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四国河川ニュース
《11/22(土)〜11/28(金)》374号
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【2008.12.1発行】
○ 「四国・水こぼれ話談話室」は、今週、お休みです。
○今週のニュース○
○ 四国地方整備局管内の渇水状況(続報18) (四国地方整備局)
○ 平成20年度 河川環境研修を実施 (四国地方整備局)
○ 『平成20年度 四国地方ダム管理連絡会議』を開催 (四国地方整備局)
○ 那賀川流域の土砂に係わる勉強会を開催 (那賀川水系 徳島県)
今週のニュース
1.四国地方整備局管内の渇水状況(続報18) (四国地方整備局)
○ 四国地方は、平年よりも早い7月4日に梅雨明けし、7月に入ってから少雨傾向が続いたことから、7月25日(金)9時より吉野川水系吉野川が第一次取水制限を開始するため、24日(木)14時に四国地方整備局が渇水対策本部を、同時に、徳島河川国道事務所及び吉野川ダム統合管理事務所が渇水対策支部を設置したことが、今年の四国管内における取水制限の始まりです。
○ 四国地方は、7月、8月と記録的な少雨となったため、以下のように取水制限(自主節水は含まず)が実施されましたが、8月下旬には徳島県の東部、高知県の南西部を中心にまとまった降雨があり、9月後半には台風13号、台風15号及び秋雨前線による降雨があり4水系で取水制限が解除され、さらに10月上旬にも秋雨前線によるまとまった降雨が四国全域であり、重信川水系石手川で10月6日(月)に取水制限が解除されました。
・那賀川水系那賀川(長安口ダム・小見野々ダム)
取水制限期間 : 7月26日〜8月28日
最大取水制限率 : 農水20%、工水20%
・物部川水系物部川(永瀬ダム)
取水制限期間 : 9月11日〜9月19日
最大取水制限率 : 農水20%
・仁淀川水系仁淀川(大渡ダム)
取水制限期間 : 8月6日〜8月15日
8月20日〜8月30日
最大取水制限率 : 農水50%、上水40%
・鏡川水系鏡川(鏡ダム)
取水制限期間 : 9月10日〜9月16日
最大取水制限率 : 農水71.6%、上水45%、工水78.2%
・重信川水系石手川(石手川ダム)
取水制限期間 : 8月4日〜10月6日
最大取水制限率 : 農水46.7%、上水20.0%、
かんがい35.0%
○ 吉野川水系吉野川(早明浦ダム)については、10月5日13時より実施していた取水制限の一時解除は、10月21日(火)8時に終了し、同時に、冬期における第二次取水制限を開始していました。しかし、10月23日(木)から低気圧による降雨があり、24日(木)8時から取水制限の一時解除を実施していましたが、28日13時より取水制限の一時解除を終了し、同時に、冬期における第一次取水制限を開始していました。
○ その後も、まとまった雨ではありませんでしたが、断続的に降雨があり、早明浦ダムの貯水率は60%以上に回復したため、11月25日に取水制限を解除しました。それを受けて、7月24日に設置していた四国地方整備局渇水対策本部を11月25日10時をもって解散しました。
・吉野川水系吉野川(早明浦ダム)
取水制限期間 : 7月25日〜11月25日
最大取水制限率 : 徳島用水27.8%、香川用水60.0%
(但し、発電専用容量からの緊急放流を除く)
○ 12月1日(月)現在の四国地方整備局管内の渇水状況は以下の通りです。
○【吉野川水系銅山川】
・施設の状況(12月1日0時現在)
銅山川3ダム:貯水率62.9%(平年値76.4%)
・支部の設置状況
吉野川ダム統合管理事務所渇水対策支部設置:7月24日14時〜
(早明浦ダムの取水制限により設置)
・取水制限の状況
自主節水 :8月18日0時〜
工水10.0%
一次取水制限:8月29日0時〜
工水20.0%
二次取水制限:9月17日0時〜
工水30.0%、上水5%
○ 吉野川水系銅山川以外でも、今後の気象状況によっては、取水制限が開始される地域が増えることも予想されますので、日頃からの節水に御協力をお願いします。
○ なお、管内の主要河川における渇水状況の詳細については、下記のホームページをご覧ください。
http://www.skr.mlit.go.jp/kasen/damu/index.htm
