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四国河川ニュース
《1/9(土)〜1/15(金)》431号
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【2010.1.18発行】
○四国・水こぼれ話談話室Vol.160
○徳島県 明神川 総合流域防災事業 (徳島県東部県土整備局 秋山 修一 副局長)
○「明神川の河川整備に期待すること」 (徳島県 鳴門市 泉 理彦 市長)
○今週のニュース○
○土器川水難事故等防止連絡会の実施 (土器川水系 香川県)
四国・水こぼれ話談話室Vol.160
1.徳島県 明神川 総合流域防災事業 徳島県東部県土整備局 秋山 修一 副局長
○ 明神川は、鳴門市北部に位置し、阿讃山脈の東端を源とし小鳴門海峡へと流域面積2.9km2、流路延長約3qの二級河川です。
○ 明神川流域において、平成元年8月洪水及び平成2年9月洪水など浸水被害が発生していることから、平成3年度から河川改修事業を進めています。
○ 明神川の下流部は平地が開け、浸水被害が発生しやすい地形となっている一方、国道11号が流域内を横断してることから宅地化が進んでおり治水安全度の向上が急務となっていました。
○ また、平成16年度は相次ぐ台風の影響により、鳴門市では甚大な浸水被害が発生、特に台風23号においては、明神川流域で床上37戸を含む75戸の浸水被害が発生し、早期改修を望む地元の声は以前にも増して強くなっていました。
○ 現在、改修工事を鋭意推進しており、平成21年度に改修区間の河道整備を完成させ浸水被害の解消を図ります。
○ 施行箇所 鳴門市瀬戸町
○ 施行期間 平成3年度〜平成21年度
○ 施行内容 施行延長 L=1,665m(河道掘削、護岸、樋門、橋梁等)
2.「明神川の河川整備に期待すること」徳島県 鳴門市 泉 理彦 市長
○ 鳴門市は、徳島県の東北部に位置しており鳴門海峡をへだてて淡路島に対峙し、本州と結ぶ四国の東玄関をなしています。特に北部は瀬戸内海国立公園に指定され、北に播磨灘、東に紀伊水道をのぞみ、鳴門海峡の急流と逆巻く渦潮でその名を知られた景勝地であります。
○ 明神川下流部の平地は、かつて、塩田が一帯に広がっていましたが、現在は区画整理により、住宅地や産業団地が整備されています。
○ 明神川の名前は、川の近くにある「大元神社」の創立に関係します。大元神社は、安芸の国宮島(広島県)の厳島神社の分霊を祀ったもので、安芸の国から来た神様ということで、「安芸の神」と呼ばれ、後に「明神(あきのかみ)」になったと伝えられています。明神川上流部は、山間の水田地帯を流れ、大部分が三面張りのコンクリート水路で、農業用の水路として利用されています。中流部は、住宅地と主要地方道瀬戸撫養線に沿って穏やかに流れ、両岸はコンクリート護岸で整備されています。下流部は住宅地の間を流れ、小鳴門海峡に流れ込む汽水区間であり、シマイサキ、クサフグ等が生息しています。
○ 明神川は、川幅が狭く、堤防が低いことから、大雨のたびに洪水被害が発生していました。特に甚大な被害が発生した平成16年の台風23号においては、床上浸水37戸、床下浸水38戸、合計75戸が被災しました。このため、治水事業の推進は、当市にとって最重要課題であることから、県におかれては総合流域防災事業による河川整備に、鋭意ご努力をいただいているところであります。このような現状において、市民の安心・安全を守るためには、住民の防災意識の高揚を図ることが大切であります。平成20年に作成した洪水ハザードマップを全戸に配布し、鳴門市ホームページにも掲載した啓発活動を行ってきました。今後も関連機関、消防団および自主防災組織との連携を強化し、ソフト対策の充実を図りたいと思います。
○ 最後に、過去の災害のことを忘れることなく、のびのび・いきいきと安心して暮らせるよう、笑顔とにぎわいあふれるまちづくりを目指し、尽力していきたいと思いますので、関係諸機関の皆様方には、今後ともご指導、ご協力をお願い申し上げます。
○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html
今週のニュース
3.土器川水難事故等防止連絡会の実施(土器川水系 香川県)
○ 香川河川国道事務所及び香川県は、土器川水難事故等防止連絡会を1月13日(水)に、丸亀市垂水町の水防センターにおいて、開催しました。
○ 連絡会は、香川河川国道事務所、香川県、丸亀市、まんのう町、丸亀警察署、琴平警察署、丸亀市消防本部、仲多度南部消防組合、丸亀市教育委員会、まんのう町教育委員会より構成しています。
○ 連絡会は、川の利用者に河川利用のリスクについて理解して危険を回避する能力を身につけていただくために、継続的な講習会の実施や、水難事故等の情報共有や再発防止に取り組み、水難事故等を防止することを目的としています。
○ 今回が第一回目の開催であり、水難事故防止検討の経緯、水難事故の現状、今年度の四国における水難事故の子供への啓発・指導者育成講座の実施状況、今後の連絡会の取り組み予定について話し合いました。
○ その結果、今後の河川内の事故情報の共有、水難事故等啓発講座の開催、安全利用面からの河川パトロール等実施することが了承されました。
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 香川 正好
〒760-8554 高松市サンポート3番33号
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(香川) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp
FAX 087-811-8417(河川計画課)
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