***************************************************

四国河川ニュース

3/14(土)〜3/19(木)》389号

***************************************************

                                                                                                                        【2009.3.23発行】

 

 

○ 「四国・水こぼれ話談話室」は、今週、お休みです。

 

 

○今週のニュース○

 

   ○ 「四国のみずべ八十八カ所」/水先案内人認定証を授与                    (高知県)

 

   ○ 地域住民参加による重信川河口のヨシ原移植                          (重信川水系 愛媛県)

 

   ○ 減災・防災フォーラム2008in徳島を開催〜近年増加している集中豪雨と地域の備え〜  (吉野川水系 徳島県)

 

   ○ 「阿蔵地区河川改修事業・久米川災害復旧助成事業」竣工式の開催             (肱川水系 愛媛県)

 

   ○ 「第11回四国水問題研究会」を開催                                (四国地方整備局)

 

   ○ 仁淀川河口のシラスウナギ作業小屋の撤去がさらに改善                   (仁淀川水系 高知県)

 

 

 

 

今週のニュース

 

1.「四国のみずべ八十八カ所」/水先案内人認定証を授与    (高知県)

 

○ 高知のみずべ二十三カ所の魅力をよく知られている方に水先案内人として、高知部会長から認定証を交付することになり、2月9日(月)から3月13日(金)にかけて、四国のみずべ八十八カ所の第二十四番所「手結港」を始めとして、最後の第二十三番所「鮎おどる清流キャンプ場のみずべ」までの各みずべの水先案内人の方に、高知部会事務局幹事を代表して高知河川国道事務所の寺内事業対策官が認定証を授与し、意見交換を行いました。

 

○ 認定証の授与については、高知のみずべ二十三カ所の水先案内人の皆さんに直接お会いしてお渡ししました。意見交換の中で、常日頃からみずべ地点に関心を持ち、またみずべの魅力をより多くの人に知っていただく活動も継続していただき、みずべを地域の宝として、守り大切に育んでいきたい、という強い思いが水先案内人の方々との話の中で伝わってきました。

 

○ 今回、水先案内人はみずべ毎に最低1名の方を選定しました。今後はみずべの魅力をより多くの人に知っていただくために、各みずべで水先案内人としてご協力していただける方がおられれば、複数の方の認定をしていきたいと考えています。各みずべの水先案内人の方々の日頃の活動を通して、四国のみずべ八十八カ所の広報の役割を担っていただけるものと期待しています。

 

○ 今後とも、四国のみずべ八十八カ所の活動については関係市町村等との協力を図りつつ、地域観光情報の共有、情報交換を積極的に行うとともに、今回認定された水先案内人の皆さんの協力も得ながら、地域のイベント、行事も積極的に利用させてもらい、みずべの認知度の向上を図ることとしています。

 

 

 

2.地域住民参加による重信川河口のヨシ原移植   (重信川水系 愛媛県)

 

○ 3月12日(木)に、重信川河口において、地域住民の方々に参加・協力をいただき、ヨシ原の移植を行いました。参加者は地元の小学生、高校生、住民の方々、「重信川の自然をはぐくむ会」河口ワーキング部会のメンバーなど、総勢約200名の参加で開催されました。

 

○ 重信川河口は環境省の「シギ・チドリ類重要渡来地域」「日本の重要湿地500」に選定されるなど、野鳥の楽園となっていますが、近年の河川環境の変化に伴い、河口右岸で昭和50年代には9.5haあったヨシ原が平成19年には3.1haにまで減少し、ヨシ原を営巣場・エサ場とするオオヨシキリや、エサ場・休息場とするシギ・チドリ類が年々減少する傾向にあります。

 

○ そういった状況を受けて、今年度より治水上の安全対策とヨシ原再生を合わせた計画を、「重信川の自然をはぐくむ会」の「河口ワーキング部会」において、意見交換をしながら策定し、それに基づく整備を進めてきました。

 

○ 今月、植生基盤の整備が出来たことから、河川環境保全の大切さを、地域の方々と一緒になって考えるきっかけになればと思い、地域住民の方々に呼びかけを行い、ヨシ原再生イベントを開催したものです。

 

○ 参加した小学生からは、「重信川の未来のために役に立てたらいいと思う。」「ヨシの成長を自分の目で見ていきたい。」などの感想をいただき、大変、好評でした。

 

 

 

3.減災・防災フォーラム2008in徳島を開催〜近年増加している集中豪雨と地域の備え〜  (吉野川水系 徳島県)

 

○ 徳島河川国道事務所では、「近年増加している集中豪雨と地域の備え」をテーマに「減災・防災フォーラム2008in徳島」を3月14日(土)に、徳島県郷土文化会館にて開催しました。

 

○ このフォーラムは平成16年度より毎年開催しており、今年度で5回目を迎え、今回は一般市民約180人の参加がありました。

 

○ 内容は、徳島地方気象台の職員によるトークショー「集中豪雨と防災気象情報」、ときめきダンスカンパニー四国の小学生による防災ダンス「たいふうがきたら」、及び住民、学識者、行政の参加によるパネルディスカション「近年増加している集中豪雨と地域の備え」の3つの構成で実施しました。

 

