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四国河川ニュース

10/23(土)〜10/29()471

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                                                                       2010.11.1発行】

 

○ 四国・水こぼれ話談話室はお休みです。

 

○今週のニュース○

 

  ○平成22年度 洞ヶ谷堰堤工事 入交建設株式会社 (四国山地砂防工事事務所)

 

  ○平成22年度 新居海岸堤防補強工事 (高知河川国道事務所)

 

  ○樹木伐採予定箇所における学識経験者との現地合同調査 (物部川水系、仁淀川水系 高知河川国道事務所)

 

  ○第30回 四万十川自然観察会の開催  (渡川水系 高知県)

 

  ○「那賀川源流コンサート」を開催 (那賀川水系 徳島県)

 

 

今週のニュース

 

1.平成22年度 洞ヶ谷堰堤工事 入交建設株式会社 (四国山地砂防工事事務所)

 

○ 事務所名:四国山地砂防事務所 吉野川砂防出張所

 

○ 工事名 :平成22年度 洞ヶ谷堰堤工事

 

  工 期 :平成22年7月30日 〜 平成23年3月31日

 

  請負業者:入交建設株式会社

 

  工事場所:高知県土佐郡土佐町七尾地先

 

○ 工事概要:(砂防堰堤工事)

   砂防土工:1式、法面工:1式、コンクリート堰堤本堤工:1,361m3

           (管理用道路工事) 

     土工:1式、重力式擁壁:1式、側溝工:1式、路側防護工:1式

      仮設工:1式

 

○事業の目的

 本事業箇所は、直轄砂防事業として吉野川上流域の保全対策及び、安全安心でいきいきと暮らせる地域づくりを推進するため、土石流対策施設の建設を実施するものです。

 

○「里山砂防事業」の取り組み

 本事業箇所では、全国で初めての取り組みとして、砂防堰堤上流域の流木の発生源となる倒木、枯木、生育不良木を除去・搬出して被害低減を目的とする「里山砂防事業」に平成22年1月に着手し、地域と一体となって事業を進めています。

 これから、砂防堰堤上流域の地権者のご協力のもと、流木調査、作業道の設置、伐採作業と順次取り組みを推進していくものです。

 

○現在の施工状況

  現在の工事進捗率は10月末で約10%となっています。管理用道路の土工、擁壁工の施工を順次進めているところです。

 

○現場の取り組み

 景観保全と間伐材の有効利用を図るため、本堤工の型枠及び仮設物や看板類を木製にするなどの配慮に力を入れてして施工しています。また、山中の急峻な法面での作業となるので、安全管理には特に留意した指導を心がけて工事を進めて行きたいと考えています。

 

 

2.平成22年度 新居海岸堤防補強工事 (高知河川国道事務所)

 

○工事名、工期、請負業者名、工事場所(河川名、地先等)

 事務所名  高知河川国道事務所 高知海岸出張所

 工 事 名 平成22年度 新居海岸堤防補強工事

 工   期 平成22611日〜平成23228

 請負業者名 久保建設株式会社

 工事場所  高知県土佐市新居地先

 

○工事概要

 本工事は高知県・新居海岸において、老朽化が進んでいる堤防(延長約475m)を補強する工事です。補強方法は既設堤防のコンクリート前面をチッピングして、新たに厚さ約50cmのコンクリート被覆を行うものです。また、一部法面部に石積み構造の区間があり、その区間は洗掘防止工として鋼矢板を施工します。

 

○現在の施工状況

 本年7月より工事着手し、既設消波ブロックの撤去、既設堤防のチッピングが順次完了し、現在鋼矢板打設及びコンクリート被覆を施工中であり、工事進捗は1020日現在で約35%となっています。

 

○工事現場での工夫、工事での目標など現場紹介

 本現場は太平洋に面しており、汀線と非常に近い箇所もあるため、高波浪時の対策として撤去した既設消波ブロックを海側に仮置きしたり、工事用道路や現場の東側を大型土のうで補強、防護するなど自然災害への対策を行っています。また、近隣住民や海岸利用者等への安全対策にも十分な配慮を行い、常に安全・安心を心がけ、「無事故・無災害・ノンクレーム」での工事完成を目指しています。

 

 

3.樹木伐採予定箇所における学識経験者との現地合同調査 (物部川水系、仁淀川水系 高知河川国道事務所)

 

