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四国河川ニュース

3/27(土)〜4/2()442

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                                                                          2010.4.5発行】

 

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.165

 

  ○香川県 春日川(高松市)の治水事業『春日川河川激甚災害対策特別緊急事業』 香川県高松土木事務所 細谷 芳照 所長

 

 

○今週のニュース○

 

  ○「2010菜の花まつり」 (渡川水系 高知県)

 

  ○銅山川の河川環境改善に向けた取り組みについて (吉野川水系銅山川 徳島県・愛媛県)

 

 

 

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.165

 

1.香川県 春日川(高松市)の治水事業『春日川河川激甚災害対策特別緊急事業』 香川県高松土木事務所 細谷 芳照 所長

 

○ 春日川は讃岐山脈に源を発し、県都高松市の東部を北に流下して河口域で新川に合流し瀬戸内海に注ぐ、流路延長約15q、流域面積約63km2の二級河川です。

 

○ 下流部では市街地を流れ、JR高徳線、高松自動車道、国道11号等の主要幹線が東西に横断し、この地域における社会・経済・文化の基盤が形成されています。

 

○ 本河川では、平成16年10月20日に来襲した台風23号によって、日雨量358o、最大時間雨量87o、3時間雨量205oを記録し、甚大な浸水被害を受けました。浸水家屋は2144戸に上り、川島東町周辺での浸水深さは2mに達し、床上浸水1235戸、流域の被害総額は285億円に達しました。

 

○ 春日川では昭和35年から河川改修事業に着手し、下流部より順次河積の拡大や護岸の整備を実施してきましたが、当時の国庫補助事業の計画区間は、河口から県道太田上町志度線の六条橋上流部までの約6.2qのみであり、計画区間の延伸が検討されていたところでした。

 

○ そのような中、台風による大きな被害を受けたことから、平成16年度に河川激甚災害対策特別緊急事業が採択され、70年確率規模の洪水を対象に掘削、築堤、護岸整備、狭窄した既設橋梁や取水堰の改築を行い、積極的に事業を推進してきました。

 

○ 河川改修にあたっては、再度の浸水被害を防止することに加え、環境にも配慮した護岸工法を採用するとともに、河床は澪筋を確保し変化をもたせるなど、自然の回復力によって動植物の生息・生育環境の復元を図るようにしています。

 

○ 激特事業は本年度で完了となりますが、さらに上流域においても同様の浸水被害を受けていることから、改修計画の上流延伸を計画しているところであり、今後も災害に強い快適な郷土を目指します。

 

 

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

   http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

 

今週のニュース

 

2.「2010菜の花まつり」 (渡川水系 高知県)

 

○ 四万十市観光振興連絡会議(中村河川国道事務所は四万十川自然再生協議会の一員として参加)の主催で、320日〜411日まで「菜の花まつり」が開催されています。開催期間中の土日は、入田地区の物産販売が行われていて、その中の32021日の2日間はさまざまなイベントが行われました。その2日間の入田地区河川敷は、約8,500人の人たちで賑わい菜の花まつりを楽しみました。

 

○ 四万十川自然再生協議会の催しとして、四万十川自然観察会を行い、菜の花のほか入田地区の河川敷でよく見られる草花やマイヅルテンナンショウ(環境省絶滅危惧U類)などについて紹介し、道すがら参加者が興味を持った植物についても解説をしました。

 

○ また、春の野草試食会は、河川敷で摘んだセイヨウアブラナやイタドリ、ノビル、セリ等が天ぷらやおひたし、酢味噌和えなどにされ、試食として無料で振舞われました。カキドオシのパスタなど洋風にアレンジされたものもあり、めったに食べる機会のない野草を一度食べてみたいという客が後を絶たず、ブースは終始満員でした。

 

○ 昔のおもちゃで遊ぶコーナーでは、河川事業に対する理解促進を図るため、河川工事で伐採した竹などを用いた竹馬や水鉄砲を展示したり、実際に子どもたちに昔遊びを体験してもらったりし、終始子ども達の笑い声が響きわたっていました。

 

○ 他にも、川舟による水中観察、ラジコンヘリ運転、菜の花写生コンテスト、河川事業のPRパネルの展示、中筋川総合開発工事事務所による野鳥の巣箱づくり体験なども行われました。

 

○ 四万十川入田地区の菜の花まつりは、四万十川自然再生事業により、白い砂州の復活(瀬の復元)を目指し、樹木の伐採・土砂撤去等を行った環境改変により、自然の菜の花が咲き始めた。それを契機に四万十市や地元入田地区の住民が主体となり、入田地区での菜の花まつりが始まり、地域の活性化につなる一大イベントになっている。

 

 

 

3.銅山川の河川環境改善に向けた取り組みについて (吉野川水系銅山川 徳島県・愛媛県)

 

○ 国土交通省と水資源機構で管理する銅山川ダム群(富郷ダム、柳瀬ダム、新宮ダム)では、平成22年度から3ダムが連携した「ダムの弾力的管理試験」に着手し、概ね3年間を目途に河川環境の改善に資するため、影井堰から下流への調査放流を「社会実験」として実施することを決めました。

 

○ 「ダムの弾力的管理試験」とは、ダムの洪水調節に支障を及ぼさない範囲で、洪水調節容量の一部に一時的に貯留した水をダムの下流に適切に放流することにより、河川環境の改善を図ることを目的に行うものです。

 

○ この「社会実験」により、地元住民の方々等にも、現地(影井堰から下流)の状況(様々な放流のパターン)をご確認いただき、そのご意見等を踏まえて、影井堰から下流への放流方法を定めていきたいと考えています。

 

○ 詳しくは、吉野川ダム統合管理事務所ホームページの「記者発表」をご覧 ください。

 

 http://www.skr.mlit.go.jp/yoshino/

 

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  藤田 博史

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(藤田) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

          http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

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