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四国河川ニュース

11/28(土)〜12/4()426

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                                                                        2009.12.7発行】

 

 

○四国・水こぼれ話談話室Vol.157

 

  ○香川県 本津川(高松市)の治水事業『本津川広域河川改修事業(緊急対策特定区間)』  (香川県土木部 河川砂防課 尼子 進 課長)

 

 

○今週のニュース○

 

  ○「自然観察会」を開催  (重信川水系 愛媛県)

 

  ○四国地方ダム等管理フォローアップ現地検討会を開催  (吉野川水系銅山川 愛媛県)

 

 

 

四国・水こぼれ話談話室Vol.157

 

1.香川県 本津川(高松市)の治水事業『本津川広域河川改修事業 (緊急対策特定区間)』 香川県土木部 河川砂防課 尼子 進 課長

 

○ 本津川は、香川県のほぼ中央に位置しており、その源を讃岐山脈北麓のなだらかな丘陵地帯である高松市香南町に発し、綾川町、高松市国分寺町において支川を束ねながら北へ流下し、高松市香西本町、郷東町で瀬戸内海に注ぐ流路延長約21km、流域面積約60kuの二級河川です。

 

○ その流域は、高松市、綾川町の1市1町にまたがり、JR予讃線、高松自動車道、国道11号等の主要幹線が東西に横断しており、この地域における社会・経済・文化の基盤を形成しています。

 

○ 本河川においては、昭和43年より河川改修事業として河口から順次掘削や引堤による河積の拡大ならびに護岸の整備を実施しており、現在に至っています。

 

○ これまでに本河川では、流下能力不足のため、度々台風などの大雨によって氾濫を繰り返し、浸水被害が発生してきました。特に香川県全域に甚大な浸水被害をもたらせた平成16年台風23号出水では、本津川沿川の高松市鬼無町等において人家流失を含む約380戸の浸水被害が発生しました。

 

○ このような現状において、平成21年度から村田井堰上流から古川合流点までの1.2km間を緊急対策特定区間に設定し重点整備に取り組むこととし、概ね50年に1回程度発生する規模の洪水を安全に流下させることを目標に掘削、築堤、護岸整備、狭窄した既設橋梁や取水堰の改築を行い、平成25年度末までの完成を目指しています。

 

○ 河川改修にあたっては、環境に配慮した護岸で整備するとともに、河床は澪筋を確保し変化をもたせ、自然の回復力によって動植物の生息・生育環境の復元を図るようにしています。

 

○ 今後も環境に配慮しつつ、平成16年台風23号出水時に発生したような浸水被害を早期に軽減できるよう、河川改修に取り組み、災害に強い快適な郷土を目指します。

 

 

 

 

○ なお、標記内容の詳細は、次の四国地方整備局HPにおいても掲載していますので、ご覧下さい。またこのメールは、各市町村長様にもご担当より転送して下さいますよう、お願い致します。

 

   http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/mizukobore/index.html

 

 

 

 

 

今週のニュース

 

2.「自然観察会」を開催 (重信川水系 愛媛県)

 

○ 11月28日(土)に、石手川ダム水源地域ビジョンのイベント「自然観察会」を開催致しました。

 

○ この「自然観察会」は、小中学生を対象に実際に生き物を見る、自然を知ることにより生き物の多様性、自然の豊かさや大切さを学んでもらい「水源地域の自然環境の保全」を図るものです。

 

○ 当日は、小中学生25名・保護者等22名、合計47名の方に参加して頂 き、ダムの貯水池に飛来しているオシドリの観察や落ち葉の下の虫の採集並びにスケッチを行いました。

 

○ また、講師として東雲女子大学 石川和男名誉教授、愛媛大学 酒井雅博教授に御協力頂きました。

 

○ 参加された方にとっては、貴重な体験になったと思います。今後も「水源地域の自然環境の保全」のために「自然観察会」を開催していきたいと思います。

 

 

 

3.四国地方ダム等管理フォローアップ現地検討会を開催 (吉野川水系銅山川 愛媛県)

 

○ 11月30日()に、柳瀬ダムと新宮ダム(水資源機構)合同で、四国地方ダム等管理フォローアップ現地検討会を開催しました。これらのダムが審議対象となるのは平成16年度以来2回目となります。

 

 

○ 「ダム等の管理に係るフォローアップ制度」とは、ダム等について、ダム等管理フォローアップ委員会(以下「委員会」という。)を設け、同委員会の意見を聞いて、洪水調節実績や環境への影響等の調査結果の分析と評価を一層客観的・科学的に行い、当該ダム等の適切な管理に資するとともに、ダム等の管理の効率性及びその実施過程の透明性の一層の向上を図ることを目的としています。

 

○ 当日は、吉野川ダム統合管理事務所において各ダムの概要説明等を行った後、金砂湖畔公園、ダムサイト、影井堰等の行程で、ダムの管理状況や周辺施設等について現地視察を行いました。委員の先生方からは、利水面や水質・生物等に関して評価・分析を行う際の留意点等について多くのご意見を頂きました。

 

○ 今回の現地検討会で指摘・助言頂いた意見等を踏まえ評価・分析を行い、来年に入り個別課題検討会を経て、フォローアップ委員会で審議頂き、年度末には委員会の意見を反映させた「定期報告書」として取りまとめる予定となっています。

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  香川 正好

          760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(香川) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8417(河川計画課)

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       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

          http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html