***************************************************
四国河川ニュース
《6/6(土)〜6/12(金)》401号
***************************************************
【2009.6.15発行】
○「四国・水こぼれ話談話室」は、今週、お休みです。
○今週のニュース○
○「河川マイスターin四万十」を開催 (渡川水系 高知県)
○「重信川クリーン大作戦」(清掃活動)の実施 (重信川水系 愛媛県)
○肱川水防工法訓練の実施について
(肱川水系 愛媛県)
○公益活動推進会議(香川河川施設管理部会)との合同巡視を実施 (土器川水系 香川県)
今週のニュース
1.「河川マイスターin四万十」を開催 (渡川水系 高知県)
○ 四万十・流域圏学会(四万十川及び全国の流域圏を対象に、総合的、学際的調査研究や学民産官連携による実践的な取り組みを展開し、自然重視の学際的な地域文化作りに資することを目的としている会。H13.2設立)の第9回総会にあわせ、6月5日(金)に、「河川マイスターin四万十」と題して現地調査(研修)を開催しました。
○ 現地研修は、九州大学 島谷幸宏教授と北海道大学
泉典洋教授の2名の先生と、中村河川国道事務所、中筋川総合開発工事事務所の若手技術者10名、その他3名、計15名で実施しました。各現場において河川整備や土砂管理等直面している問題点や課題について、島谷先生、泉先生から対応策や留意すべき点等わかりやすくご助言・指導いただきました。
○ 意見交換会には、東京大学 高橋裕名誉教授(河川マイスター)、高知工科大
村上雅博教授も合流され、4名の先生方を囲んで行い、各先生方から学識的知見やご自身の経験を基に様々な視点からアドバイスをいただきました。
○ 今後、頂いたご意見・ご助言等を踏まえ、事業の推進に努めていく所存です。
○ 最後に、今回の「河川マイスターin四万十」に参加いただきました河川マイスター並びに3名の先生方には、この紙面をお借りしお礼を申し上げます。ありがとうございました。
2.「重信川クリーン大作戦」(清掃活動)の実施 (重信川水系 愛媛県)
○ 6月6日(土)に、「重信川の自然をはぐくむ会」の主催で、6回目となる「重信川クリーン大作戦」(清掃活動)が行われました。
○ 「重信川クリーン大作戦」とは、平成17年1月に重信川エコリーダーが森松付近の河川敷で浮穴小学校の子供たちと河川清掃を行い、ゲームや餅つきを実施したことがきっかけで、それ以後、「重信川の自然をはぐくむ会」の行事として実施してきているものです。
○ 今回の清掃では、河口、中流(重信橋周辺)、上流(上村大橋上流周辺)の3箇所で約370名の参加があり、「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「粗大ゴミ」別に集められ、約230袋のゴミが回収されました。その中には、古タイヤ等の不法投棄もありました。
○ これからも重信川の美しい河川環境を守り育てていくためには、「重信川クリーン大作戦」のようなボランティア清掃の活動の輪を広げていくことはもちろんですが、私たち一人一人がゴミを捨てないようにする意識の向上や、工夫が必要と考えています。
※「重信川の自然をはぐくむ会」:環境悪化が進む重信川の保全・再生を目指し、地域の大学、学生、NPO、行政の協力・連携を図るため平成15年1月に設立された団体。
※「重信川エコリーダー」:松山在住の大学生の環境学習等を実施しているサークルであり、「重信川の自然をはぐくむ会」の構成メンバーで子供と大人を繋ぐ橋渡し的な存在。
3.肱川水防工法訓練の実施について (肱川水系 愛媛県)
○ 6月7日、国土交通省大洲河川国道事務所、愛媛県、大洲市、大洲地区広域消防事務組合、大洲市自主防災組織は、出水期を迎えるにあたり、水防技術の向上及び伝承を図るため、また、水防工法の技術的なリーダー育成のため、関係機関合同による水防工法訓練を肱川防災ステーションにて約240名の参加のもと実施しました。
