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四国河川ニュース

2/20(土)〜2/26()437

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                                                                          2010.3.1発行】

 

 

○「四国・水こぼれ話談話室」は、今週、お休みです。

 

 

○今週のニュース○

 

 

  ○「第11回重信川の自然をはぐくむ会」総会及び「第13回重信川フォーラム」を開催 (重信川水系 愛媛県)

 

  ○平成21年度 四国地方ダム等管理フォローアップ委員会(課題検討会)を開催 (四国地方整備局)

 

  ○「吉野川水辺利用シンポジウム〜吉野川の竹林のあり方を考える〜」開催 (吉野川水系 徳島県)

 

  ○「中筋川ダム(蛍湖)第24回バードウォッチング&自然観察会、第10回巣箱作り教室」を開催 (渡川水系 高知県)

 

  ○『第23回 河川愛護推進図画コンクール』の募集開始 (土器川水系 香川県)

 

  ○中筋川ダム(蛍湖) 「炭焼き体験学習」を開催 (渡川水系 高知県)

 

  ○平成21年度四国地方整備局ダイオキシン類精度管理委員会を開催 (四国地方整備局)

 

  ○吉野川流域講座「吉野川の概要について」 (吉野川水系 徳島県)

 

 

 

 

今週のニュース

 

1.「第11回重信川の自然をはぐくむ会」総会及び「第13回重信川フォーラム」を開催 (重信川水系 愛媛県)

 

○ 2月17日(水)に、「第11回重信川の自然をはぐくむ会」の総会及び「第13回重信川フォーラム」が、愛媛大学で開催しました。

 

○ 「第13回重信川フォーラム」は、愛媛大学メディアセンター・メディアホールで、約80名の参加により開催し、川内中学校より「冒険夢の森ものがたり」。伊予農希少植物群保護プロジェクトチームより「重信川河口自然再生事業実施地域における植栽方法の違いによる生育調査と考察」。重信川エコリーダーより「今年度の活動報告等」。愛媛大学三宅講師より「アメリカから重信川を見る」の発表があり、どの発表も素晴らしく出席者一同熱心に聞き入っていました。

 

○ 「第11回重信川の自然をはぐくむ会」の総会は、愛媛大学工学部本館で約50名の参加により開催し、平成21年度の活動報告と平成22年度の活動計画が審議され、活発な意見が出されました。  

 

※ 「重信川の自然をはぐくむ会」:環境悪化が進む重信川の保全・再生を目指し、地域の大学、学生、NPO、行政の協力・連携を図るため平成15年1月に設立された団体。

 

※ 「伊予農希少植物群保護プロジェクトチーム」:伊予農業高校学生による活動で、重信川河口ヨシ原再生事業を実施する際にWGに参加し、自主的にモニタリング等を実施している。

 

※ 「重信川エコリーダー」:松山在住の大学生の環境学習等を実施しているサークルであり、「重信川の自然をはぐくむ会」の構成メンバーで子供と大人を繋ぐ橋渡し的な存在。

 

 

 

2.平成21年度 四国地方ダム等管理フォローアップ委員会(課題検討会)を開催 (四国地方整備局)

 

○ 2月19日(金)に、高松市内において平成21年度 四国地方ダム等管理フォローアップ委員会(委員長:三井宏徳島大学名誉教授)の『課題検討会』を開催しました。

 

○ 「ダム等管理フォローアップ制度」は、公共事業の効率性並びにその実施過程の透明性の向上を図る観点から、国土交通省と(独)水資源機構が管理しているダム及び河口堰の洪水調節・利水補給の実績や、環境への影響を客観的、科学的に調査・分析・評価を実施し、その内容を『定期報告書』として取りまとめたものを委員会でご審議いただき、今後の適切な管理に活かしていくと共に、必要に応じて改善措置を講じることを目的に実施しています。

 

○ 今回開催した『課題検討会』は3月8日開催予定の「本委員会」に先だって行われる中間報告的な会議で、『定期報告書』のとりまとめ方(分析方法、評価方法)についてご意見、ご助言等を頂くもので、今年度の審議対象ダムは、国土交通省の管理ダムが「柳瀬ダム」、(独)水資源機構の管理ダムが「新宮ダム」です。

 

○ 課題検討会は、3つの部会(生物課題検討会、ダム管理課題検討会、水質課題検討会)に分けて行い、昨年11月に実施した2ダムの「現地検討会」での意見・質問等に対する回答や定期報告書への反映方針についてご確認いただいた後に、2ダムの『定期報告書(案)』の説明を行い、分析方法や評価方法についてご審議いただきました。

 

 ■生物課題検討会(委員長を除き、50音順)

     三井  宏 委員長 (徳島大学 名誉教授)

     大森 浩二 委員  (愛媛大学 准教授)

