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四国河川ニュース

6/5(土)〜6/11()451

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                                                                        2010.6.14発行】

 

 

○ 四国・水こぼれ話談話室はお休みです。

 

 

○今週のニュース○

 

 

  ○「重信川クリーン大作戦」(清掃活動)を実施 (重信川水系 愛媛県)

 

  ○「平成22年度 河川管理実務に関する勉強会」を開催 (河川部 河川管理課)

 

  ○「平成22年度 物部川・仁淀川水系安全利用推進連絡会」を開催 (物部川・仁淀川水系 高知河川国道事務所)

 

  ○排水ポンプ車訓練を実施 (吉野川水系 徳島県) 

 

  ○平成22年度水防技術講習会を開催 (那賀川水系 徳島県) 

 

  ○石手川ダム放流警報周知会を開催 (重信川水系 松山河川国道事務所) 

 

  ○肱川に関する地形・歴史・水害など中学生に出前講座を開催 (肱川水系 大洲河川国道事務所)

 

 

 

 

 

今週のニュース

 

1.「重信川クリーン大作戦」(清掃活動)を実施  (重信川水系 愛媛県)

 

○ 6月5日(土)に、「重信川の自然をはぐくむ会」の主催で、8回目となる「重信川クリーン大作戦」(清掃活動)が行われました。

 

○ 「重信川クリーン大作戦」とは、平成17年1月に重信川エコリーダーが、森松付近の河川敷で、浮穴小学校の子供たちと河川清掃を行い、ゲームや餅つきを実施したことがきっかけで、それ以降、「重信川の自然をはぐくむ会」の行事として実施してきているものです。

 

○ 今回の清掃では、河口、中流(重信橋周辺)、上流(拝志大橋周辺)の3箇所で約430名の参加があり、「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「粗大ゴミ」別に集められ、約440袋のゴミが回収されました。その中には、古タイヤ・電線管等の不法投棄もありました。

 

○ 今回の清掃は、天候にも恵まれ過去最多の参加人数、ゴミ収集数となりました。当日は少し前に出水があったこともあり、河口での収集数が群を抜いて多かったようです。

 

○ また、河口において、重信川エコリーダーによるWETが実施され、川・海の水を汚しているのは、主に家庭排水であること等をゲーム形式で勉強しました。

 

○ これからも、重信川の美しい河川環境を守り育てていくためには、「重信川クリーン大作戦」のような、ボランティア清掃の活動の輪を広げていくことはもちろんですが、私たち一人一人がゴミを捨てないようにする意識の向上や、工夫が必要と考えています。

 

 ※ 「重信川の自然をはぐくむ会」:環境悪化が進む重信川の保全・再生を目指し、地域の大学、学生、NPO、行政の協力・連携を図るため平成15年1月に設立された団体。

 

 ※ 「重信川エコリーダー」:松山在住の大学生の、環境学習等を実施しているサークルであり、「重信川の自然をはぐくむ会」の構成メンバーで子供と大人を繋ぐ橋渡し的な存在。

 

 

 

2.「平成22年度 河川管理実務に関する勉強会」を開催 (河川部 河川管理課)

 

○ 6月2日(水)3日(木)に、四国地方整備局において「平成22年度 河川管理実務に関する勉強会」を開催しました。

 

○ 勉強会は本年度から開催するもので、河川管理に携わる整備局・四国各県の若手の事務・技術職員30名を集めての実施となりました。

 

○ 勉強会の内容は、「水利権」「許認可」「許認可審査」「河川・ダム管理」「水防」について、整備局の講師から説明を受けた後、橋梁の許認可に関する演習をグループで行いました。また、次の日は土器川(丸亀橋)の現場に行き、採水・流量観測の実習を行いました。

 

○ 今回の勉強会で、若手の職員は始めて耳にすること、体験することで少し戸惑うところもありましたが、概ね理解したようで、担当者としては今後の業務に少なからず活かされるものと思ってます。

 

 

 

3.「平成22年度 物部川・仁淀川水系安全利用推進連絡会」を開催 (物部川・仁淀川水系 高知河川国道事務所)

 

○ 6月7日(月)に、高知河川国道事務所と高知県とで、「平成22年度 物部川・仁淀川水系安全利用推進連絡会」を開催しました。

 

○ 前回の意見をふまえ、今年から新たに市町村の担当職員に参加を依頼し、総勢30名の関係者に参加をいただきました。

 

○ 当連絡会は、川を利用する方々に、水難事故のリスクについて広く理解してもらい、危険を回避する能力を身につけていただくための、講習会の継続的な実施や、水難事故時の情報共有並びに再発防止対策の実施とともに、河川利用者が安全・安心に利用出来る河川空間の創出を図り、水難事故等を防止することを目的としています。

 

○ 出水期前の開催であり、これまでの水難事故防止検討の経緯、水難事故の現状をふまえて、今年度の四国における水難事故の、子供への啓発・指導者育成講座の実施予定、及び各機関の今年度の水難事故防止に向けた取り組み、今後の水難事故防止の対策方法について協議しました。

 

○ 消防、警察から現場のニーズや、教育関係機関から、子供への啓発方法について具体的な意見をいただき、今後の水難事故防止対策方法を検討することが出来ました。

 

○ 今後とも上下流の関係機関が連携し、水難事故の一層の減少に努めて参ります。

 

 

