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四国河川ニュース

12/4(土)〜12/10()477

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                                                                       2010.12.13発行】

 

○ 四国・水こぼれ話談話室はお休みです。

 

○今週のニュース○

 

  ○四万十川自然再生事業「アユの瀬づくり事業」の意見交換会を実施 (四万十川水系 高知県)

 

  ○〜肱川に関する総合学習(小学生からの質問に回答)を開催〜 (肱川水系 大洲河川国道事務所)

 

  ○平成22年度 吉野川現地(フィールド)講座「吉野川の竹林の役割を知り竹とんぼを作ってみよう」を開催 (吉野川水系 徳島県)

 

  ○「石手川ボランティア清掃」を実施 (重信川水系 愛媛県)

 

  ○「中筋川ダムバードウォッチング&自然観察会+巣箱作り教室」を開催 (渡川水系 中筋川総合開発工事事務所)

 

  ○「四国地方ダム等管理フォローアップ現地検討会」を開催 (重信川水系石手川 吉野川水系銅山川 愛媛県)

 

  ○平成22年度 石手川ダム維持工事(重信川水系 松山河川国道事務所)

 

  ○平成22年度 深瀬築堤護岸工事 株式会社島田組 現場代理人:岡久稔史 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

  ○平成22年度 吉野川左岸下流堤防維持工事 (株)姫野組 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

 

 

今週のニュース

 

1.四万十川自然再生事業「アユの瀬づくり事業」の意見交換会を実施 (四万十川水系 高知県)

 

○ 118日(月)中村河川国道事務所2階会議室で、「四万十川自然再生事業(アユの瀬づくり事業)」について、四万十川漁業協同組合連合会と四万十川自然再生協議会の役員、県関係者ら約40名が参加し、今後の事業の進め方等を検討する意見交換会が開催されました。

 

○ 会議では、アユの瀬づくり事業の概要や昨年度のモニタリング調査の結果が紹介され、また、アユが産卵する様子を映したビデオも視聴し、それらをもとに全員で意見交換を行いました。

 

○ 漁業者からは、産卵場の環境として伏流水が生じる環境(礫間を水が通っている状態)が非常に重要だとする意見が出されました。また、前回も課題となっていた河原へ車両が乗り入れする問題については、啓発だけにとどまらず、ヤナギ林と河原の間に通路兼駐車場を設けては、との具体的な議論がなされました。

 

 

○ その後の現地視察では、大規模な出水がなかったために河原に繁茂したヤナギタデ等を確認し、自然の出水の力を利用するという再生事業の趣旨を踏まえ、長い目で事業の進捗や効果を見守っていく必要があるなどの話し合いがなされました。

 

○ また、河原には車が乗り入れた跡(わだち)がくっきりと残されており、落ちアユ漁解禁を前に車両の乗り入れ規制が緊急の課題であり、各々の機関で出来ることから取り組むことなど話し合いを行いました。

 

 

2.〜肱川に関する総合学習(小学生からの質問に回答)を開催〜 (肱川水系 大洲河川国道事務所)

 

○ 平成22123日(金)大洲河川国道事務所において、地元小学生からの質問に回答する形式で総合学習を実施しました。

 

○ 今年初めて大洲市立喜多小学校からの依頼で開催したもので、小学3年生27名を対象として、肱川に関する事柄を約1時間かけ実施しました。

 

○ 小学生からは、「肱川はいつできたの?」「肱川に多くいる水生生物は?」など小学生の視点から多くの質問がありました。

 

○ 小学生は、説明を真剣に聞いてくれました。

 

○ 肱川の事をよく知ってもらうため、今回の取組が肱川にとって有意義なものであったと思っています。

 

 

3.平成22年度 吉野川現地(フィールド)講座「吉野川の竹林の役割を知り竹とんぼを作ってみよう」を開催 (吉野川水系 徳島県)

 

○ 12月4日(土)に、第5回「吉野川現地(フィールド)講座(吉野川の竹林の役割を知り竹とんぼを作ってみよう)」を、東みよし町の「吉野川ぶぶるパークみかも」で開催し、約20名の方々がご参加くださいました。

 

○ 今回の講座では、始めに徳島河川国道事務所の河川環境課長から、吉野川の竹林の役割(防災機能)について説明を行い、参加者の方々は興味深く説明を聞いておられました。

