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四国河川ニュース

5/22(土)〜5/28()449

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                                                                       2010.5.31発行】

 

 

○ 四国・水こぼれ話談話室はお休みです。

 

 

○今週のニュース○

 

 

  ○渡川水系水難事故等防止連絡会を開催  (渡川水系 高知県)

 

  ○仁淀川・物部川・高知海岸水防連絡会総会の開催  (仁淀川・物部川水系 高知海岸 高知河川国道事務所)

 

  ○渡川水系水防連絡会を開催  (渡川水系 中村河川国道事務所) 

 

  ○樋門等操作員研修会を開催  (渡川水系 中村河川国道事務所) 

 

  ○重信川水防演習の開催  (重信川水系 愛媛県) 

 

  ○「平成22年度 直轄管理樋門操作員研修会」を開催  (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

  ○野村ダム 洪水期を前に洪水調節を実施  (肱川水系 野村ダム管理所)

 

  ○平成22年5月23日前線を伴った低気圧による豪雨」における出水状況について  (四国地方整備局 河川管理課)

 

  ○吉野川水系水質汚濁防止連絡協議会(下流部会)を開催  (吉野川水系 徳島県)

 

 

 

 

今週のニュース

 

1.渡川水系水難事故等防止連絡会を開催 (渡川水系 高知県)

 

○ 5月24日(月)に「渡川水系水難事故等防止連絡会」を開催しました。

 

○ 過去に、平成20年7月に神戸市の都賀川で、5名(児童3名大人2名)が亡くなるという水難事故が発生するなど、近年、集中豪雨等による水難事故が多発していますが、四万十川においても、平成21年度に3名の方が亡くなっています。

 

○ 中村河川国道事務所では、去年11月27日に、「渡川水系水難事故防止連絡会」(国交省中村河川国道事務所、高知県、四万十市、四万十消防署、中村警察署)を設置し、毎年7月に定められている「河川愛護月間」中に、河川水難事故防止に関する啓発講座を開催していくことにしました。

 

○ 当日は、事故時等における連絡体制、啓発用パンフレットの配布など、また7月25日(日)には、水難事故から身を守る方法や、救助・救出訓練として啓発講座を開催することを確認しました。

○ 啓発講座での内容としては、身を守る(命を守る着衣水泳、安全な流され方、シュノーケリング教室)、救助・救出訓練(スローバックの正しい使い方、ロープの正しい使い方、救急法・AED実習、発射銃及びロープによる救出、ヘリコプターによる救出)を予定しております。

 

 

 

2.仁淀川・物部川・高知海岸水防連絡会総会の開催(仁淀川・物部川・高知海岸 高知河川国道事務所)

 

○ 5月25()に、高知河川国道事務所では、5月の水防月間中の活動の一つとして「仁淀川・物部川・高知海岸水防連絡会」を開催いたしました。

 

○ この連絡会は、仁淀川、物部川、高知海岸における水害を防止し、又は軽減を図るために、関係機関と水防に関する連絡、調整の円滑化を図ることを目的として、毎年開催しているものです。

 

○ また連絡会を通じて、国、県、市町村で行っている、水防に関する取り組みについて情報提供を行うことで、各種訓練への参加を促し、水防技術の向上及び出水時の連携強化を図っています。

 

○ 今回から、平成22年3月に高知海岸が水防警報海岸の指定を受けたことにより、海岸関係機関も新たに構成委員に加わり、また洪水予報の共同発表機関である高知地方気象台にも参加をして頂き、総勢22名で開催することができました。

 

○ 連絡会では重要水防箇所の確認、洪水予報業務の紹介並びに水防資材の確認などを行い、各機関との情報の共有とともに、お互いの出水に対する共通認識を持つ良い機会になりました。

 

 

 

3.渡川水系水防連絡会を開催 (渡川水系 中村河川国道事務所)

 

○ 5月26日(水)に「渡川水系水防連絡会」を開催しました。

 

