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四国河川ニュース

12/12(土)〜12/18()428

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2009.12.21発行】

 

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.158

 

○愛媛県 新川広域基幹河川改修事業(喜多郡内子町)   (愛媛県南予地方局 大洲土木事務所 田村 弘文 所長)

 

○「五十埼地区の浸水被害への取組み」             (愛媛県 内子町 稲本 隆壽 町長)

 

 

○今週のニュース

 

○野村ダムイルミネーションについて                          (肱川水系 愛媛県)

 

○「重信川・石手川河川愛護モニター意見交換会」を実施              (重信川水系 愛媛県)

 

○「平成21年度 河川愛護月間”絵手紙”募集に係る入賞作品の決定」     (四国地方整備局)

 

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.158

 

1.愛媛県 新川広域基幹河川改修事業(喜多郡内子町)愛媛県南予地方局 大洲土木事務所 田村 弘文 所長

 

■事業の概要

 

○ 新川は喜多郡内子町古田に源を発し、(−)・肱川の支流である小田川へ合流する流域面積0.6km2、流路延長1.5qの河川です。当該河川流域には商店街や人家密集地区があるほか、田園地帯も近年宅地化が進行しています。また、川沿の地形により、一度氾濫すれば洪水は河道に還元することなく家屋密集地区を流下し、南側を流れる門松川へ流入するため、氾濫区域が大幅に拡大します。現況河川の改修前断面の流下能力が過少であること、上流域の道路改良に伴う河川の付け替えにより同区間への負担が増大していることから、流下能力向上が急務でありました。

 

○ 一方、当河川の下流小田川合流地点付近で地区の伝統行事である大凧合戦の行われる『豊秋河原』や『五十崎凧博物館』が、上流域には『龍王公園』が整備されており、新川沿線は地域の重要な観光ルートとなっているほか、地域住民の散策路としても利用されています。このため改修事業の実施にあたっては、治水安全度の向上はもちろんですが、周辺環境のみならず地域の特性を念頭においた計画とすることを考え、河川の景観を考慮し、自然石を使用した巨石積護岸や法面植生など、緑と水に親しむことの出来る空間の整備を試みました。

 

○ 平成20年度には全ての護岸工事を完了し、事業の進捗に伴い過去に浸水被害のあった地域でも宅地などの土地利用が進むなど着実に効果が現れており、明るい地域づくりに大きく貢献できたものと考えております。

 

 

 

2.「五十埼地区の浸水被害への取組み」愛媛県 内子町 稲本 隆壽 町長

 

○ 内子町は、愛媛県の中央部に位置し、県都松山市から約40qの地点にあります。町の中央部を一級河川・肱川の支流である小田川が流れており、住民はこの川と密接に関わり、恩恵を受けてきました。最近では、風物詩であった「筏流し」を復活した大瀬地区の川まつり、400年の歴史を持つ五十崎の大凧合戦、平家の落人伝説にちなんだ小田地区の灯籠祭り、道の駅「からり」周辺にある知清河川敷公園など、小田川と密に親しんでおります。

 

○ 又、旧五十崎地区では市民団体「まちづくりシンポの会」を中心とした自然豊かな川づくりの活動が発端となり、多自然型川づくりで大凧合戦会場上下流約2.1qを「ふるさとの川モデル事業」にて整備されています。

 

○ さて、新川は五十崎地区の中央部を流下し、大凧合戦会場の小田川に合流する1.5qの中小河川で、当該河川の流域には商店街や人家が密集しております。本線の河積は狭小であるうえ、最近では高速道路や国道56号4車線化改良に伴い、流下速度が短時間となり、たびたび洪水被害に悩まされてきました。この様な状況化、住民は河川改修を切に願っていましたが、今回、広域基幹河川改修事業にて、治水のみならず当町がめざしております周辺環境を配慮した多自然型川づくりで取り組んでいただきました。この河川改修の完成により、近年の異常気象等による洪水に対しても住民の生命、財産を保持し、安心で安全な暮らしが確保出来ることとなりました。

 

○ 今後とも、国、県のご高配を戴きながら、地域における自主防災組織の育成強化と後世に引き継げる川づくりに取り組んで参りたいと考えています。

 

 

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

   http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

 

今週のニュース

 

3.野村ダムイルミネーションについて (肱川水系 愛媛県)

 

○ 野村ダム左岸公園にて12月11日()にイルミネーション点灯式が実施されました。

 

○ 野村ダムイルミネーションは、1994年より野村ダム管理所が実施していましたが、昨年は中止となりました。再開を望む声を受け、地元各種団体や住民らにより、新たに「朝霧ロードイルミネーション実行委員会」を立ち上げ、復活することができました。野村町内の各施設で、来年1月末まで寄付を募っています。

 

○ 点灯式ではカウントダウンを合図に、約3万個の明かりが照らされました。

 

○ イルミネーションは、来年1月17日まで、毎日17時から24時まで点灯され、22日から1月11日までは翌朝5時まで点灯されます。

 

 

 

4.「重信川・石手川河川愛護モニター意見交換会」を実施 (重信川水系 愛媛県)

 

○ 12月12日(土)に重信川河川防災ステーションにおいて、「重信川・石手川河川愛護モニター意見交換会」を行いました。

 

○ 河川愛護モニターとは、河川愛護に興味を持ち、ゴミの不法投棄や河川利用上の障害となる事象を河川管理者に伝えて頂く方々です。

 

○ 今年度は、9名のうち5名の方が参加して下さり、「公園付近に子供の背丈を超える草が、時期によっては茂っており危険だ」、「ゴルフの練習をしている人がいて危険」等、多くの意見を頂きました。

 

○ この意見交換会が、今後のより良い河川管理に繋がればと考えています。

 

 

 

5.「平成21年度 河川愛護月間”絵手紙”募集に係る入賞作品の決定」 (四国地方整備局)

 

○ 12月16日に、河川愛護月間(7月1日〜31日)における推進特別事業として実施された”絵手紙”募集について、入賞作品の公表が有りましたのでお知らせします。

 

○ 全国の小学生・中学生・高校生・一般を対象に「河川愛護月間」”絵手紙”を募集したところ、1,971点の作品が寄せられ、有識者で構成する選定審査会における審査の結果、最優秀賞等120点の入賞作品が決定されました。

 

○ 四国からは、優良賞(河川局長賞)として小学校低学年の部門で愛媛県新居浜市立神郷小学校3年内田結菜(うちだゆいな)さん、高知県高知市立昭和小学校1年津田佳奈(つだかな)さんの2名が受賞されました。おめでとうございます。

 

○ また、奨励賞として小学生低学年の部で香川県1名、高知県2名、高学年の部で香川県2名、愛媛県1名、中学生の部で香川県10名の方が受賞されています。

 

○ 優秀賞等を受賞された作品及び奨励賞を受賞された方々は下記ホームページで確認できます。川に関する様々な思いを絵手紙に託しています。どれもすばらしい作品です。是非一度ご覧ください。

 

http://www6.river.go.jp/riverhp_viewer/entry/y2009e0261569c94682d209269b9ed3f3ed6245180ca46.html

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  香川 正好

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(香川) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

          http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

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