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四国河川ニュース
《10/16(土)〜10/22(金)》470号
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【2010.10.25発行】
○ 四国・水こぼれ話談話室はお休みです。
○今週のニュース○
○香川河川国道事務所が福岡町(旧四国地方整備局跡地)に移転 (香川河川国道事務所)
○吉野川現地(フィールド)講座「吉野川河口干潟の海浜植物を守ろう!」を開催 (吉野川水系 徳島県)
○早明浦ダムの濁水対策のための新技術検討委員会を開催 (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)
○平成22年度 つえ谷山腹工外1件工事 (四国山地砂防事務所)
○「平成21-22年度 波介川分流堰新設工事」 大豊・日東河川異工種建設工事共同企業体所長 渡辺 明信 (仁淀川水系 高知河川国道事務所)
○「重信川クリーン大作戦」(清掃活動)を開催 (重信川水系 愛媛県)
○那賀川流域写真展の開催 (那賀川水系 徳島県)
今週のニュース
1.香川河川国道事務所が福岡町(旧四国地方整備局跡地)に移転 (香川河川国道事務所)
○ 香川河川国道事務所は、10月9日(土)〜11日(月)の3日間で引越作業を行い、高松市内の「高松町(旧庁舎)」より「福岡町(新庁舎)」に移転し、12日(火)より新庁舎での業務を開始しています。
○ まだまだ、引越後の文書整理や、引越前後の業務の対応に追われる日々が続いていますが、着実に新庁舎での体制作りを行っているところです。
○ 新庁舎の特徴としては、「人と自然の共生」をコンセプトに以下の整備を行っています。
@雨水を利用したトイレ
A光センサー制御の照明器具
B深夜電力による蓄熱式空調システム
C段差の解消、多目的トイレの設置
また、新庁舎には旧整備局で使用していた建物に加え、新たに新築した建物を庁舎として使用していますが、旧整備局の建物には耐震補強を行いましたが、新築した建物には「免震装置(ゴム支承18基)」を採用し地震に強い構造としました。併せて、平成16年の高潮被害を教訓に、出入り口に防潮板の設置や、自家用発電設備の屋上設置などを行っています。
○ また、旧庁舎では、災害時に河川と道路が別室で対応していましたが、新しい災害対策室が出来たことにより、1箇所で情報の共有、と対応が可能となりました。
○ 災害対策室の施設としては、中央に46型×12面で構成された大型ディスプレイしか設置されていませんが、既存の各種防災関係機器の情報を、一括して表示させることが出来るとともに、同時にTV会議も行えます。
○ 職員一同、新たな気持ちで業務に取り組んで参りますので、よろしくお願いいたします。
2.吉野川現地(フィールド)講座「吉野川河口干潟の海浜植物を守ろう!」 を開催 (吉野川水系 徳島県)
○ 10月16日(土)に、第3回吉野川現地(フィールド)講座「吉野川河口干潟の海浜植物を守ろう!」を、吉野川河口干潟(1k/0付近の中洲)で開催し、20名の方々が御参加くださいました。
○ 今回の講座では、近年繁殖が拡大しているナルトサワギク等の外来植物から、海浜に生息するハマヒルガオやコウボウシバ等、在来種の生育環境を守ることを目的とし外来植物の駆除作業を行いました。
○ 開催にあたっては、徳島県自然保護協会会長の森本康滋先生、徳島県植物研究会会長の木下覚先生を指導員とし御協力いただき、講座の始めに吉野川河口干潟の現状や、ナルトサワギクの生態について説明していただきました。
○ 参加者の皆様には熱心に駆除作業を行っていただき、ゴミ袋140袋のナルトサワギク等の外来植物を駆除することが出来ました。
○ 終了後に行ったアンケートでは、「ナルトサワギクの生態や背景について良く理解できた。」「干潟に上がれて良かった。」「今回のような地道な作業を継続して行くことが重要だと感じた。」などの御意見をいただきました。
○ 今後もこの様な機会を通じ、吉野川の現状を知り自然に親しんでいただくと共に、河川愛護精神を育んでいただけたらと思います。参加者の皆様ありがとうございました。
