自分自身の役割と使命を明確にし、今回の大手術を100%の確率で成功させ、手術完了後に選択取水設備がより元気な姿で取水を行ってくれることを願っています。

 

 

3.平成22年度 長安口ダム異常堆砂対策(その2)工事 (株)広瀬組 (那賀川河川事務所 長安口ダム管理所)

 

○ 工事名:平成22年度 長安口ダム異常堆砂対策(その2)工事

 

○ 工期:平成22818日〜平成23128

 

○ 請負会社:(株)広瀬組

 

○ 工事場所:徳島県那賀郡那賀町十二社地区(長安口ダム湖内)

 

○ 工事概要:浚渫(河川)工 1

 

○現場紹介

 本工事は、平成21年8月10日に発生した台風9号による出水で、長安口ダム貯水池に大量の土砂が流入し、家屋や道路が再度浸水被害を受けることが無いように、堆積した土砂を撤去する災害復旧工事です。

 那賀川支川、坂州木頭川の貯水池内に堆積した土砂はバックホウにて掘削し、ダンプトラックでダム下流に運搬し置土します。置土した土砂は、出水時に流水により下流河川に流され川に還元される仕組みです。

 災害復旧の堆砂除去工事は、本工事の他(その1)工事、(その3)工事が施工されており、それぞれ(株)谷下組、木沢建設(株)が受注し、連携し協力し合いながら濁水対策及び周辺環境に留意し施行しています。

 

           現場の取り組み

 一般道を土砂運搬のダンプトラックが走行するため、交通安全対策に重点をおき登下校時の立哨、交通安全パトロール等を実施しています。

 また、当社独自の取り組みとして、現場近郊にダンプトラックの駐車場を設け、通勤時の交通事故発生のリスクの軽減に努めています。

 

 

4.平成22年度 河川愛護モニター意見交換会を開催 (重信川水系 愛媛県)

 

○ 平成22年12月18日(土)、重信川河川防災ステーションにおきまして、「平成22年度 河川愛護モニター意見交換会」を開催しました。

 

○ この「河川愛護モニター意見交換会」は平成19年度より実施しており、今回で4回目となります。

 

○ 当日は、休日にもかかわらず、重信川・石手川の河川愛護モニター9名のうち、6名の参加がありました。

 

○ 開催にあたり、五十川事務所長が、『4月から11月の8ヶ月で約400件もの報告をいただき、感謝しています。』と挨拶を述べた後、意見交換会では、まず松山河川国道事務所よりモニター報告の活用、重信川の工事説明を行い、各河川愛護モニターから意見を頂きました。

 

○ それぞれの意見のなかでも、またモニター報告の件数においても、ゴミの問題が多数を占めており、『花火大会等イベントの後に、堤防や橋等にゴミが散らかっている。イベント開催時に一時的にゴミ箱の設置ができないか。』との意見があり、従来から課題となっている河川利用者のマナー意識の向上に加えて、イベント開催時のゴミの散乱防止対策の必要性を認識することができ、有意義な意見交換会となりました。

 

 

5.平成22年度 第2回公益活動推進会議(香川河川施設管理部会)との合同巡視の報告会を実施 (土器川水系 香川県)

 

○ 11月2日(火)に、土器川において「公益活動推進会議」(香川河川施設管理部会)と、香川河川国道事務所、四国技術事務所の河川担当職員等による、平成22年度第2回土器川合同河川巡視を実施し、その結果報告と結果に対する今後の対応等についての意見交換を、12月21日(火)に行いました。

 

○ また、今回の報告会は、「四国河川技術伝承会」にも位置づけられ、「河川管理における留意事項等」というテーマで行われました。

 

   伝承者(3名)  三谷  健  氏

            三好 規雄 氏

            藤本 久雄 氏

 

○ 今回の土器川合同河川巡視の報告会(伝承会を兼ねる)には、「公益活動推進会議」(香川河川施設管理部会)会員11名、整備局河川工事課、香川河川国道事務所、四国技術事務所の河川担当職員等17名の計28名が参加し、土器川河口〜中流部を3班に分かれて【1班が河口〜丸亀大橋、2班が丸亀大橋〜中方橋、3班が中方橋〜祓川橋】合同巡視を行い、その結果について班毎に報告を行いました。

 

○ 今回、参加頂いた「公益活動推進会議」(香川河川施設管理部会)会員の皆さんは、以下の方々です。(部会長、副部会長を除き、五十音順)

 

   第1班(2名)  三谷  健  氏(部会長)

            伊井 貞博 氏

 

   第2班(5名)  三好 規雄 氏(副部会長)

             則  勢  氏

            松尾 裕治 氏

            村上 光男 氏

            山地 忠孝 氏

 

   第3班(4名)  藤本 久雄 氏(副部会長)

            金沢 孝欣 氏

            亀山  忠  氏

            武智 幹雄 氏

 

○ 今回の報告会で報告された主な内容及び意見交換の結果は以下の通りです。

 @階段、水制工等で損傷箇所、間詰石の流出等があり、管理瑕疵を問われる可能性もあるので、適正な管理が必要である。

 A光ファイバーの固定金具の一部が破損しており、最悪の場合断線等も考えられるので、計画的に補修する必要がある。

 B許可工作物の損傷、老朽化が顕著であるため、管理者への指導を十分に行うこと。

 C河口部の護岸背後の空洞化が見られるので、速やかな補修を行うと共に、重点的に監視する必要がある。

 D河道内の樹木管理を適性に行うと共に、予算の少ない中、コスト縮減の工夫も必要である。

 E特定外来種の対策は、河川管理者だけでは限界があるため、地域住民と連携した対策が必要である。

 

○ 前述の問題点・改善意見について、許可工作物については、その管理者に 改善に向けての指導を行い、直轄管理施設については、予算の許す範囲で適性に改善していきたいと考えています。

 

○ 「公益活動推進会議」の皆さんにはお忙しい中、合同巡視、そして報告会と2日に渡りご指導頂きました。この場をお借りして、お礼申し上げます。

  また、来年以降の活動でも、ご指導、ご助言をよろしくお願い致します。

 

 

 

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  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  藤田 博史

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(藤田) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

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