○ 大洲市消防団・大洲地区広域消防事務組合は、肱川で出水時に実際行われたり、行われる可能性の高い水防工法である改良積み土のう工法、月の輪工法、シート張り工法の3種類を訓練しました。また、国土交通省、愛媛県、大洲市、自主防災組織は、水防工法の基本となるロープワーク、積み土のう工法、改良積み土のう工法を訓練しました。
○ 水防工法訓練の実施にあたっては、国土交通省職員のOBで組織される防災エキスパートから4名(武智
進氏、高橋 徹馬氏、原田 重信氏、岡田 周三氏)の指導員をお招きし、水防工法についての技術指導を受けました。
○ 水防工法訓練実施後、国土交通省大洲河川国道事務所の関谷副所長より訓練の講評がありました。
○ 訓練当日は、肱川は渇水で洪水とは無縁のような快晴の天候でしたが、訓練参加者は洪水時を想定し、熱心に水防技術の向上に励みました。今年も、肱川においてこのような水防工法を使わないことを願いながら訓練を終了しました。
4.公益活動推進会議(香川河川施設管理部会)との合同巡視を実施 (土器川水系 香川県)
○ 6月9日(火)に、土器川において「公益活動推進会議」(香川河川施設管理部会)と香川河川国道事務所の河川担当職員等による、平成21年度第1回土器川合同河川巡視を実施しました。
○ 「公益活動推進会議」は、国土交通行政の各分野で培った豊富な実務経験を生かし、社会貢献出来るような活動(ボランティア活動)を行うために、平成18年に設立されました。設立以降、平成18年に1回の土器川合同河川巡視を行い、平成19年からは年2回行っています。
○ 今回の土器川合同河川巡視は、「公益活動推進会議」(香川河川施設管理部会)会員16名、事務所河川担当職員等12名の計28名が参加し、3班に分かれて【1班が河口〜丸亀大橋(3.6km)、2班が丸亀大橋〜中方橋(7.8km)、3班が中方橋〜祓川橋(13.0km)】、護岸の老朽化状態の確認や低水護岸の洗堀状況、樋門等構造物(許可工作物を含む)の状態確認を重点巡視項目として行いました。
○ 今回、参加頂いた「公益活動推進会議」(香川河川施設管理部会)会員の皆さんは、以下の方々です。(部会長、副部会長を除き、五十音順)
第1班(4名) 三谷 健
氏(部会長)
伊井 貞博 氏
川田
通 氏
中條 徳翁 氏
第2班(6名) 三好 規雄 氏(副部会長)
伊藤 数馬 氏
藤岡 康男 氏
松尾 裕治 氏
村上 光男 氏
山地 忠孝 氏
第3班(6名) 藤本 久雄 氏(副部会長)
金沢 孝欣 氏
亀山
忠 氏
竹島 和司 氏
武智 幹雄 氏
藤本 一仁 氏
○ 巡視中、橋梁(許可工作物)橋脚の洗堀対策方法や、被災した出水(許可工作物)の復旧工法、ハンマー打撃音による護岸背面の空洞化状況の確認方法、樹木の支柱撤去跡の埋め戻しの必要性、出水周辺の危険性(進入防止柵の必要性を指導すべき)など、わかりやすくご助言・指導頂きました。
この場をお借りして、お礼申し上げます。
○ 最後に余談ですが、巡視終了後に、今回の合同巡視参加の会員の内、4名の方が6月21日開催の「さぬき市消防団水防工法演習」に指導者(四国地方防災エキスパート)として参加されることもあり、演習で実施される水防工法「シート張り工」の見本づくりも合同で行いました。次回からは「今回のように巡視と水防工法演習1工法をやっていけばいいのではないか」という意見がありました。
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 香川 正好
〒760-8554 高松市サンポート3番33号
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(香川)
mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp
FAX 087-811-8417(河川計画課)
──────────────────────────────────────────
四国地方整備局 ホームページURL(河川)
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html
四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html