 

○ 続いて、竹細工指導員の長江順次さんから竹とんぼの作り方についての説明があり、参加者全員で吉野川の竹を使った竹とんぼ作り体験を行いました。

 

○ 竹とんぼ作り体験では、お父さんお母さんに手伝ってもらいながら、お子さんががんばって作った結果、全員が竹とんぼを完成させることができました。

 

○ 最後に、作った竹とんぼで飛距離を競いあう「竹とんぼ飛ばし大会」を行いました。

  遠くへ飛ばすコツを教わり、子供たちも一生懸命竹とんぼを飛ばしていました。

 

○ 今後も、このような機会を通して、竹林の機能を知って頂くとともに、吉野川の自然環境に関心を深めて頂けたらと思います。

 

 

4.「石手川ボランティア清掃」を実施 (重信川水系 愛媛県)

 

○ 12月5日(日)に、「石手川環境美化推進協議会」(会長:愛媛県中予地方局建設部長)の主催で、今回で3回目となる「石手川ボランティア清掃」が実施されました。

 

○ この清掃は、松山市内を流れる石手川の環境美化活動の一環として実施したものです。

 

○ 今回の清掃には、石手川流域の愛リバー・サポーター、松山市内のライオンズクラブをはじめ、流域地元住民の方々総勢約360名の参加をいただきました。

 

○ 当日は、開会式が石手川緑地公園広場で行われ、その後、市民の憩いの場である河川敷公園を中心に、両岸約2.8キロメートルの区間についてゴミを拾いながら歩きました。

 

○ これからも、国・県・市の行政機関はもとより、流域住民等が一体となり、総合的な環境美化活動に取り組んでいきたいと考えています。

 

 

5.「中筋川ダムバードウォッチング&自然観察会+巣箱作り教室」を開催 (渡川水系 中筋川総合開発工事事務所)

 

○ 1128日(日)に、「中筋川ダムバードウォッチング&自然観察会+巣箱作り教室」を開催しました。中筋川ダムではバードウォッチング&自然観察会を、平成9年から開催し今回で25回目を迎えます。

 

○ 当日は、親子を中心に30名の参加があり、講師に野生生物環境研究センターの澤田佳長所長を迎え、ダム貯水池内に飛来したマガモ、ヒドリガモ、ハシビロガモ等の多くのカモを始め、トビ、ノスリなど様々な鳥を観察しました。参加した子供達も、すこしでも多くの鳥を探そうと、図鑑片手に望遠鏡をのぞいていました。

 

○ バードウィッチングを終えた後の巣箱作り教室では、子供達は普段使い慣れない大工道具の使い方を親たちに教えて貰いながら、一生懸命に作りました。

 

○ 今後も、環境学習の場として、中筋川ダムや貯水池内で様々なイベントに取り組んでいく予定です。

 

 

6.「四国地方ダム等管理フォローアップ現地検討会」を開催 (重信川水系石手川 吉野川水系銅山川 愛媛県)

 

○ 12月6日()7日(火)に、四国地方ダム等管理フォローアップ現地検討会を、石手川ダム(国土交通省管理)及び富郷ダム(水資源機構管理)において開催しました。これらのダムが審議対象となるのは平成17年度以来2回目となります。

 

○ 「ダム等の管理に係るフォローアップ制度」とは、ダム等について、ダム等管理フォローアップ委員会(以下「委員会」という。)を設け、委員会より意見を伺い、洪水調節実績や環境への影響等の調査結果の分析と評価を客観的・科学的に行い、当該ダム等の適切な管理に資するとともに、ダム等の管理の効率性及びその実施過程の透明性について、一層の向上を図ることを目的としています。

 

○ 当日は、それぞれのダムにおいて各ダムの概要説明等を行った後、ダムの管理状況や周辺施設等について現地視察を行いました。委員の先生方からは、水質・生物等に関して評価・分析を行う際の留意点等について多くのご意見を頂きました。

 

○ 今回の現地検討会で指摘・助言頂いた意見等を踏まえ評価・分析を行い、次回の個別課題検討会において、ダム管理・水質・生物のそれぞれで個別検討を行い、その後フォローアップ委員会で審議頂き、年度末には委員会の意見を反映させた「定期報告書」として取りまとめる予定となっています。

 

 