 

4.排水ポンプ車訓練を実施 (吉野川水系 徳島県)

 

○ 平成22年6月4日(金)に、徳島県吉野川市鴨島町知恵島地先「吉野川市鴨島運動場」において、排水ポンプ車の操作訓練を国土交通省・徳島県合同で開催いたしました。

 

○ 国土交通省徳島河川国道事務所では、現在までに7台の排水ポンプ車を導入配備しており、那賀川河川事務所が保有する3台、並びに徳島県が保有する3台を合わせると、現在、徳島県下には合計13台の排水ポンプ車があります。

 

○ 当日の訓練には、実際に操作を行う建設業者および関係機関を含めて109名の参加がありました。

 

○ 訓練では、作業員が1つ1つの作業を確実に行うとともに、排水ポンプ車の状態が万全であるかも確認しました。

 

○ これから出水期を迎えるにあたり、防災関係者一同万全の備えを行っていきたいと考えております。

 

 

 

5.平成22年度水防技術講習会を開催 (那賀川水系 徳島県)

 

○ 6月6日(日)に、徳島県阿南市富岡地先(桑野川右岸5k/6付近)の桑野川防災ステーションにおいて、本格的な出水期を迎えるにあたり、水防に必要な知識及び技能の修得のため、水防技術講習会を開催しました。

 

○ 講習会には、防災エキスパートから4名(山本邦一氏、阿部正利氏、田村猛氏、桝田久雄氏)を講師として招き、国土交通省那賀川河川事務所、徳島県、阿南市消防署、阿南市消防団(大野分団、加茂谷分団、福井分団)、災害時の応急復旧協定業者、あわせて約110名が参加しました。

 

○ 講義では、山本邦一氏から「水防に関する基礎知識」、阿部正利氏からは「水防工法の説明」と題して、水防に関する法的背景や水防活動における技術的課題、那賀川や福井川で使われる可能性の高い、水防工法等の説明がありました。

 

○ 実技では、参加者全員によるロープワーク、土のう作りを実施した後、4班に分かれて、実際に各分団で使われる可能性の高い水防工法(月の輪工、シート張り工、改良積土のう工)を手順を確認しながら実施しました。また、改良したポリ桶を使って、迅速で土のう数を減らせることができる「改良釜段工」も体験しました。

 

○ 那賀川河川事務所では、出水時における水防活動が円滑に実施されるよう、水防団員等の水防技術の向上及び伝承を図るため、今後も継続していきたいと思います。

 

 

 

6.石手川ダム放流警報周知会を開催 (重信川水系 松山河川国道事務所)

 

○ 石手川ダムでは、6月11日からの出水期を迎えるにあたり、ダムからの放流についてご理解とご協力をいただくために、6月8日(火)に関係機関及びダム下流沿川の小中学校、公民館、堰管理者等の関係者を対象に、放流警報周知会を開催しました。

 

○ 当日は、21名の方に出席いただき、石手川ダムからの放流の際の通知方法等について説明を行いました。

 

○ 石手川ダムでは、昨年度は3回の放流を実施しており、今年度も5月23日に放流を実施しました。

 

○ 放流の際に実施する警報は、夜間・早朝になることも予想されることから、今後もご理解・ご協力をいただきながら、適切なダム管理に務めていきたいと思います。

 

 

 

7.肱川に関する地形・歴史・水害など中学生に出前講座を開催 (肱川水系 大洲河川国道事務所)

 

○ 平成22610日(木)に、大洲市立大洲南中学校の依頼で、肱川河川防災ステーションにおいて、肱川に関する地形特性・歴史・水害などをテーマに出前講座を開催しました。

 

○ 大洲南中学校では総合学習の一環で、興味のある事柄ごとに小グループに分かれ調査研究し、レポートを作成するといった学習を行っています。

 

○ 昨年度も同様に、10名を超える生徒に出前講座を実施し、今年で2年目となります。

 

○ 中学生から、事前に調査したい事柄の申し出があり、それに対し、これまでに作成してきた小冊子や整備計画などの資料を利用して、車座形式で授業を行いました。

 

○ 事前に知りたい事柄として、中学生からは

  (1)肱川の地形について

  (2)肱川にまつわる昔話・逸話・名前の由来

  (3)大洲の霧と肱川あらしの関係

  (4)肱川と水害の様子(水害のおそろしさ)

  (5)肱川の水害対策

  (6)今できている堤防で防げる洪水・防げない洪水(今後大洲に洪水が起こる可能性)

  (7)防災ステーションの役割

  (8)最新鋭の監視システムについて

 という要望がありました。

 

○ 参加した生徒たちは、自分たちが生まれた年に起こった、平成7年の大水害ビデオにとても関心を示し、当時の水害の様子に見入っていました。

 

○ また、その後15年間(彼らの人生)で2回、平成7年を超える水害が発生した事を伝えました。肱川は、まだまだ安全とは言えないことを理解してもらったのではと思います

 

○ 最後に、水害時に出動する災害用機械(ポンプ車、照明車)に触れてもらいました。

 

○ 車座授業では緊張していた生徒達も、外に出て大型の災害対策用機械を見るときには、リラックスした笑顔で体験していました。

 

○ 地域の将来を担う小中高校生に、肱川の実態を伝える事は非常に大事な事だと再認識しました。

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  藤田 博史

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(藤田) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

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