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四国河川ニュース
《10/2(土)〜10/8(金)》468号
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【2010.10.12発行】
○ 四国・水こぼれ話談話室はお休みです。
○今週のニュース○
○重信川で水生生物調査を実施 (重信川水系 松山河川国道事務所)
○平成22年度 善徳集水井工事 (株)井上組 (四国山地砂防事務所)
○「平成21ー22年度 山口谷川右岸護岸工事」 県西土木(株) (吉野川水系 徳島河川国道事務所)
○「第一次取水制限の開始」を決定 (吉野川水系銅山川 吉野川ダム統合管理事務所)
今週のニュース
1.重信川で水生生物調査を実施 (重信川水系 松山河川国道事務所)
○ 10月1日(金)に、砥部町の重信橋付近で、水生生物調査及び水質のパックテストを実施しました。
○ 当日は松山市浮穴小学校の5年生110名に参加いただきました。
○ 調査にあたっては、川越先生にご協力いただき、川のきれいさによって棲んでいる生物が違うことの説明や、水生生物の捕まえ方などのご指導をいただきました。
○ その後、参加いただいた児童達には、たくさんの水生生物を捕まえてもらい、コガタシマトビケラ、ヒルなど少しきたない若しくはきたない川に棲む生物が多く見られ、結果としては「少しきたない川」との評価となりました。
○ また、パックテストを用いた水質の簡易調査を実施し、NH4−NやDOは比較的生物環境的に良好だったものの、CODで汚れのある水であることを示す数値となりました。当該区間は先月まで瀬切れしていたこともあり、若干水質が悪くなっていたようです。
○ 調査後、児童から「食べ残しをせず家庭からの汚れをなるべく出さないようにしたい」「ごみが落ちていたが、ゴミを捨てないようにして川をきれいにしたい」などの感想が聞かれました。
○ 今後もこういった取り組みにより、川の自然環境に関心を持っていただけるよう活動していきたいと思います。
2.平成22年度 善徳集水井工事 (株)井上組 (四国山地砂防事務所)
○ 工事名:平成22年度 善徳集水井工事
○ 工 期:平成22年7月16日〜平成23年1月31日
○ 工事場所:徳島県三好市西祖谷山村善徳地先
○工事概要
本工事は、全国でも有数の破砕帯地すべり地である「善徳地区」における地すべり対策事業で、地すべり活動の要因である地下水を排除することを目的に計画される集水井を施工する工事です。施工する集水井は2基で、直径が3.5m、深度は21.11mと31.68mとなっており、それぞれの集水井から集水ボーリング350mを施工する計画となっています。
○現在の施工状況
本年7月に発注された工事で、急峻な地形である上に進入道路の確保が出来ないことから、現地への進入及び資材搬入を目的としてモノレール(約240m)を設置しました。
9月から集水井及び擁壁工に着手しており、現在の工事進捗は約18%となっています。
○工事現場での工夫
隣接している2基の集水井は、集水井を先行するものと擁壁工を先行するものとに作業区分を行い、並行して工程が進捗するようにしています。
○工事での目標
本工事箇所は「祖谷のかずら橋」が有る有数の観光地であるため、周辺環境に配慮した構造物の修景を行うと共に、行楽客が多い上に利用できる道路が狭いことから、工事関係車輌の安全通行に努めて工事を安全に竣工させたいと考えております。
(10月1日で延べ1,030日となった管轄内無事故の継続に努めます)
3.「平成21ー22年度 山口谷川右岸護岸工事」 県西土木(株) (吉野川水系 徳島河川国道事務所)
○ 工事件名:平成21−22年度 山口谷右岸護岸工事
○ 工期:平成22年4月1日 〜 平成23年1月31日
○ 工事場所:吉野川水系山口谷 徳島県三好郡東みよし町中庄地先
○ 工事概要:河川土工1式 擁壁護岸工1式 法覆護岸工1式 付帯道路工1式 仮設工1式
○ 当現場は、吉野川距離標(右岸62k/0付近)で工事を施工しており国道192号に隣接し、また国道を挟んでは民家も存在し、周辺への配慮が特に必要な現場となっています。
○ 施工内容としては、主に擁壁護岸工(逆T擁壁、U型擁壁)7ブロックからなり、隣接の国道に影響が及ばさないよう1ブロック毎に施工を行い、また岩掘削を伴う工事の為、騒音振動調査等の調査を行い周辺民家に配慮する ようしています。
○ 当現場の外に山口谷川関連の工事として、現在2件の工事が発注されており、山口谷川工事連絡協議会を立上げ工事の調整、安全協議等連携し無事故で施工を行っています。
○ 現場周辺には地区特産品売場「みかもん」もあり、施設の一部をお借りし連絡調整会議の場、工事紹介の場として地域と一体となるような現場を目指しています。
また、特産品売場にある「いちごロールケーキ」は絶品ですので、周辺に来られる場合は是非お試しあれ。
4.「第一次取水制限の開始」を決定 (吉野川水系銅山川 吉野川ダム統合管理事務所)
○ 今年度も少雨が続いて、銅山川流域の降雨量は、8月が約109_、9月が約115_で、いずれも平年の約3割程度にとどまっています。
○ 10月4日現在、銅山川3ダム(富郷ダム、柳瀬ダム、新宮ダム)の総貯水量は約4,226万dで、確保貯水率は平年値を約23%ほども下回る61.0%となりました。
○ そうした中、10月4日(月)に、四国中央市内にて、「銅山川渇水調整協議会」が開催されました。本協議会は、銅山川の渇水時等における関係利水者間の水利使用の調整を円滑に行い、合理的な水利使用の推進を図ることを目的としたもので、当日は委員8名の出席のもと、今後の対策等が協議されました。
○ すでに9月22日0時から、工業用水の取水量は通常より10%カットする自主節水が開始されていましたが、貯水率は減少傾向で、例年の同時期と比べても貯水量は非常に少なく、今後もまとまった降雨は期待できないことから、10月5日(火)0時より、工業用水の取水量を20%カットする第一次取水制限を開始することを決定しました。
○ また、吉野川ダム統合管理事務所では、10月5日(火)9時より、渇水対策支部を設置しました。
○ 今後もまとまった降雨がなければ、さらに貯水率が低下し取水制限が強化されることも予想されますが、関係機関等との連携を密にし、適正な渇水対応に努めていきたいと思います。
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