四国河川ニュース《 5/4(土)〜5 /10(金)》No.38
1.洪水期に備え、洪水対応演習を実施
○5月水防月間の一環として平成14年5月8日(水)〜 9日(木)の2日間にわたり本番さながら行われました。
○本演習は、出水時の水文情報・洪水予報・水防警報・ダム放流の連絡通報。災害情報等の迅速・的確な情報伝達及び、被害軽減対策の検討、
関係機関との連携等、実践的な演習を行うことにより、防災体制に万全を期することを目的として実施しました。
○四国地方の演習は、気象台、県、市町村、四国電力等のダム管理者など機関の防災担当者約1400名が参加しました。
○実施演習の概要・演習は、本年度から出水時の情報伝達演習に災害時の実践的な模擬演習に加えて名称も洪水対応演習と改めて実施。
・気象台や他の防災機関との連携を実施。
・メールによる情報伝達、ペーパレス化の演習実施。
・その他、創意工夫した独自演習を実施。災害対策車、衛星通信車、排水ポンプ車の現地派遣及び操作訓練、内水センサ感知テスト、監視カメラによる現地状況報告、
テレビ会議、携帯電話を利用した現場デジタルカメラ写真送信等を実施
○今後、本演習は、平成12年度から開催している「四国防災トップセミナー」(平成14年7月18日徳島県鳴門市県民体育館に於いて開催予定)とともに
四国管内の自治体や防災機関と連携しながら進めていきたいと考えています。
2.日本学術会議が「森林の水源涵養機能に関する見解」を答申
○農林水産大臣からの諮問に対して日本学術会議から「地球環境・人間生活にかかわる農業及び森林の多面的機能に関する機能の評価について」との答申がなされました。
森林等の機能について、現状における基本的な学術会議の認識が述べられており、水源涵養機能については、「V−12−(4)水源涵養機能」のところに記載されています。
この中で、下記のような記述がされております。
・大規模な洪水では洪水がピークに達する前に流域が流出に関して飽和に近い状態になるので、このような場合、ピ−ク流量の低減効果は大きくは期待できない。
・渇水流量に近い流況では、地域や年降水量にもよるが、河川流量はかえって減少する場合がある。
・森林は中小洪水においては洪水緩和機能を発揮するが、大洪水においては顕著な効果は期待できない。
・あくまで森林の存在を前提とした上で治水・利水計画は策定されており、森林とダムの両方が相まってはじめて目標とする治水・利水安全度が確保される。
○答申は下記の日本学術会議のホームページにも掲載されております。
http://www.scj.go.jp/info/data_18_4.html
○ 該当部分を、是非、一読してみて下さい
3.「四国のみずべ八十八ヶ所」宝のみずべ探し隊バスツアー実施
四国のみずべ八十八ヶ所実行委員会、愛媛部会
○四国地方において21世紀に伝えたい、地域が誇れる水辺空間の保全・創出をテーマとして、平成12年度より「四国のみずべ八十八ヶ所」の選定に取り組んでおり、
平成13年9月からは「八十八ヶ所」候補地の一般募集をしているところです。
○今回、「四国のみずべ八十八ヶ所」の選定作業の一つとして、四国のみずべ八十八ヶ所実行委員会愛媛部会の主催で、新聞等で公募した一般参加者149人が、
平成14年2月までに応募のあった”愛媛のみずべ”候補地のうち数カ所をバスでまわるツアーを行いました。
4月14日(日)東予コース(霧の森公園入り口等7ヶ所)
4月20日(土)中予コース(御三戸等6ヶ所)
4月21日(日)南予コース(滑床渓谷等5ヶ所)
○今回のツアーでは、最後に回収した参加者アンケートの結果をみずべ選定にあたっての参考にさせていただきます。また、第2回のツアーを9月下旬に実施予定です。
○参加者は一日中たっぷり”愛媛のみずべ”を満喫し、コンテストに応募する写真を撮ったり、清流のほとりでお弁当を食べたり、湧き水を楽しんだり。
ツアーは大好評で、早くも「秋のツアーにも応募したい!」という声も挙がっていました。
○今後の「みずべ八十八ヶ所」の選定にあたり、参考にしてまいります。
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四国地方整備局 河川部 防災対策官 松尾裕治
〒760-8554高松市福岡町4丁目26−32
TEL 087-851-8061(代) マイクロ88-3125(松尾)
FAX 087-851-8474(河川計画課)