3.早明浦ダムの濁水対策のための新技術検討委員会を開催 (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)
○ 10月14日(木)、高知市共済会館(高知市本町)におきまして、「第2回 早明浦ダム濁水対策新技術検討委員会」を開催いたしました。
○ この委員会は、濁水対策の新技術の審査・選定にかかる、技術的指導・助言を各委員からいただくことを目的に、一般から応募のありました54の新技術を、第1回委員会(平成22年3月26日開催)において15技術に一次選定いたしております。
○ 今回15件の濁水対策技術について、技術の評価方法の妥当性や必要な追加検討事項などについて審議を行いました。委員からは、各応募技術の効果を把握するための机上検討手法(シミュレーションモデルによる解析)の妥当性、凝集剤の効果の検討手法、予備実験へのアドバイス、浚渫技術の有効性、応募技術に対する改善方策などの意見をいただきました。
○ 今後は、第2回委員会での指摘事項や意見などを踏まえ、追加検討や評価の再整理を実施し、第3回委員会(平成23年1月〜2月開催予定)で技術評価を行う予定です。
4.平成22年度 つえ谷山腹工外1件工事 (四国山地砂防事務所)
○ 工事名:平成22年度 つえ谷山腹工外1件工事
○ 工 期:平成22年7月15日 〜
平成23年3月31日
○ 請負業者:嶺北建設業共同組合
○ 工事場所:高知県土佐郡大川村川崎地先、朝谷地先
○ 工事概要:鋼製カゴ枠による山腹工
つえ谷箇所:大型カゴ枠
L=194.4m(H=1.0m×W=2.0m or 3.0m)多段積み
朝谷箇所:大型カゴ枠 L=98.0m(H=1.0m×W=2.0m )多段積み
○事業の目的
本事業箇所(つえ谷箇所)は、大規模な地滑り地形の渓流であり、民家や県道及び早明浦ダムの貯水池保全のため、昭和58年度に直轄砂防事業として着手し、これまでに堰堤3基を完成して、山腹工との組み合わせで流域全体の保全を計画的に進めています。
○現在の施工状況
本年度の工事進捗率は9月末で約30%となっています。朝谷箇所の大型カゴ枠設置を完了して、背面の盛土及び雑工を施工中です。
○現場の取り組み
工種・工法は一般的で単純なものですが、景観保全と間伐材の有効利用を図るため、仮設や看板類を木製にするなどの配慮に力を入れて施工しています。 また、山中の法面工事なので、安全管理には特に留意し、工事を進めて行きたいと考えています。
5.「平成21-22年度 波介川分流堰新設工事」 大豊・日東河川異工種建設工事共同企業体所長 渡辺 明信 (仁淀川水系 高知河川国道事務所)
○ 工事名:平成21-22年度 波介川分流堰新設工事
○ 工 期:平成21年9月25日〜平成23年3月31日
○ 工事場所:高知県土佐市新居地先
○ 工事概要:河床幅:約70m、 堰高:3m 端堰柱 2基(左右岸)、 中間堰柱 1基、 床版 4ブロック、 ゴム引布製起状ゲート
2基、 護岸工 1式、 護床工 1式、 法面保護工 1式
○ 事業・工事の目的等
波介川河口導流事業は、台風等による土佐市市街地の、内水氾らんを防ぐ目的で実施している事業です。その一環として、分流堰は、ふだんは波介川の流水を堰止め、今と同じように十文字地点(水交番樋門:現在建設中)で仁淀川へ波介川を合流させます。出水時には、分流堰を開けて(ゴムを萎めて)、新しい導水路に波介川の水を流すことを目的としています。
○ 堰の構造等
堰はゴム製のチューブで出来ています。これに空気を入れたり、出したりして起伏させます。大きさは、河底幅で約70m、高さ3mで、四国内で国土交通省が管理しているゴム堰では、最大の大きさです。
○ 現在の施工状況
本工事は、平成21年12月から堰設置箇所の掘削を開始し、左右岸の法面対策工を実施。平成22年6月から堰本体の基礎工、7月中旬から堰本体のコンクリート工に着手、現在、堰柱及び床版コンクリートを施工しており、11月初旬に堰本体工を完了させる予定です。ゴム堰部分は、平成21年12月から工場での製作を開始し、平成22年7月下旬から、現地での配管及び戸当たり金物の据付を行っており、11月末にゴム堰の据付を予定しています。
○ 現場の目標