7.平成22年度 石手川ダム維持工事(重信川水系 松山河川国道事務所) 

 

○ 工事名 :平成22年度 石手川ダム維持工事

 

○ 工 期  :平成22年4月1日〜平成23年3月31日

 

○ 請負業者名 :渡邊建設株式会社

 

○ 工事場所  :愛媛県松山市米野町地先〜同溝辺町地先

 

○ 工事概要

 本工事は、石手川ダム貯水池内及び周辺において、流木処理・除草・清掃・植栽維持・堆砂排除及び応急処理工を実施するものです。

 

○ 現在の施工状況

 現在の工事進捗率は11月末で約60%となっております。12月からは工事の約35%を占めている、堆砂排除工の着手となり工事も終盤を迎えます。

 

○ 現場の取り組み

 除草工は、公園の周辺に施工箇所が多いため、利用者等への安全対策に配慮しながら実施し、また、流木処理工においては、熱中症対策・ダム湖への落水対策に配慮し実施した結果、無事故・無災害で完了することが出来ました。

 今後は、堆砂排除工の施工を行いますが、大型運搬車による土砂搬出があることから、一般道路通行時など特に安全運転に心がけ法令を遵守し、無事故・無災害で完了したいと考えています。

 

 

8.平成22年度 深瀬築堤護岸工事 株式会社島田組 現場代理人:岡久稔史 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

○工事名  :平成22年度 深瀬築堤護岸工事

 

○工 期  :平成22年8月21日〜平成23年3月10日

 

○工事場所 :徳島県阿南市深瀬町岡崎地先

 

○工事概要 :河川土工1式 護岸基礎工1式 法覆護岸工1式

       堤脚保護工1式 光ケーブル配管工1式 構造物撤去工1式

       仮設工1式

      (施工延長:100m)

 

○現在の施工状況

 当工事は、那賀川無堤部の深瀬地区において、洪水における浸水被害の解消を目的に築堤護岸の工事を行っています。

 始めに、堤防施工場所まで工事用道路が無いため、10月中旬頃から工事用道路の設置を行うとともに、築堤箇所前面に作業ヤード等の設置を行いました。現在は、護岸基礎工を完了させてから、築堤盛土(路体)を情報化施工にて1日約1層毎に敷均しを行い、GPS付きローラーで転圧管理を行いながら進めています。

 

○現場の目標

  当社の目標をもとに、『スピーディーにしっかりと。』

                  「無理、無駄を無くして安全に」

                      をスローガンに日々安全作業で工事完成を目指しています。

                     

○現場見学 

 盛土工を情報化施工にて1月中旬頃まで実施していますので、興味のある方は是非ご来場ください。

 また、GPSを用いた転圧管理であり、転圧状況をパソコンでリアルタイムに確認できます。

 なお見学を希望される方は、那賀川河川事務所工務課 電話0884-22-6542または、島田組深瀬作業所 電話0884-35-1560まで、お問い合わせください。

 

 

9.平成22年度 吉野川左岸下流堤防維持工事 (株)姫野組 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

○工事名:平成22年度 吉野川左岸下流堤防維持工事

 

○工期:平成2241日〜平成23331

 

○請負会社:(株)姫野組

 

○工事場所:吉野川左岸0k020k5

 

○工事概要

 河川維持工 1式、河川修繕工 1

 

○現場紹介

 本工事は、吉野川左岸吉野川河口から20.5kmの区間について、堤防除草等の維持修繕工事を行っています。

 

 維持修繕工事では、除草で発生する刈草を一般の住民に無料配布することで処分費の削減を行っています。平成21年度は、吉野川の美馬市から三好市までの除草区間について100%の配布が達成されており、吉野川市から下流域については約70%の配布率となっています。

 

 このため、より多くのみなさまに無料配布について知っていただくため、徳島河川国道事務所ではHPに情報を掲載し、また関係する自治体には広報誌に掲載していただくなどのご協力をいただいています。その結果、今年度1回刈りの時点で約90%の配布が達成されました。

 

 また当現場では河道内樹木伐採のコスト削減のため公募伐採に取り組んでいます。伐採と持ち帰りを公募することで、伐採・処分にかかる諸費用の削減を行います。今回23名の応募をいただき、1月〜2月に5区画5名の方により伐採を予定しています。

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐  藤田 博史

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(藤田) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

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