     木下  泉 委員  (高知大学 教授)       *欠席

     澤田 佳長 委員  (野生生物環境研究センター所長)

     中山 紘一 委員  (高知昆虫研究会会長)

     松井 宏光 委員  (松山東雲短期大学教授)

 

 ■ダム管理課題検討会(委員長を除き、50音順)

     三井  宏 委員長 (徳島大学 名誉教授)

     井原 健雄 委員  (北九州市立大学 大学院教授) 

     鈴木 幸一 委員  (愛媛大学 大学院教授)

 

 ■水質課題検討会(委員長を除き、50音順)

     三井  宏 委員長 (徳島大学 名誉教授)

     今井 嘉彦 委員  (高知大学 名誉教授)

     村上 仁士 委員  (徳島大学 名誉教授)

 

○ 今後は、3月8日開催予定の「本委員会」に向けて、今回の各課題検討会で頂いた意見、助言を基に、『定期報告書()』を取りまとめていきます。

 

 

 

 

3.「吉野川水辺利用シンポジウム〜吉野川の竹林のあり方を考える〜」開催   (吉野川水系 徳島県)

 

○ 2月20日(土)に四国三郎の郷交流体験室(徳島県美馬市)において「吉野川水辺利用シンポジウム〜吉野川の竹林のあり方を考える〜」を開催しました。

 

○ このシンポジウムは築堤が進んでいく中で、その役割を終え、地域の方々から疎遠な存在に成りつつある竹林について、地域の方々と連携・協働し適正に管理・保全しながら地域の資源として、地域づくりに役立てるための意見交換と啓発を目的に開催したもので、79名の一般の方々がご参加くださいました。

 

○ 前半の基調講演では講師として豊田市矢作川研究所主任研究員 洲崎燈子氏をお招きし、1級河川矢作川における竹林の調査結果や竹林管理等の取り組みについてご講演いただきました。

 

○ また、後半のパネルディスカッションでは、コーディネーターとして徳島大学地域創生センター副センター長 山中英生 教授、パネリストとしてNPO法人美馬体験交流の会理事長 田中義美 氏、サア−やらんで大楠21代表 川原勝市 氏、バン(株)代表取締役社長 大西和男 氏、美馬市役所商工観光課長 宮田英治 氏、基調講演に引き続き豊田市矢作川研究所主任研究員 洲崎燈子 氏の6名の方々にご出演いただき、各パネリストには吉野川の竹を使った様々な取り組みについてご紹介いただいた後、今後どのようにして吉野川の竹を管理・保全し、利用していくかについて討論いただきました。

 

○ ご来場いただいた参加者の方々はとても興味深い様子で基調講演及びパネルディスカッションに耳を傾けており、質疑応答の際には多くの意見・質問を頂戴いたしました。

 

○ このシンポジウムを機に、今後も吉野川固有の河川景観を形成している竹林の管理・保全、利活用について考えていきたいと思います。

 

 

 

4.「中筋川ダム(蛍湖)24回バードウォッチング&自然観察会、第10回巣箱作り教室」を開催 (渡川水系 高知県)

 

○ 2月21日(日)に、「中筋川総合開発工事事務所」主催で、恒例の「中筋川ダム(蛍湖)24回バードウォッチング&自然観察会、第10回巣箱作り教室」を開催しました。

 

○ この催しは、鳥類を通じてダム湖周辺の生態系の有様や新たな環境の創造を理解していただくために、中筋川ダム(蛍湖)周辺で実施しているものです。

 

○ 当イベントは宿毛市周辺の小学校長会からの要望もあり、今回は「宿毛市小筑紫小学校」の児童22名をはじめ、他校の2名を加え、総勢24名が参加しました。

 

○ 当日は晴天に恵まれ、講師の「野生生物環境研究センター 澤田佳長」氏による野鳥の勉強から始まり、双眼鏡でのバードウォッチング。昼食には地元婦人会他のご厚意によりカレーライスが振る舞われ、屋外での食事に大満足の様子でした。昼からは巣箱作り教室を行い、ノコギリや金槌と悪戦苦闘の末、出来上がった巣箱に名前を書いて、「家の木に付ける。」といって満足げに持ち帰る子供もいました。

 

○ 今後も、このような活動を通じて、ダム湖周辺は勿論のこと、自然環境の意識の向上に努めていきたいと思います。

 

 

 

5.『第23回 河川愛護推進図画コンクール』の募集開始  (土器川水系 香川県)

 

○ 土器川流域の丸亀市内15校、まんのう町内5校の小学校を対象に、2月23日(火)から、丸亀市教育委員会、まんのう町教育委員会の後援も頂き、「平成22年度河川愛護推進図画コンクール」の募集を開始しました。

 