2.平成20年度 河川環境研修を実施 (四国地方整備局)
○ 四国地方整備局では、11月17日(月)より5日間にわたり、四国技術事務所において『河川環境研修』を実施しました。
○ 本研修は、河道計画や低水管理等の実務に必要な、河川生態系、水質、環境アセスメント、正常流量等についての知識・資質の向上を図るものです。
研修講師には、民間で活躍される方を招き、行政だけに偏らない講義と演習を行いました。
○ 「里と水辺研究所」の浅見先生の河川環境から見た川づくりの講義では、土器川の現地で、植生と河川環境の関わりについて講義を行っていただきました。研修生は、植物の生息環境を現地で説明を受けることで、より講義の内容が理解できたとの意見がありました。
○ また、演習では、研修内容の総括として、横断図、写真、植生等の経年変化情報から河川環境のインパクトレスポンスを把握し、その対策についてPCM手法により議論しました。PCM手法は、参加型集団検討手法の中から、問題解決・方策立案の全体像の把握に効果的な手法です。
○ 本研修で得た経験や知識を、受講生各位が今後の業務に役立てていただけることを願っています。
3.『平成20年度 四国地方ダム管理連絡会議』を開催 (四国地方整備局)
○ 11月25日(火)に、サンポートホール高松において、国土交通省、(独)水資源機構吉野川局、四国4県、電力会社3社の四国のダムを管理する所長ら60名が参加し、「四国地方ダム管理連絡会議」を開催しました。
○ 本会議は今回が3回目で、ダム管理に関する情報の共有化を図ること、そして現在各ダムが抱えているダム管理上の課題について意見交換して問題解決を図ることを目的として実施しています。
○ 今回は、国土交通本省流水管理室より北牧課長補佐をお迎えして、ダム管理に係る最近の近況という事で、頻発する集中豪雨による被害や岩手・宮城内陸地震の対応概要等について説明して頂いた後、各ダムの最近の取り組み事例の紹介を行い、最後に、「ダム管理設備の維持管理について」、「関係機関へのダム放流通知手段」について意見交換しました。
○ 各ダムの取り組み事例は、以下の通り。
@鹿野川ダム水質保全対策について(直轄:鹿野川ダム)
A長安口ダムにおける堆砂対策について(直轄:長安口ダム)
B石手川ダム水力発電設備について(直轄:石手川ダム)
C自然環境対策の取り組みについて(直轄:中筋川ダム)
DH20渇水における早明浦ダムでの冷濁水対策の概要について(機構:早明浦ダム)
E旧吉野川河口堰におけるウォーターレタスの異常繁殖について(機構:河口堰)
○ この会議が、四国地方のダムの、より良い管理に繋がればと考えています。
4.那賀川流域の土砂に係わる勉強会を開催 (那賀川水系 徳島県)
○ 那賀川流域においては、ダムの堆砂、ダム下流河道の河床低下等、上流から海岸域に至るまで流砂系に係る問題が山積みされています。
○ このような中、流域内において流砂系に関係する事業を実施している行政機関の担当者を集め、現場の認識確認と情報共有を目的とした勉強会を11月25日(火)に那賀川河川事務所で開催しました。
○ 勉強会では、はじめに四国地方整備局河川部河川計画課から全国の総合土砂管理に向けた取り組みを説明し、那賀川河川事務所からは流域内の流砂系に係る課題・取り組みについて、各機関の担当者からは事業紹介をして頂きました。
○ 勉強会ではお互いの事業に対する認識が確認され、那賀川の流砂系に係る課題の情報共有がはじまりました。那賀川河川事務所では、今年度中にもう一度勉強会を開催し、那賀川流域での流砂系に係る各機関の事業に対する認識を深めると共に情報共有を図っていきたいと考えています。
「四国河川ニュース」に関するご意見、ご要望や四国の河川についての資料の要求、また河川に関するニュースなどがありましたら、以下までご連絡をお願いいたします。
■連絡先■ 四国地方整備局 河川部 河川管理課 課長補佐 永原 隆
〒760-8554 高松市サンポート3番33号
TEL 087-851-8061(代)マイクロ88-3753(永原)
mailto:rivers-news@skr.mlit.go.jp
FAX 087-811-8416(河川計画課)
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