○ 10月19日(火)10月20日(水)に、物部川(全川)及び仁淀川(河口付近)の樹木伐採予定箇所において、高知大学理学部生物科学コース石川教授と、野生生物環境研究センター澤田所長をお招きし、工事関係者及び高知河川国道事務所職員で現地合同調査を実施しました。

 

○ この調査では、今年度より予定している樹木伐採工事に先立ち、希少な動植物に悪影響を及ぼすことのないように、また、特定外来種等の好ましくない種が適正に駆除できるように、伐採範囲や方法等の確認を行いました。

 

○ 調査の結果

 ・物部川、仁淀川ともに河川内が森林化しており、川に依存した生態系が貧弱になっている。また、森林性の生態系が育まれている訳でもない。

 ・森林化している中州等は、レキ河原の環境を取り戻していくべきである。

 ・物部川河口域に群生しているナンキンハゼ群落は全て伐採し、コアジサシ(鳥類)の生育環境を取り戻してほしい。

 ・仁淀川河口域では、森林化によるマウンドアップによって水際が単調になっている。伐採とともにワンド状に切り下げ、入退潮ができる形状とすることが望ましい。

 ・シャク群落は移植を検討すること。

 ・ナベヅルの越冬地として、11月の飛来までに30m四方で水深10〜15cmのプールを2箇所設置すること。

 などのご指導をいただきました。

 

○ 今後は、今回の調査結果を踏まえ、希少な動植物へ配慮しながら、安全に工事を進めて参ります。

 

 

4.第30回 四万十川自然観察会の開催  (渡川水系 高知県)

 

○ 10月23日(土)に、四万十市入田地区の河川敷で、四万十川自然再生協議会主催の『第30回四万十川自然観察会』が開催されました。今回は河川敷に生育するマイヅルテンナンショウの結実株観察と、保護育成のための草刈りを兼ねた観察会で、当日は会員と一般合わせて約50名の参加がありました。

 

○ はじめに、「マイヅルテンナンショウの会」の会員から、周辺に生えている植物についての詳しい説明が行われました。参加者は興味津々の様子で植物を手に取り、大きさや形、手触りなどからそれぞれの名前を覚えていました。

 

○ その後、自生地に生えている草や竹を2時間ほどかけて刈り取ると、藪になっていた河川敷は驚くほどにすっきりとし、地下で生育しているマイヅルテンナンショウにも適度に陽の光が届くようになりました。参加者は、なかなか見ることの出来ない果実を観察し、写真におさめながら草を刈っていました。

   

○ この日は、財団法人河川環境管理財団が年一回全国の学校に配布している広報誌『川の水』の取材も行われ、四万十川自然再生事業「アユの瀬づくり」「ツルの里づくり」の取り組み事例をもとに、四万十川での自然再生活動が地域住民と行政との協働連携のもと行われていることを紹介しました。

 

 

5.「那賀川源流コンサート」を開催 (那賀川水系 徳島県)

 

○ 平成221026()1030分から、徳島県那賀郡那賀町木頭北川の那賀川源流碑周辺において、「那賀川アフターフォーラム」主催、「ゆきかう那賀川推進会議」後援により「那賀川源流コンサート」が開催されました。

 

○ このコンサートは、那賀川における流域内交流の活性化、上下流連携の推進による地域振興を目指して行っているもので、平成20年に引き続き3回目の開催となります。

 

○ コンサートは、那賀町の北川小学校3名と木頭中学校1名による「上流の小さなピアニストたち」のピアノ演奏、前回に引き続いて参加した「パウンドケーキ(5名)」によるバンド演奏、阿南市那賀川町のまちおこしグループ「やったろう21」の元リーダー「住友隆さん」よる自ら作曲した歌の独唱、阿南市でピアノ講師をしている「高瀬園美さん」によるピアノ演奏、徳島で大道 芸を知ってもらおうと活動している「ジャクリングチーム渦(うず)(2名)」によるジャグリング、阿南市のコーラスグループ「ベルゲンブリューダー(20名)」によるが合唱の6組により行われました。

 

○ 当日は小雨模様の天気で気温も低く、周辺には雲がかかり、色づいた紅葉は見えなかったのですが、この6組による一生懸命な演奏や歌声に、会場全体は、暖かい雰囲気につつまれ、最後に、参加者全員(150)で「ふるさと」を合唱して締めくくり、すばらしいコンサートとなりました。

 

 

 

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