○ この図画コンクールは、7月の河川愛護月間の行事の一つとして国土交通省香川河川国道事務所が実施しているもので、地元の小学生を対象に「川(土器川)」を題材とする図画を募集し、図画を描くことを通じて多くの子供たちに「土器川」を大切にする河川愛護の気持ちを持って欲しいとの思いから実施しているもので、今年で23回目になります。

 

○ 昨年は、丸亀市内の小学生から574点の力作の応募がありました。絵の中には川とのつながりについて表現が工夫されていたり、川を美しくしようという気持ちが表れている作品が多数ありました。そのうち、入賞作品のうち「特選」及び「優秀」の10作品については、直接事務所長から表彰しました。入選50作品についても学校を通じて表彰しました。その後、入賞作品については、丸亀市役所、丸亀市各支所、及びフジグラン丸亀の4会場で展示・紹介しました。

 

○ 今年度も、入賞作品については、丸亀市、まんのう町役場及び各支所等での展示を予定しています。

 

○ この行事を通じて多くの子供たちに川(土器川)に関心をもってもらって、土器川を大切にする気持ちを培ってもらえればと願っています。

 

 

 

6.中筋川ダム(蛍湖) 「炭焼き体験学習」を開催 (渡川水系 高知県)

 

○ 2月23日(火)に、「NPO法人 いきいきみはら会」主催で、恒例の「炭焼き体験学習」を開催しました。

 

○ この催しは、ダム湖に流れ込む木や、管理に支障となる木を伐採した際に発生する木材を利用して、従来の処分方法である「焼却処分」では無く、炭窯を利用した「木炭(リサイクル、資源の有効利用)」を作り、環境への配慮やリサイクルの大切さを学習してもらいたく開催しているものです。

 

○ 今回は、ダム下流に位置する「宿毛市立平田小学校 3年生」の児童20名が参加してくれました。

 

○ 当日は晴天に恵まれ、中筋川ダムにおけるリサイクルの流れを説明した後、「NPO法人 いきいきみはら会」のメンバーから、炭の作り方を勉強してもらいました。それから、児童一人一人に炭窯に木材を入れるところから、別の炭窯では、事前に作ってあった木炭の「窯出し作業 → 適当な大きさにノコギリで切る → 袋詰め」の作業を体験してもらいました。

 

○ 制服が黒くなりながらも袋一杯に入った木炭を運んでもらいました。

 

○ 今後も、このような体験を通じて、リサイクルや自然環境の大切さを感じ取っていただければと思っています。

 

 

 

7.平成21年度四国地方整備局ダイオキシン類精度管理委員会を開催   (四国地方整備局)

 

○ 2月24日(水)に、高松市内において、平成21年度四国地方整備局ダイオキシン類精度管理委員会を開催しました。

    委員長  松田 宗明(愛媛大学農学部 助手)

    委  員  山本  務 (香川県環境保険研究センター 主席研究員)

 

 

○ ダイオキシン類調査は、平成11年度から実施されており、平成16年度までの6年間における精度管理は本省が設置した「ダイオキシン類精度管理委員会」で行われていました。

 

○ しかし、平成17年度からは精度管理を含めた調査結果の確定までの全ての作業を各地方整備局で実施することとなったため、平成17年10月に「四国地方整備局ダイオキシン類精度管理委員会」を設置し、平成17年度の調査結果から確定作業までを本委員会で行っています。

 

○ 会議では、事務局より四国地方の一級河川における平成21年度の調査概要及び調査結果、各分析機関の精度管理方法、委員への事前説明に対する回答・対応などについて報告し、それらについての妥当性等について審議頂き、今後の調査・分析における注意点などの指摘事項がありましたが、今年度の調査結果が確定しました。

 

○ 今年度から、四国地方整備局や(独)水資源機構の担当者の他、各県の水質担当にもオブザーバーとして参加いただき、ダイオキシン類の常時監視の概要や外部品質管理による精度管理・データ確定等、国土交通省でのとり組みについて説明し、ご理解をいただきました。

 

 

 

8.吉野川流域講座「吉野川の概要について」 (吉野川水系 徳島県)

 

○ 2月25日(木)に吉野川市文化研究センターにおいて、シルバー大学校OB会虹の会23名を対象に、吉野川流域講座「吉野川の概要について」を実施しました。

 

○ 本講座では、講師の地域連携課長から吉野川の概要や洪水の歴史、吉野川の水利用状況などについての説明が行われました。

 

○ 虹の会の皆さんにはとても熱心に聴講いただき、改めて吉野川について興味・関心を深めていただけたようでした。

 

○ 講座終了後のアンケートでは、「普段はあまり気にかけていなかったが、話を聞いて川のありがたさがわかった。」、「身近なことでありながら、日頃は関心が少なかったが、流域講座に参加して関係の方々の取り組みを知り、有意義な時間となりました。」などのご感想をいただき、日々の生活と吉野川との関わりについて理解を深めていただけたと思います。

 

 

 

 

 

 

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