何よりも安全第一で、「明るく、楽しく、元気よく」をモットーに、JV・協力会社共に一丸となって、一人のけが人も出さずに竣工を迎えたいと思っています。
○ 現場の見学等
当現場は、県道282号線(県道新居中島線)沿いにあり、県道から現場へ入ったすぐの地点から現場全体を見渡せ、完成予想図看板も設置しておりますので、お気軽にお立ち寄りください。なお、見学を希望される方は、波介川監督官詰所 電話:088-856-3629、大豊建設・日東河川工業JV 電話:088-828-7550(担当:渡辺)までお問い合わせください。
6.「重信川クリーン大作戦」(清掃活動)を開催 (重信川水系 愛媛県)
○ 10月16日(土)に、「重信川の自然をはぐくむ会」の主催で、9回目となる「重信川クリーン大作戦」(清掃活動)が行われました。
○ 「重信川クリーン大作戦」とは、平成17年1月に重信川エコリーダーが、森松付近の河川敷で浮穴小学校の子供たちと河川清掃を行い、ゲームや餅つきを実施したことがきっかけで、それ以後、「重信川の自然をはぐくむ会」の行事として実施してきているものです。
○ 今回の清掃では、河口、中流(重信橋周辺)、上流(拝志大橋周辺)の3箇所で約400名の参加があり、「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「粗大ゴミ」別に集められ、約425袋のゴミが回収されました。
○ 今回の清掃は、9回目ということと、実施日を昨年より固定化(毎年6月の第1週、10月の第3週としている。)したことにより、リピーター団体も増え、また、天候にも恵まれ多くの参加者とゴミの回収をすることが出来ました。
○ 参加者もバラエティーに富み、高校生・大学生・家族連れなど競うようにゴミを拾い集め、短時間で見違えるほどきれいになる様は壮観でした。
○ これからも、重信川の美しい河川環境を守り育てていくためには、「重信川クリーン大作戦」のような、ボランティア清掃の活動の輪を広げていくことはもちろんですが、私たち一人一人がゴミを捨てないようにする意識の向上や、工夫が必要と考えています。
※ 「重信川の自然をはぐくむ会」:環境悪化が進む重信川の保全・再生を目指し、地域の大学、学生、NPO、行政の協力・連携を図るため平成15年1月に設立された団体。
※ 「重信川エコリーダー」:松山在住の大学生の環境学習等を実施しているサークルであり、「重信川の自然をはぐくむ会」の構成メンバーで子供と大人を繋ぐ橋渡し的な存在。
7.那賀川流域写真展の開催 (那賀川水系 徳島県)
○ 「ゆきかう那賀川推進会議」では、那賀川流域における風景・自然・名勝・イベント等を紹介する写真展を、下記日時において、「徳島阿波おどり空港」で開催しています。
○ 当写真展は、徳島空港ビル(株)が、徳島阿波おどり空港ターミナルビル1階オープンスペースを、「徳島県の魅力・情報発信の場」として提供するのにあわせ、今回、空港を利用する県内外の方々に「那賀川の魅力」を発信することを目的に那賀川流域の写真展示を行っているものです。
○ 写真は、那賀川源流から河口まで約100点ほど展示しています。
○ また、併せて、那賀川流域を含む県南域の観光パンフレット等の展示・配布も行っています。
○ 写真展の概要
1 日 時 平成22年10月20日(水)〜26日(火)
2 場 所 徳島阿波おどり空港1Fイベント出展スペース
3 主 催 ゆきかう那賀川推進会議
○ 「ゆきかう那賀川推進会議」は、流域内交流の活性化、上下流連携の推進による地域振興を目指して、流域で活躍する民間団体、市町、県及び国により平成20年3月に設立された組織です。
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 藤田 博史
〒760-8554 高松市サンポート3番33号
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(藤田) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp
FAX 087-811-8417(河川計画課)
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