○ 出水期を目前に控え、四万十市防災センターに、消防や警察等関係機関が集まり、危険箇所や水防備蓄資材の状況について確認しました。また、四万十市からは、今年度市民に配布したハザードマップについて紹介がありました。

 

○ 会議後は、後川(四万十川支川)の高知県管理区間を巡視し、過去に浸水被害が発生した箇所の現状について説明を受けました。

 

○ 連絡会は、関係機関と連携を図る上で重要な場であり、毎年開催されているところです。

 

 

4.樋門等操作員研修会を開催 (渡川水系 中村河川国道事務所)

 

○ 5月27日(木)に「樋門等操作員研修会」を開催しました。

 

○ 本研修会は、中村河川国道事務所が操作を委託している、43箇所の樋門・排水機場の操作員105名を対象に開催したもので、出水期前に毎年開催しています。

 

○ 研修会では、施設操作および点検にあたっての注意点等が周知されました。また、2月に発生したチリ沖地震による、四万十川への津波遡上状況についても紹介し、津波に対する意識の向上を図りました。

 

 

 

5.重信川水防演習の開催(重信川水系 愛媛県)

 

○ 5月23日(日)愛媛県松山市井門町地先の重信大橋右岸下流河川敷地において、一般の方々も含め約1,400人の参加のもと平成22年度重信川水防演習を開催いたしました。

 

○ 演習は、大規模洪水が発生することを想定し、国土交通省、愛媛県、松山市、伊予市、東温市、松前町、砥部町と各水防(消防)団、警察、陸上自衛隊、日本赤十字社、四国電力・NTTなどが、重信川の洪水被害の防止・軽減、早期復旧のための「水防工法の習得、情報伝達、人命救助、ライフライン復旧等」を中心に行いました。

 

○ 今回の水防演習の特徴は、以下のとおりです。(下線は初めての取り組み)

 

  地域住民参画として、以下の水防班を結成し演習に参加

   ・松山市及び東温市の自主防災組織の方々

   ・愛媛大学、香川大学、高知大学の学生による四国の大学連合及び

    災害時の基礎的な事業継続力を備えていると認定された愛媛県内の建設会社で組織する愛媛建設BCP研究会の混成班

   ・地元民間企業から東レ()愛媛工場の方々

 

  地元浮穴小学校児童による避難訓練、日赤及び県立中央病院DMATによる、同時に多発した負傷者の人命救助を行うため治療の優先度を決定するトリアージ訓練を実施

 

  国土交通省による緊急災害対策派遣隊(TEC-FORCE)による大規模災害時の被災地方自治体等が行う災害応急対策に対する技術的な支援を、円滑かつ迅速に実施する訓練を実施

 

  アナウンスは県立松山中央高等学校放送部の選抜8名の学生による実況

 

○ また、ベトナム社会主義共和国から農業農村開発省ホック副大臣が水防演習を視察され、水防工法を間近で見学されたり、ロープワーク体験や地震体験など熱心に説明を受けられました。ホック副大臣からは「地域社会による防災活動を重視していることに感銘を受けた。ベトナムでも土嚢は使っているが、今後はシート張り工、月の輪工などぜひ活用したい」との感想を頂きました。

 

○ 当日は雨天悪天候でしたが、本番さながらの水防工法訓練が実施され、これから出水期を迎えるにあたって、この水防演習を教訓として、今後とも関係機関連携のもと、防災に万全の備えを行っていきたいと考えております。

 

 

 

6.「平成22年度 直轄管理樋門操作員研修会」を開催 (那賀川水系 那賀川河川事務所)

 

○ 那賀川河川事務所は、4月25日(火)に『平成22年度 直轄管理樋門操作員研修会』を開催しました。

 

○ 樋門操作は、那賀川河川事務所が管理している那賀川・桑野川・派川那賀川の、直轄管理の樋門及び排水機場について定期点検を行うとともに、洪水時における操作を行う必要があるため、操作員及び阿南市に委託し実施しています。

 

