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四国河川ニュース

8/21(土)〜8/27()462

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                                                                        2010.8.30発行】

 

 

 

○ 四国・水こぼれ話談話室はお休みです。

 

 

○今週のニュース○

 

  ○吉野川流域講座「吉野川の自然環境について」を実施 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

  ○XバンドMPレーダに関する勉強会の開催 (四国地方整備局 水災害予報センター)

 

  ○肱川流域一斉清掃を実施 (肱川水系 愛媛県)

 

  ○肱川カヌーツーリング駅伝大会の開催 (肱川水系 愛媛県)

 

  ○銅山川の河川環境改善のための「社会実験」(第1回目)を実施 (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所 池田総合管理所)

 

  ○「平成22年度「美しい山河」図画展」の表彰式を開催 (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)

 

 

 

 

今週のニュース

 

1.吉野川流域講座「吉野川の自然環境について」を実施 (吉野川水系 徳島河川国道事務所)

 

○ 8月18日(水)に、吉野中学校(阿波市吉野町)の生徒73名を対象に、四国三郎の郷ふれあい広場前の吉野川において、吉野川流域講座「吉野川の自然環境について」を実施しました。

 

○ 今回の講座は、水生生物の調査などを通して、身近な吉野川の自然環境や水質について学び、自然や環境についての関心を高めることを目的に、水生生物とパックテストによる簡易水質調査を実施しました。

 

○ まず、講師の河川環境課長から川の中に棲む生物の、種類や個体数と水質の関係について説明があった後、実際に川の中に入り水生生物を採捕しました。

 

○ 当日は暑い日差しの中での開催となりましたが、生徒達は熱心に水生生物を捕まえ、キイロカワカゲロウやヒゲナガカワトビケラなどを発見することができました。

 

○ また、パックテストによる水質調査では、流れが比較的ゆるやかな場所での調査となり、ほとんどの生徒がCOD4以上の値となり、少し汚れがある川であるという結果を得ることができました。

 

○ 今回の講座は12日の宿泊訓練の一環として実施したものですが、この講座を通して自然や環境について、関心を持っていただけたのではないかと思います。

 

 

 

2.XバンドMPレーダに関する勉強会の開催 (四国地方整備局 水災害予報センター)

 

○ 8月19日(木)高松サンポート合同庁舎において、四国地方整備局、香川県、()日本気象協会の参加のもと、XバンドMPレーダに関する勉強会を開催しました。

 

○ XバンドMPレーダに関する勉強会では、XバンドMPレーダの概要、利活用、今後期待されていること等をわかりやすく説明して頂くと共に、現在、中国地整で整備が進んでいる、岡山県に設置されるXバンドMPレーダの香川県の観測範囲と利活用方法、WRF降雨予測モデルとの連携など、技術的な内容についても踏み込んだ議論が行われました。

 

○ また、勉強会の第2部としてCommonMP講習会を開催し、CommonMPの概要、基本操作、解析例及びCommonMP-GISの概要などの説明を、担当者から実施しました。

 

○ XバンドMPレーダ、CommonMP共に会場から活発な質疑応答があり、それぞれの内容について、少しでも理解が深まったのではないでしょうか。今後も水災害予報センターでは、水災害予報業務の職員の技術力向上を目的とした、勉強会を開催することとしています。

 

 

 

3.肱川流域一斉清掃を実施 (肱川水系 愛媛県)

 

○ 肱川流域清流保全推進協議会【肱川流域5市町村(大洲市、西予市、伊予市、内子町、砥部町)、愛媛県、国土交通省】は、821日(土)に肱川流域一斉清掃を実施しました。

 

○ 連日猛暑が続く中、肱川流域内の8会場において265名の参加があり、河口の漂着ゴミ収集から河川公園の草刈りまで、会場周辺の状態に合わせた清掃が行われました。

 

○ 河川での清掃の機会が増えてきたことや、ゴミの発生量が少なくなってきていることもあり、約12時間程度できれいな肱川になりました。

 

○ 肱川流域清流保全推進協議会では、平成30年までに昭和30年代の水環境を取り戻すために様々な取り組みを行っています。

 

○ それを実現していくためには、流域住民の皆さんの協力が不可欠となりますので、今後も肱川流域一斉清掃など流域住民が一体となれるような取り組みを、今後も継続実施していきたいと思います。

 

 

 

4.肱川カヌーツーリング駅伝大会の開催 (肱川水系 愛媛県)

 

○ 8月22日(日)に、大洲市、大洲市教育委員会、大洲市体育協会主催による、第20回大洲市カヌーツーリング駅伝大会が肱川で開催され、愛媛県外からの参加3チームを含む、51チーム(約300人)が参加しました。

 

