四国河川ニュース《6/15(土)〜6 /21(金)》No.44


1.吉野川水系水利用連絡協議会を開催
              (吉野川水系 香川県、徳島県、高知県、愛媛県)

○6月20日、吉野川水系水利用連絡協議会(会長:四国地方整備局長 西田 壽起)は、少雨傾向が続いているため、池田ダム(水資源開発公団管理ダム)地点から、
  徳島用水への供給量を14.2%、香川用水への供給量を20.0%削減する第一次取水制限を行うことを決定しました。
○第一次取水制限は早明浦ダムの貯水率が60%程度となる6月21日(金)9:00から開始しています。職場や家庭でのさらなる節水をお願いします。

2,山鳥坂ダム建設に関して住民説明会、公聴会及び勉強会が開催される。
              (肱川水系 愛媛県)

○5月13日に提示した再構築計画案(第1次案)に関して、以下の説明会、公聴会及び勉強会が開かれました。
 (1)住民説明会等
   長浜町  5/14〜5/30    13地区   702名 
   大洲市   5/22〜6/10   14地区    968名
   肱川町   5/20 ,23     2地区     55名
   河辺村  5/28       1地区    20名
   その他(農協、青年会議所等)        7回
  なお、肱川漁業協同組合にも説明の申し入れを行いましたが、6月12日の理事会で受け入れ拒否を決めました。

 (2)公聴会の概要
  山鳥坂ダム建設対策協議会は、11日喜多郡肱川町の「風の博物館」で公聴会を開きました。
  公聴会には各自治体の首長、議長、議員や自治体職員、傍聴の住民ら約220人が出席しました。
  公述人の申し出は43名(賛成32名、反対10名、不明1名)あり、この中から地域性や賛否のバランスを考慮して、賛成5名、反対5名の計10人が
  それぞれの立場から10分間ずつ意見を述べました。
  賛成の公述人からは、「洪水の恐怖を体験したことから早急なダム建設による治水対策の要望」「水没地域の20数年間の苦しみを理解して欲しい」、
  反対の公述人からは、「山鳥坂ダムの治水能力が少ない」「環境への悪影響」「既存ダムの運用改善による治水対策」等の意見が述べられました。

 (3)勉強会の概要
  山鳥坂ダム建設対策協議会は、14日大洲市役所で治水や環境問題の有識者を2人招き勉強会を開きました。
  大洲市、長浜町及び肱川町の首長、議員ら約100人が参加しました。愛媛大学の佐藤晃一名誉教授は、「流域における水資源の管理について」、
  愛媛大学の渡邊政広教授は、「都市開発と治水・利水・水環境」のテーマで講演されました。
               

3.6月15日 「那賀川流域フォーラム」現地調査実施
                  (那賀川水系 徳島県)

○那賀川の河川整備計画原案の骨子づくりに向け、流域住民が審議する「那賀川流域フォーラム2030」は、委員29人(全委員35名)、運営会議委員6人(全委員6名)らが参加し、
  鷲敷ラインの渓流を見学した後、川口ダム、長安口ダム、小見野々ダムを視察しました。
  今後、7月上旬に坂州木頭川の追立ダムや上流域の森林状況を視察し7月下旬より会議を開き、検討開始を予定。 
  

4.公開河川講座6月17日
  〜河床より発見された巨木から見る四万十川の歴史〜
                      (四万十川 高知県)

○四万十川の河口より上流へ約6km地点の中村市坂本において、平成6年の護岸工事の施工中、工事現場の河床から過去に埋没したと思われる巨木群が発見されました。
○この巨木は、平成7年12月同定の結果、樹種はアカガシ亜属で、およそ千数百年前に四万十川流域に存在していたことがわかっています。
○四万十川河床出土巨木を考える会、澤良木庄一会長(黒潮福祉看護専門学校長)から、巨木が過去の四万十川流域の森林の景観や構造を知るうえで、学術的な資料となり、
  また洪水や流路の変遷など四万十川の歴史を探るうえでも重要な資料であるとの報告がされました。
○また鈴木三男東北大学大学院理学研究科教授から、四万十川河床から出土した巨木の古植物学的、比較解剖学的な視点で幅広い視野の講演がありました。

5,「吉野川流域一斉水質調査参加者募集について」
          (吉野川水系 徳島県、高知県、愛媛県)

○国土交通省(徳島工事事務所・四国山地砂防工事事務所・吉野川ダム統合管理事務所)及び水資源開発公団(池田総合管理所・旧吉野川河口堰管理所)では、
  平成14年7月20日(海の日)に「吉野川流域一斉水質調査」を行いますので、参加者を募集します。
○吉野川流域一斉水質調査は、平成12年度より開催し、今回で4回目になります。調査は、誰でも簡単に楽しく調査できるような水質調査キットを使用しますので、
  誰でも気軽にご参加頂くことができます。多くの皆さんが身近な川に接し、水質を含む川の状態を知ることにより、ふるさとの川である「吉野川」を大切に守るために、
  何が必要か、何ができるかを考え、さらに行動するきっかけになればと考えています。

○募集概要
 ・調査日時:平成14年7月20日(海の日)10:00〜15:00の間
   (当日、大雨等が予想される場合は、7月28日(日)に順延)
 ・調査河川:吉野川水系の河川(本川及び全ての支・派川)
 ・調査内容:水温、pH、COD
 ・申込対象:四国四県にお住いの方
 ・申込方法:郵送、FAX、Eメールのいずれか
○申込み用紙入手方法
 ・参加申込書は、徳島県庁、吉野川流域内市町村役場(香川県内及び高知県内の一部除く)、主催者事務所(出先機関含む)又は下記のホームページより入手できます。
   http://www.toku-mlit.go.jp/river/kangaeru/yoriyoikawa/yoriyoi.htm
○申込締切:平成14年7月8日(月)必着
○結果発表:流域水質マップ等にとりまとめ公表します。

6,河口砂州撤去遠隔操縦ロボット訓練の実施  (四万十川 高知県)

○四国地方整備局ではじめて導入した、遠隔操縦ロボット装置を搭載したバックホウによって河口砂州の開削訓練を実施します。
○訓練は平成14年6月25日(火)13:30〜15:30に 四万十川左岸河口部の下田において行うもので、出水時の河口砂州開削時の作業を円滑に行うことを目的にしています。


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      四国地方整備局 河川部 防災対策官 松尾裕治
      〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
      TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(松尾)
      FAX 087-851-8474(河川計画課)

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