○ トークショー「集中豪雨と防災気象情報」では、徳島地方気象台の田原防災気象官が「集中豪雨と新しい気象情報について」、藤地震津波防災官からは「短時間強雨の注意呼びかけと地震発生時の防災気象情報」について、FM徳島の黒田さんと掛け合いトークでわかり易く防災気象情報を説明しました。

 

○ 防災ダンス「たいふうがきたら」では、ときめきダンスカンパニー四国の小学生7人によるダンスで台風への備えを紹介した「台風だぁ」と「さあ、ひなん!」の2つダンスと、防災絵本「たいふうがくるまえに」の朗読を行いました。

 

○ パネルディスカション「近年増加している集中豪雨と地域の備え」では、徳島市住吉東自主防災会の金山事務局長、徳島大学環境防災センター長の岡部教授、徳島県危機管理局の鳥生企画監、徳島河川国道事務所の佐々木所長の4人により「集中豪雨の現状」、「集中豪雨に対する対策」、「今後起こりうる災害への備え」についてそれぞれの分野から防災・減災に関する意見を述べてもらいました。

 

○ これらの取組みを通して、地域の防災力強化に繋がればと考えています。

 

 

 

4.「阿蔵地区河川改修事業・久米川災害復旧助成事業」竣工式の開催  (肱川水系 愛媛県)

 

○ 3月15日(日)に、肱川の支川久米川地域にあたる愛媛県大洲市の阿蔵・西大洲地区において、国土交通省四国地方整備局と愛媛県の共催により、阿蔵地区河川改修事業・久米川災害復旧助成事業の竣工式を用地協力者など約90名の出席のもと実施しました。

 

○ 阿蔵・西大洲地区の度重なる浸水被害の軽減を図るため、国土交通省による肱川本川の堤防等整備と愛媛県による久米川災害復旧助成事業との連携により、肱川下流地区へ影響を及ぼさない範囲において、平成16年度より平成20年度の間に、国土交通省・愛媛県合わせて約55億円の事業費をかけて治水安全度の向上を図ってきたものです。

 

○ 竣工式では、木村昌司四国地方整備局長と加戸守行愛媛県知事からの式辞、山本公一衆議院議員、山本順三参議院議員、清家俊蔵愛媛県議会議長(代理:岡田志朗愛媛県議会議員)、大森隆雄大洲市長(代理:清水裕副市長)からの祝辞、甲村謙友河川局長(代理:廣瀬昌由 河川局治水課企画専門官)からの挨拶、祝電披露、恒石和義大洲河川国道事務所長からの工事経過報告がありました。

 

○ 最後に地元代表として豊川功氏(久米公民館長・久米自治会長)より、「水害被害を受けながらも先祖より受け継ぎ生活してきた土地が水害に対して安全になることを心より喜びたい。また、用地協力者及び関係機関の方々には感謝を申し上げたい。」と謝辞の言葉をいただき、無事竣工式を終了することが出来ました。

 

 

 

5.「第11回四国水問題研究会」を開催        (四国地方整備局)

 

○ 3月16日(月)に、高松サンポート合同庁舎アイホール2F大会議室において、四国4県が共有する吉野川水系及びその関連地域の水問題について総合的に把握するとともに、水資源の有効利用と治水・利水・環境の合理的な恒久対策並びに必要な実施方策について、研究および提言を行うことを目的に「第11回四国水問題研究会」を開催しました。

 

○ 当日は、「中間とりまとめ(案)」について議論いただきました。

 

○ いただいた意見を踏まえて修正を行い、「中間とりまとめ」を4月下旬を目途に公表する予定です。

 

 

 

6.仁淀川河口のシラスウナギ作業小屋の撤去が更に改善  (仁淀川水系 高知県)

 

○ 昨年の11月5日に、シラスウナギ作業小屋の設置・撤去に関する協定を、昨年度に引き続き、河川管理者・海岸管理者・仁淀川漁協・指定集荷人の間で締結しました。

 

○ 協定の撤去期限(3月15日)を経過後の3月16日(月)に、河川管理者及び海岸管理者がパトロールを行い、作業小屋の撤去状況について現地確認をしました。

 

○ 指定集荷人、漁協をはじめ関係者の協力により、漁の期間中、最大129戸設置されていた小屋は、127戸が撤去されており、昨年度に比べてさらなる改善となっています。(撤去率約98.4%、昨年度の撤去率約96.7%)

 

○ 今後、残っている2戸についても、設置者に撤去を指導していきます。

 

○ しかし、現地には、小屋の骨組みや漁に使用した漁具(すくい網)などが、そのまま放置されていたり、焼却処分が行われているなど、ゴミが残されています。これらに関しては、来年度以降も指定集荷人及び漁協を通じて、採捕者に周知徹底をお願いしていき、引き続き良好な河川環境の保全に努めてまいります。

 

 

 

 

 「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。

 

  ■連絡先■  四国地方整備局 河川部  河川管理課 課長補佐  永原 隆

          〒760-8554 高松市サンポート3番33号

          TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原) mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp

          FAX 087-811-8416(河川計画課)

  ────────────────────────────────────────── 

       四国地方整備局 ホームページURL(河川)

           http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/index.html

         四国地方整備局 ホームページURL(四国河川ニュース)

               http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/topics/news/news.html