○ このカヌー駅伝大会は、郷土の母なる川「肱川」の自然に親しむことにより、「川」を大切にする意識の高揚を図るとともに、カヌーの普及と生涯スポーツの振興に資することを目的に実施されています。

 

○ カヌー駅伝は、肱川の中流である大洲市森山の河川敷(大成橋上流)から、大洲城下までの15.3kmを5区間に分けカヌーでリレーします。

 

○ クラスは、Aクラス(カヌー協会やカヌー部に所属している者が1名以上いる部門)、Bクラス(Aクラスに該当しない中学生以上で構成されている部門)、Cクラス(中学生だけで編成されている部門)、Dクラス(女性だけで編成されている部門)に分けてタイムにより表彰されます。

 

○ 四国地方整備局からは、小池企画部長、新井田河川調査官、石原河川計画課長、河川・企画部職員などが参加し、カヌーを楽しみながらも大奮闘しました。中にはカヌーごと沈没した人も居たりして、惜しくも入賞とはなりませんでしたが、来年こそはと雪辱を期しておりました。

 

○ 当日は、夏の暑い日差しを受けながらも、心地いい肱川の清流を感じ、全チーム事故もなく無事にゴールしました。

 

○ 参加者は、今日の結果に関係なく来年もまた参加したくなるような、楽しいひとときを過ごしました。

 

○ チームを組めば誰でも参加出来ます。来年は皆さんも参加されてはいかがでしょうか、カヌーを操る楽しさと肱川の美しい自然が見えると思いますよ。

 

 

 

5.銅山川の河川環境改善のための「社会実験」(第1回目)を実施 (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所 池田総合管理所)

 

○ 平成22年度から、国土交通省と水資源機構が管理する銅山川ダム群(富郷ダム、柳瀬ダム、新宮ダム)が連携し、新宮ダム下流の河川環境を改善するために「社会実験」を始めることとなりました。

 

○ この「社会実験」は、地元の方々に現地で放流状況や、放流による河川状況の変化などを見ていただき、河川環境を改善する効果的な放流方法を検討していくための、ご意見や感想をお伺いするものです。

 

○ 今回はその第1回目を、平成22年8月21日(土)〜22日(日)にかけて実施しました。21日(土)夕方から、影井堰からの放流量を毎秒3dに増量し、翌22日(日)に銅山川沿い4箇所のポイント(影井堰、宮川堰、吉之瀬、大野小学校裏)にて、放流前後の河川状況の変化をご覧いただきました。

 

○ 当日は現地に地元の方々をはじめ、関係機関の担当者や報道関係者など、様々な人達が観察に訪れました。観察した人からは、「このような放流を年に2回程度、特に夏場に実施して欲しい。」「河川環境を水質的にも良くするには、一定水量(今日の半分でもいいかも)が常時流れていて欲しい。」等、様々な意見を頂きました。

 

○ 今後も、放流量や放流時間などのパターンを変えながら、このような社会実験を3ヶ年程度繰り返し実施していき、放流による水質や生態系などの河川環境の調査結果や、皆様よりいただいた意見などを踏まえて、将来の影井堰から下流への放流方法について、決定していきたいと考えております。

 

 

 

6.「平成22年度「美しい山河」図画展」の表彰式を開催 (吉野川水系 吉野川ダム統合管理事務所)

 

○ 森と湖に親しむ旬間イベントの一環として、吉野川沿いの小学校の児童を対象に「よりよい吉野川・銅山川」をテーマとした図画を募集し、8月24日(火)に高知県土佐町にある、早明浦ダム・高知分水管理所ふれあいホールにおいて入賞作品の表彰式を開催しました。

 

○ 今年度は吉野川沿いの小学校の応募作品の中から、入賞作品として優秀6作、入選7作、佳作10作の計23作品が表彰されました。

 

○ 表彰式は、吉野川ダム統合管理事務所横山事務所長の挨拶の後、表彰状の授与が行われ、真っ黒に日焼けした児童が、連日の猛暑にも負けない元気な挨拶と共に演台の前に立ち、若干緊張した面持ちで表彰状を受け取りました。

 

○ 小学校毎の記念撮影後、希望された児童・父兄に、早明浦ダムを見学して貰いました。普段は入ることの出来ないダム本体の中に入った児童達は、天然のクーラーのようなダムの中の涼しさや、発電放流管を流れる水の音の迫力に驚きの声をあげていました。

 

○ このように、よりよい吉野川・銅山川をテーマにした図画を描いたりすることや、吉野川の水利用には欠くことの出来ない早明浦ダムを見学することによって、森や湖に今まで以上に関心を持って貰うと共に、ダムの役割・必要性や水の大切さについても、知って貰えたのではないかと思っています。

 

 

 

 

 

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