○ 当日の研修会には、21名の操作員と2名の阿南市職員が参加しました。

 

○ 研修会では、施設の点検要領やゲート操作のタイミング、記録簿の記載方法などについて説明し、樋門操作の重要性を認識していただきました。

 

○ また、川原排水機場にて実地訓練も行い、実際に機器の操作方法について説明を行いました。

 

 

 

7.野村ダム 洪水期を前に洪水調節を実施 (肱川水系 野村ダム管理所)

 

○ 5月23日から24日にかけ、前線を伴った低気圧が西日本を通過した影響で、愛媛県西予市にある野村ダムの流域では、22日深夜から雨が降り始め、24日8時までに野村ダム流域平均総雨量200mm、時間最大17mm(24日2時から3時)の降雨を観測しました。

 

○ また、気象庁によると愛媛県西予市では、23日から24日にかけての24時間雨量213mmと、5月の観測史上最大を記録しました。

 

  野村ダム管理所では、24日7時20分より放流を開始し、その後、洪水調節が予測されるとして、同日15時10分に「災害対策支部警戒体制」を発令し、ダム管理に万全の体制をとり、同日16時14分頃、最大流入量334.94m3/sに対し、296.20m3/sの放流量により、38.74m3/sの洪水調節を実施しました。

 

 

○ この洪水調節により、下流の荒瀬地点において、水位を約18p低減することができました。

 

○ 野村ダムが非洪水期に洪水調節を行ったのは、1996年に現行操作規則となって以後今回で4回目となります。今後も洪水期・非洪水期を問わず、洪水調節を行う可能性があるので、管理所員一同適正な管理が行えるよう、更に身を引き締めて体制を整えていきたいと思います。

 

 

 

8.「平成22年5月23日前線を伴った低気圧による豪雨」における出水状況について (四国地方整備局  河川管理課)

 

○ 5月23日から24日にかけ、前線を伴った低気圧の影響で九州から関東までの広い範囲で大雨となりました。

 

○ 四国の直轄河川においては、23日明け方から四国西南部を中心に雨が降り始め、高知県中筋川の磯ノ川水位観測所が、14時30分頃はん濫注意水位を超え水防団も出動しました。

 

○ その後、最高水位は5.81mまでに達し、19時50分まではん濫注意水位を超過した状態が続きました。最終的に総雨量は、5月24日9時までに約223mm(速報値:中筋川ダム流域平均)に達しましたが、幸い浸水などの被害はありませんでした。

 

○ さらに、前線は西に移動し、四国南部を中心に各地で大雨となり、愛媛県肱川、高知県物部川、徳島県吉野川の水位観測所が水防団待機水位を越え、物部川は、さらにはん濫注意水位近くまで水位が上昇しました。また、那賀川も一時、水防団待機水位に達しました。

 

○ 5月23日はちょうど重信川で水防演習を実施中で、局の水防担当や幹部も参加していましたが、演習終了後はすぐ本局に参集し、情報連絡にあたりました。

 

○ 6月に入り、これから出水期になります。防災関係者一同、気を引き締めて出水に臨みたいと思います。

 

 

 

9.吉野川水系水質汚濁防止連絡協議会(下流部会)を開催 (吉野川水系 徳島県)

 

○ 平成22年5月25日(火)13時30分から、徳島河川国道事務所の会議室において、吉野川水系水質汚濁防止連絡協議会の下流部会を開催しました。

 

○ 「吉野川水系水質汚濁防止連絡協議会」の「下流部会」は、徳島県、香川県、流域関係市町村、水資源開発機構で構成されています。

 

○ 会議は緊急時の連絡体制の整備、水質資料情報等の交換、水質汚濁防止対策の推進等を目的に毎年開催しています。

 

○ 当日も、今年度担当者の連絡先等の確認、昨年度の事故発生状況報告を行いました。

 

○ 鳴門市からは、本年3月に鳴門海峡で発生した、タンカー事故による油流出対策についての情報提供もあり、有意義な会議となりました。

 

 

 

 

 

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